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迅雷の逆襲譚〈ヴァンジャンス〉  作者: らーゆ
第4章/上 その物語に、未だ名前がないとしても
62/164

 ■■■■■■■■■1 ■■■■■、■■■■


 新たなる物語を始める前に、一つ。


 狂愛譚から零れ落ちたモノを確認しておこう。

 大団円を迎えたはずのそれには、意図的に描かれなかった事象がある。


 それはなにか。


 輝竜ユウヒは、刃堂ジンヤに『決着はいずれ』と伝言を残した。

 

 確かにあの時、ユウヒの体は戦えるような状況になかった。ならば決着を預けるのも当たり前の判断だろう。


 しかし――輝竜ユウヒは、その当たり前を凌駕する狂気を備えていた。


 時計の針を巻き戻し、零れ落ちたモノが描かれる場面まで戻ろう。

 

 そこに、致命的な欠落エラーの真相がある。


 ◇


 

『…………正直、こんなやり方じゃ勝った気はしないな。だからいずれ、僕は必ず、お前を一人で倒せるくらい強くなる』



『知るか、バァ――――カ。キミなんかと、二度と会いたくねえよ、死ね』


 

 ジンヤとユウのぶつかり合い、その直後のことだった。








「…………さあ、では決着をつけようか」



 

 左腕がへし折れている。体のあちこちから血が流れ出している。

 そんな状態で。

 歩くことすらままならない状態で、輝竜ユウヒは刃堂ジンヤへそう言った。



《アホか────────────────────っっっ!》


 

 インカムの向こうでガウェインが絶叫する。以前よりも数段理解の外だった。彼女は面倒くさがりだ。怠惰だ。故に、何事も最小限で終えたい。なので効率主義で合理主義だ。

 意地のために不合理を貫くとか、そういったものは『はいはい、漫画なら熱いよね』という認識だ。現実でそんなことをしていたらただの馬鹿だ。


「わかってもらおうなんて思いませんね」


 ユウヒがインカムを取り外し、投げ捨て、刀を構えた。


「……ああ、きっと僕らにしかわからないかもね」


 ジンヤも同じく、刀を構える。


《…………う、嘘でしょ?》


「……じんや、死んじゃうよう……」




 さすがにこればかりは、ライカとアンナでさえ理解が追いついていない。







 二人ともあと一撃食らえば────どころか、一撃放てば倒れるという状態。


 どう転ぼうが、相打ちにしかならないように思える、死に損ない同士の戦い。


 それでも二人は、互いから目を逸らさない。







 そして────────






 

 

 二人が動き出す直前。







 唐突に、それは現れた。






















「貴君ら、やはり素晴らしいな。魅せてくれる、実にオレ好みだ」










 







 ――『男』という概念の、完成形であった。

 

 腰の辺りまで伸びている燦然と輝く黄金の髪。視線にすら相手を焼き焦がす力が宿りそうな程に眩い黄金の瞳。

 漆黒の軍服。軍服に包まれた体は雄々しく鍛え上げられており、鋼のような筋肉に覆われていた。

 その男は。

 女が彼を目にすれば、孕みたいと泣き叫ぶだろう。

 男が彼を目にすれば、こう在りたいと吼えるだろう。

 全ての雄が抱く憧憬の最果てであり。

 全ての雌が抱く情愛の最果てであり。

 全ての人類の最果てに君臨する、完成形だった。


 彼の名は、アーダルベルト・シュナイデル。


 《終末赫世騎士団ナイツ・オブ・ラグナロク》の。

 そしてこの世界の頂点に立つ男。


 世界の最果てに君臨する、誰も異論を挟む余地のない最強の存在だった。


 

 ジンヤもユウヒ、ライカもアンナ、その場にいないガウェインも、レイガも、セイバも、どころかこの事象を直接目にしていない都市の人間達も全て。

 その圧倒的な存在に、平伏した。


 恐怖で、絶望で、歓喜で、敬愛で、情愛で――人が抱く感情の臨界を、唐突に、強制的に引きずり出されてしまう。


 その最果てを間近で目の当たりにしたジンヤとユウヒは、特に影響が大きい。


 目にしただけで、気が狂いそうだった。



 罪桐ユウが、取るに足らない蟻に思えた。

 無限の魔力と能力を持つ、圧倒的な《人類最悪》すら、彼の前では赤子同然。


 桁が違う。

 次元が違う。

 存在の規模が、強度が、なにもかもが冠絶している。

 この男は、世界全てから冠絶している。


 

「……貴様は……アーダルベルト……? なぜ、どうして、ここに……! なぜ、こんな時に! こんな所に! 貴様が現れる!? ありえない、ありえないだろう……今ではない、貴様が現れるのは、今ここではないはずだ!」


 ユウヒが。

 あの罪桐ユウに恐れずに立ち向かっていたユウヒが、震えていた。


「あの男の継承者か。すまないな、継承者よ。ああも輝かしい戦いを見せつけられては気が逸るのも致し方ないであろう。貴君らがそうさせた、誇れよ――これは紛れもなく偉業だろう」


