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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第一章 超能力に目覚めた少年
230/833

229P

「キャンキャン!」


「キャンキャンキャン!!」


 そこには二匹の子犬がいた。そこは暗い路地だった。ビルとビルの隙間の狭い路地。そんなところに段ボールと共に、二匹の子犬が捨てられてた。


 一匹は赤茶けた色に灰色の毛が混じった子犬で、もう一匹は額の所と足元の毛だけがくすんだ黄色な黒い色だった。そんな二匹の子犬は二匹で向かい合ってキャンキャンともみくちゃになってる。


 傍から見たら、まるで喧嘩でもしてるような……そんな感じ。狭い中で暴れまわるからただの段ボールハウスがボコボコと側面がなっていく。


「わあ!」


「かわいい!!」


 二匹の子犬が暴れていたからだろうか? その声を聞きつけて、二人の女子高生がやってきた。近くの学校に通ってるのか、二人は下校中にこの子犬たちを見つけたようだ。一人はトロンとした下がり目で、もう一人は活発そうな日焼けした子だった。


 二匹は気づいてない。けどトロンとした下がり目で泣きボクロがエロい彼女が膝を折って黒い方の子犬を抱いた。


「キャキャン……」


 お腹に手を回して、頭の方を上にして立てて抱えると、子犬がまるで人間で脇に突然手を入れられたかのような声を出した。それがちょっとおかしかった下がり目の女子高生はクスっと笑った。なんだか人っぽい……とかおもったのかもしれない。


「ダメだよ。お家、壊れちゃう」


「そうだぞ、ほらこれを食え! お腹が減ってたらイライラするからな!」


 褐色の女子高生が自信が食ってたクッキーを指でちぎってそれを手のひらにおいて赤茶けた子犬にやってる。すると下がり目の女子高生に抱えられた子もそっちに行こうとしてる。


「暴れちゃダメ」


 そういって下がり目の女子高生はぎゅむーとする。下がり目の女子高生は胸が大きかった。子犬はその胸に埋められる。おっぱいで挟むと暴れるのを辞めた子犬。その内に褐色の女子高生からちょっとクッキーを分けてもらって彼女も胸に挟んでる子犬の顔のそばにもっていくと、手をなめるようにして、砕いたクッキーを食べ始めた。


「かわいい」


「そうだね」


 二人はそれぞれの子犬を幸せそうな目で見てる。

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― 新着の感想 ―
[一言] ほう、褐色強気少女にタレ目巨乳少女ですか…大した性癖ですね 彼女たちに抱かれる子犬になるという夢はエネルギー効率がきわめて高く、余韻に浸るために会社を休む社会人失格者もいるくらいです
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