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アイドルは偽装する。  作者: キノシタ
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第100話/CLOVERの転換期

今日は朝が早かったからまだ、疲れも伴って眠気が襲ってくる。本当は移動時間に少しでも寝た方がいいと分かっているけど美沙に連絡したくて頑張って起きていた。


隣に座る梨乃は気持ちよさそうに寝ており、唯一元気なのはよっちゃんだけ。

マネージャーの仕事が忙しいはずなのに朝から元気で、運転をしてくれている。


明日はライブの日だ。ファンのみんなにドラマの報告する日で楽しみだけど、午前中は雑誌の撮影があるから私と梨乃は忙しい。

でも、これが売れるという事だ。勝ち取ったドラマへの出演は環境を一変させる。


「えっ!」


「えっ…」


私と梨乃はよっちゃんと事務所で打ち合わせ

をしている最中に大きな声を出す。

特に梨乃は怒りに滲ませた声で、よっちゃんはそんな梨乃に苦笑いをしている。


でも、梨乃が怒るのも仕方がない。大好きなライブが無くなるのだ。

ライブハウスでのライブが無くなるのは7月だから先だけど時間は必ず進む。


梨乃が怒りながらよっちゃんに「何で!」と聞く。私も突然の変更に驚いたし、余りにも急な決定事項で頭が追いつかない。


「CLOVERは6月にメジャーデビューもするし、これからドラマにも出る。だからこそ、これからのライブは大きな会場でのみに決まったの。いわゆる転換期よ」


私達のスケジュール管理をしているのはよっちゃんだけど、これは事務所の総合的な判断で決まったこと。だけど、急すぎて驚いた。

ライブが大好きな梨乃は落ち込んでいるけど、これは仕方のないことでもある。


「ごめんね。相談もなく決めて。でもね、今のライブハウスはお客さんとの距離が近すぎて危ないし、こらからきっと新規のファンも増えて入りきらないと思うの。それに、いつかは変わらないといけない時が来る。それが今で、良い方向に変わっていっているの」


よっちゃんの言葉に梨乃が下を向いたまま悔しそうな顔をする。どれだけ、嫌がってもよっちゃんの言っていることは正しいから。


「それに実はね…歌番組に出るよ!それもなんと!CLOVERがゴールデンタイムの歌番組に出る事が決まってます!」


「えっ!マジ⁉︎」


「大マジです!凄いよねー」


よっちゃんの言葉に私は飛び跳ねるように前のめりになり大きな声を出す。私はゴールデンタイムの歌番組に出るのが夢だった。

さっきまで落ち込んでいた梨乃も嬉しそうに「やったー」と言い、私達はテンションが上がりハイタッチをした。


順調にアイドルとして、女優として私の夢が叶っていく。小さい頃、夢見た景色を現実になるかもしれない。

あれだけ疲れていた体が元気になる。よっちゃんと私達は早くアルバム出したいねと語り、いつかツアーをしたいと夢をみる。





吉田夏樹.side


吉田夏樹として、マネージャーとして毎日が楽しく、明日も頑張ろうと思える。

さっき、奏多先生のSNSを見たら高橋君(森田翔平)と森川さん(久保田凛)のイラストが載せてありファンが喜び盛り上がっていた。


まだ、撮影も始まってないのにドラマの反響が凄く期待値がどんどん上がる。もしかしたら、映画化も…って流石に欲張りすぎだけど期待をしてしまう。

きっと、この作品は2人の代表作になる。だからこその決断と決別。


これからもステップアップをしないといけないし、私達は変わらないといけない。芸能界は変わらなければ置いていかれるし、同業者にあっという間に抜かれてしまう。

これから先、もっと環境が変わる。梨乃とみのりが女優として売れたら一気に変革する。


CLOVERはやっと長い下積みを終え、メジャーデビューをしドラマに出演する。

早速、ドラマの影響は事務所に大きな利益を招いている。まだ、ドラマの撮影も始まっていないのに凄いよね。


事務所のHPのアクセス数は日に日に増えていく一方で、ドラマ出演のお陰で有名な歌番組の出演が決まった。

これからが大事だ。マネージャーとしてどうCLOVERを売り込んでいくか。間違った売り込みをしたらこれまでの努力が水の泡だ。


CLOVERはきっとこれから更に大きくなり、事務所の一番の稼ぎ頭になる。そして、アイドルとして必ず一番になってみせる。


これは私の夢で未来だ。

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