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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
234/833

233P

なんとか母を説得して、片づけをしてる野々野足軽。力でやればあっという間だ。なにせ今は毎日の訓練、それに最近は沢山力を使ってた。それだからだろうか? 出力が明らかに上がってる気がしてた野々野足軽だ。


 そしてそれは実際に毎日の訓練でも出てた。空に上がる時間の限界値も伸びてたし、サイコキネシスで持ち上げられる重量も今や2トントラック四台くらい行けている。


 なのでこの部屋の箪笥なんてのは戻すときに逆に気を遣うほどだ。簡単に使おうとすると、逆に箪笥が壁を突き破ってもおかしくない。なにせ手順としてはまずは力で箪笥を覆う。そしてそれを力で持ち上げる。そして壁に寄せる訳だけど、すでに持ち上げた時点で野々野足軽にとっては抵抗なんてないのだ。いうなれば力で覆われた物体は無重力にあるような……そんな状態だった。


 だから指向性を野々野足軽が与えると、その方向へと簡単に飛んでいく。これがトラッククラスなら、まだ重さを感じる野々野足軽だが、すでに箪笥とかでは持ち上げる一瞬しか重さなんて感じなくなってた。


 そしてそうなると、簡単に勢いがつく……ということだ。そしてここで大切なのは箪笥の方は力で覆ってる――ということだ。この段階で大抵の物体よりも箪笥の方が強くなる。つまりは壁<箪笥ということになる。普通は壁にぶつかったら箪笥の方が壊れるだろう。けどこの状態だと、箪笥ではなく、壁がぶっこわれる。


 なので箪笥とか重いものは慎重に力を使った野々野足軽だ。


 力の使い過ぎを反省した筈の野々野足軽だが、それでもやっぱり一人で箪笥とか重いものを元に戻すのは大変だった。だからそこはしょうがないとおもってやって、細々としたものは手でやってる。なにせ最近はなんでも力を使ってた野々野足軽だ。特にこの部屋ではやりたい放題だった。


 放り投げたゴミも力を使えばゴミ箱に入れるのはなんて簡単。手元にないものでも、力をちょっと使えば手元に持ってこれる。それに……だ。それに一番便利なのは力を使えば、両手をフリーにできることだと野々野足軽は実感してた。


 どういうことかというと、人はなんだって両腕のどっちか、それかどっちをも使ってるということだ。スマホを使う時も、勉強の時も、何かやるときには手を使うだろう。


 でも力を使うとその手をフリーにできる。スマホは常に空中においておけば支えとなるスタンドなんて不要だし、スマホにリングをつける必要さえもない。何かを書き込むときにだってペンを力を使って操ることもできる。


 両手をフリーにすることで、同時にできることが比較的に増えたと野々野足軽は思ってる。


(面倒だけど、これが普通なんだよな)


 そんなことを思いつつ、散らかった部屋の片づけを続ける。そして今回の問題を解決する為に野々野足軽はアースに話しかける。なにせこれからもこんなことが起きたらたまらないからだ。


(なんでこんなことになったんだ?)


(そうですね)


 アースはその姿を薄い膜の様なもので再現してる。中身はなくて、なんとなく人の姿を輪郭だけ再現してる……みたいな感じだ。そんなアースは野々野足軽の疑問にこんな風に応えた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 非日常が日常になると前の日常が恋しくなる現象に名前をつけたい。 しかしアースさんすごい久しぶりに出てきた気がする。
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