表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/44

怒れる獅子



無言でも圧力があるのにさらにオーラが増していた。


「これ以上彼女を悪しざまに扱うのはやめてもらおうか」


「なっ!無礼者!!」


自尊心の塊のルクレチアは近衛騎士団如きに偉そうなことを言われて声を荒げる。


「無礼?どちらが無礼か…育ちが悪いと言葉遣いも悪いのだな」


「なんですって!!近衛騎士如きが」


「例え陛下でも意見しますよ?愛しい人が傷つけられるならば」


そっとアレーシャの髪にキスを送る。

まるで当然だと言わんばかりにやってのけるが背後で呆れる。


「いや、公衆の面前ですけど」


場所も考えないレオンハルトに軽く突っ込むも意味はなさなかった。


「大胆ね」


「見るなサーシャ。お前にはまだ早すぎる」


頬を染めながら興味津津のサーシャの目を隠すルーファス。


「えー!お兄様!」


「そういうことは人気のない所でしてください。妹の教育上良くありません」


「これは失礼。魔女にお姫様が傷つけられていたのでつい」


「まっ…魔女!?」


あんまりないい様にルクレチアは腹を立たせる。


「魔女はないだろ」


「王弟殿下!」


ルクレチアは弱弱しい表情で訴えようとしたが…


「魔女はもっと美女だ!」


フォローどころか援護射撃だった。


「確かにそうだな。魔女に失礼だったか」


さらに追い打ちをかけられ精神的ショックを受ける。


何時までもこんなことを続けるわけにも行かず、助け舟を出す。


「アレーシャを休ませる方が先ですよ」


「ああ、そうだったな」


「すまないアレーシャ」


腕の中でいつまでも抱いている状態だったことに気づき謝る。


「いえ…大丈夫ですから」


「ダメだ。このまま貴方を抱いたまま部屋に連れて行く」


「レオンハルト様!」


「他の男に触れさせたくない」


独占欲を隠さず言い放ち他の貴族達を置き去りにしてその場を去って行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