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魔王城に響く英雄の唄  作者: ヴァルナ
12/12

英雄 ヘラクレス そして3年後

ラストです

眩い光の中


俺の目の前には英雄の唄が出現する


すると勝手に頁が捲られ

唄の文字が浮かび上がる


俺はその唄を詠う


『其は強き英雄

10の試練を超え

12の命を得し英雄

一撃は山を砕き

腕力は川をも曲げる

強き英雄の魂よ! 此処に!』


世界が変わる


そこには広大な大地

俺の目の前には1人の男がいた


「我が名はヘラクレス!」


その声はどこまでも響く

世界を響かせるが如く雄々しい魂は

男の体に12個あることを示すかの如く

光を上げる


「この名、貴様に預けた!

大地を蹴り、神にさえ届く

我が体、存分に使え!」


魂が、俺の体に入り

元の世界に引き戻される



眼前には目を見開く勇者


後ろには俺を信頼してくれる仲間たち


俺の手には歪な棍棒とも見える大剣

それが、手に馴染む


勇者達は俺の変身に驚いている

それもそうだ

先程のジークフリートよりも

更にデカく、腕は丸太のよう


俺は、空に向かい咆哮をあげる


大地が揺らぎ、軋む


俺はその大地を踏みしめ飛び出す


瞬間、俺は勇者の前に現れ

勇者を蹴り飛ばす


「ぶごぇ!」


よく分からない声を上げ

勇者が飛んでいく

木を折りどんどん俺達から離れていく

勇者パーティのほかのメンバーは

それにまだ気づけていない


俺はもう一度、大地を踏みしめ飛んだ


勇者が飛んでいった方向に飛び

勇者を越して今度は先程の場所まで

戻すように蹴り飛ばす


バキッ! バキッ!


勇者の背中が、腕が脚が、首をも折れる音が聞こえる


俺はもう一度飛び

勇者パーティの中心で勇者を蹴り落とした


大地が凹みそして、やっと

勇者パーティが魔王軍が

俺が作り出した大穴に気づく


その下にはあちこちがひしゃげた勇者


勇者パーティは恐れ

魔王軍は歓喜の声を上げる


リリシアに至っては股下から

水が流れ出ている



その後、魔王軍によって魔王城の最下層

地獄の入口、中にはかつて神と戦った獣がいるとさえ言われる巨大な牢獄に投獄された


魔王様が勇者パーティ全員が死ぬ瞬間を確認して世界中に彼らが死んだことが伝えられた


中でもリリシアは最後まで俺の名を呼んでいたらしい


魔王様が笑って話していた

中でも特に面白かったというのが

「騙されていたの!」

「私を好きにしていいいから!」

「あなたのことを愛しているわ!」

の3つらしい


別に言われていてもなびかないけど



3年後


俺は魔王城の近くに大きな屋敷を貰い

勇者パーティ討伐の英雄としてそこに住んでいる


そして、俺の体はヘラクレスを使った影響で

俺は死なない体になったらしい

魔王様達、幹部クラスの魔族はみな寿命が無いため、みんなそこは気にしないらしい


そして、もう1つ変わったことが


「おとーしゃん!」


子供ができたことだ

そして、この子供の母親は


「こら、ミーシャ!

ヨミく、お父さんの所に行っちゃダメでしょ? お父さん、お仕事してるんだから」


ミーナさんである


あの戦いの後

俺はミーナさんに思いを告げ

それが成就し恋人になり

2年前に結婚、1年前にミーシャが生まれた


そして、更にもう1つ

この国は一夫多妻制である

もう一度、一夫多妻制である


現在俺は、次期魔王候補として、

魔王様ともお付き合いをしている

ミーナさんもこの関係を認めているため

ミーシャがもう少し大きくなってから

結婚の手筈になっている、らしい…


こうして、俺の屋敷には元気な声が響く


そして、かつての英雄たちと並び

俺と魔王様、ミーナさんの活躍が

今日もどこかで唄われ

魔王城にまで響いてくる


それはまさしく

【魔王城に響く英雄の唄】として

魔王城に響く英雄の唄は

これにて完結とさせていただきます

急な完結で申し訳ないです


作者はもう1つの作品

VRゲームのお話Eternal Utopia

をメインにしていくつもりなので

そちらも読んで貰えれば嬉しいです

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