声に出して読めない昔話
※急いで音読すると舌を噛んで怪我をする恐れがあります。ご注意ください。
昔々、ある小さな家におじいさんとおばあさん、庭には埴輪と2羽ワニ似の鶏が、隣の宿にはよく柿食う飛脚と科学者の旅行客が住んでおりました。
ある日、おじいさんは引き抜きにくい釘を使って崖際の傾いた竹垣に竹立て掛けたあと、丈夫な坊主がボロ屏風にほぼほぼ上手に屏風とヒョロ坊主の絵を描くところを見学に、おばあさんは生マナガツオ生麦生米生卵と赤巻紙青巻紙黄巻紙を買いに市場へ出かけました。
おじいさんが竹垣に立て掛けるための竹を取りに竹藪に向かうと、根元がピカピッカピカリリピリカピリララピカカピピカリと光り輝くたいそう不思議な竹がありましたが、一刻も早く崖際の傾いた竹垣に竹を立て掛けにいきたかったので無視して通り過ぎました。
一方、おばあさんは市場へ向かう途中の川で、大きな桃かスモモがどんぶらららぶらどうどんどんどっどどどどうどどどうどどどんぶっらぶぶぶらと流れてくるのを見つけましたが、桃もスモモも桃のうちなのかどうかを考えるのに夢中で、気付いたときには既に流れ去っておりました。
おじいさんとおばあさんは全ての用事を終えて帰宅した後、それぞれ一日の出来事を互いに報告し合いましたが、なぜだか何度も舌を噛んでしまい、二人で大笑いしましたとさ。めでたし、めでたし。