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魔王城に響く英雄の唄  作者: ヴァルナ
9/12

勉強会

今日はシキさんとシルフィさんが

仕事でいないため

ミーナさんとクルルさんとの勉強会となった


「今日は、歴史の勉強よ」


「………結構長い」


それから

この世界の創世の神話や

歴史上で異世界から来た勇者の話、

この世界の英雄の話

国同士が争い多くの者が死んだこと

今の魔王様になってからの話などを聞いた


「異世界から来た勇者の中には

私たちとの共存を示した方もいました」


「……その、勇者

………味方に裏切られた」


勇者の中にも共存を願った人もいるのか


「その、勇者は自身の世界の

神話や英雄の話をしてくれました」


「……その話の中にジークフリートもいた……

………つまり、英雄の唄は、

この世界だけでなく…

いろいろな世界の英雄たちの伝説……」


ジークフリートは

異世界の英雄なのか

その事実に驚いていると


「ヨミくん、これを」


ミーナさんが資料を渡してくる


目を通すとそこには

ジークフリートの名が

それに他の英雄たちの名も乗っている


「これは…?」


「……異世界の勇者が……教えてくれた事を、まとめた資料……」


ペラペラと頁を捲っていると


「……ヘラクレス?」


気になる英雄の名前を見つけた


「うん? なになに、ヘラクレス?」


「……ヘラクレス、勇者、話してた

強い、そして、命がたくさん(・・・・)あった……」


たくさんの命?


気になったので資料を読み進める


ヘラクレスは10の試練と言うものを受けさせられ、無理難題とも言えたその試練を乗り越えた英雄、だが、2回ほど不正を疑われて

合計で12回試練を受けている

その試練を乗り越えた褒美に

12の命をもらった


12の命?!


確かあの時見た光景は

12の魂の輝きが屈強そうな男の身体に

入っている、そんな光景だった


まさか…


「ヨミくん? おーい、どうしたのー?」


「あの、もしかしたらなんですけど……」


「「ん?」」


2人が首を傾げる


「英雄の唄で見た中にヘラクレスが

いたかもしれないです」


「「?!」」


2人が驚いた顔をして

ハッとしたミーナさんが部屋を飛び出していく、どこへ行ったんだろう…



しばらくして大慌てでミーナさんと

魔王様がやってくる


「ヨミ!

ミーナから事情は聞いた! 本当なのか?」


魔王様が俺の肩を掴み聞いてくる


「た、多分ですけど……」


魔王様よ迫力が凄い


「なら、今から………」


魔王様が何かを言いかけた途端

クルルさんが魔王様に


「……魔王様、今日はシキとシルフィ……

いないので……おやめください」


「な、なぜだ!

私がいるのだ、大丈夫だろう!」


魔王様が抗議するも


「まだ…彼は、シキとシルフィ……の、

…課題、クリア……してない

……闘気術、魔力……ともにまだまだ、

…危険」


クルルさんが魔王様に説明する

クルルさん怒っているのか

目が赤くなってる、怖い……


「う、うむ……

確かに、危険だな」


ミーナさんがそばに来て耳元で


「クルルは体内の魔力量が

魔王軍随一で魔王様よりも多いのよ

怒ると、ほら、

目が赤くなっているでしょう?

あんまり怒らせないようにね?」


クルルさん

魔王軍で1番魔力量が多いのか……

怒らせないように注意しよう……


そして、ふと気になったことをミーナに聞く


「ミーナさん、魔王様よりクルルさんの方が

魔力量が多いんですよね?」


「えぇ」


「クルルさんの方が魔王様より強いんですか?」


ミーナがこちらを見て微笑み


「いいえ、クルルは魔力量が多いけど

使える魔法が少ないの

対して、魔王様はクルルより魔力量が少ないけど魔法は全て使える

だから、魔王様の方が強いわ」


「なら、どうして

魔王様、狼狽えたの?」


「それはね、クルルの使える魔法が

巨大だからよ

魔王1人なら倒せるけど

こっちにまで被害が来てしまうからね」


なるほど……

俺たちが巻き込まれるからか……




落ち着いた魔王様が近づいてくる


「ヨミ、今はまだ難しいが

シキとシルフィより

闘気術と魔力の使い方をしっかり学べ

それが終わったあと

ヘラクレスを試そう」


チラチラとクルルさんの方を伺いながら

魔王様が俺にそう言うと


クルルさんの目の色が戻り

いつものクルルさんの雰囲気になる





今日は色々なことが学べた


魔王様とクルルの関係も面白かったな

そう思いながら

ベットに入り目を閉じた

ヨミさん肝座ってるな……





作者より〜

すいませんが、投稿頻度を1週間に1〜3話にさせていただきます

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