 言っている意味がわかなかった。

 人間が、言葉を話しているはずなのに、まるで別の生物のように感じる。


「ここは少々雑味が過ぎる。オレと貴君らの邂逅に相応しき場所へと移るか」




 呟いた、






      刹那、






           世界が、切り替わって、




 真っ白い空間だった。

 なにもない、真っ白な空間。

 先刻まで自分達がいた、人気のない倉庫街ではない。

 どこまでも続く、純白。

 距離感が狂いそうだ。空も地も、果てがなく、ただ純白。

 

 どういう訳か、傷も全て消えている。

 謎だらけだ。

 理解できないことが多すぎる。


 

 そこにいたのは、アーダルベルト――そして、ジンヤとユウヒ。



「……ライカ?」

《大丈夫。いるよ。……でも、なにここは……?》



 刀の柄に触れると、最愛から返答があった。



「狂愛の少女はしばし退場願ったよ。案ずる必要はない。彼女もまた、いずれその身に宿した運命を知る時が来るが、今ではない。彼女の因果は、別の要因でしっかりと終末に繋がれている」


 狂愛の少女――アンナのことを言っているのだろう。

 運命? 因果? 終末? 大仰な言葉が次々と飛び出すが、どれも不穏極まりない。決して穏当な話ではないのだろう。


 いつの間にか、純白の椅子とテーブルが出現していた。純白の世界に、純白の物が。目を凝らさねば継ぎ目を見落としてしまいそうだ。

 豪奢な絨毯やシャンデリアとともにあれば映えそうなものだが、なにもない世界にぽつりと置かれた椅子はどこか奇妙だ。しかし同時に、幻想的でもある。


「かけたまえ。もてなしの一つもないのは心苦しいが、なに……少し因果を繋いでおくだけだ。茶会はまたの機会に取っておくとしよう」


「貴様の招待など願い下げだがな」


 言いながら、ユウヒは椅子にかけた。遅れてジンヤもかける。

 アーダルベルトが優雅な仕草で席についた。


「因果を繋ぐ、とはどういうことだ? 理解できる言葉で説明しろ」

「貴君ならわかるだろう、継承者。――まずは彼に、貴君の口から説明してはくれないか? 前提となる情報が欠けていては、こちらも手間取るのでね。さあ、教授するといい、この世界の秘密を。《英雄係数》、その忌まわしき真実を」

 

「……そうすれば、この事態について貴様の口から語られるんだな?」

「約束しよう」

「……わかった。……ジンヤくん、罪桐ユウが言っていたことを覚えていますか? ヤツはキミを有象無象と、取るに足らない者だと蔑んだ」


 ジンヤは過去のユウの言葉を思い出す。


『はぁ? 君、誰だっけ? ……って、あ~……えーと、じんどーなんとかだっけ? お前みたいな係数・・が低いモブ、覚えにくいんだよね……』


 ユウに最初に出会った時、確かにそう言われた。あれ以降も、ユウはジンヤを見下した発言を繰り返している。

 それはただ、ユウが大きな力を持っており、ジンヤの騎士としてのランクが低い故の言い回しだと思ってた。

 主人公とモブ。物語に限らず、現実においてもそれが当てはまることはある。ジンヤは間違いなく、モブの側だろう。その他大勢だろう。

 ジンヤが思い描く主人公とは、風狩ハヤテや、輝竜ユウヒ。それに蒼天院セイハ達のような、圧倒的な強者達。

 

 だが、ただの言い回しだとしても引っかかる。


「……係数」


 《係数》とは、一体なんのことだったのだろうか。


「そう、それです。係数――つまり《英雄係数》。信じられないかもしれませんが、事実としてこの世界では、《主人公》というものが、実在している」

「……《英雄係数》? 《主人公》……?」


 雲を掴むような話だった。

 超常的なことと言えば、そもそも騎士と魂装者アルムという超常の存在がいる。

 異能がその姿を世間に晒してから、既に随分と時が経った。それはジンヤが生まれるよりも前に起きたことだ。

 そして今、異能とはこの世界にとって当たり前の存在になっている。

 魔力の量、ステータス、様々な制限がある異能は、言ってしまえば鍛えれば強くなる筋力や、磨けば向上する技術と大差がない。

 人類がこれまで繰り返してきた戦いが、ほんの少し華々しくなったに過ぎない。

 

 が――、《主人公》とやらは、あまりにもそこからかけ離れている。


 そんな概念は知らない。

 いや、物語の中にあるそれについてなら知っている。しかし、それが現実に存在しているというのは、あまりにも受け入れ難い。


「言葉から受ける印象そのままと言って、そう差し支えありません」


 そう言って、ユウヒは語り始めた。

 主人公という、存在について。


 主人公とはなにかを語ることは難しい。

 なぜなら主人公とは、物語の数だけ存在するから。

 これから否定される言説ではあるが、『人は誰しも主人公』という言葉を踏まえれば、主人公の在り方を数十億並べなければならなくなる。

 ここでは代表的な部分だけを挙げておく。


 まず、主人公は必ず勝つ。負けないこと。これが主人公の条件。主人公は負けない。だがこれは大局的に見る必要がある。物語の種類にもよるが、物語を盛り上げるには、要所での主人公の敗北は必要だ。が、最後には必ず勝つ。本当に勝たねばならぬ局面――例えば愛した者の命が、例えば世界の行く末が、そんなものを賭けた戦いならば必ず勝つ。

 

 そして、負けないことに付随していくつかの要素がある。

 主人公は、死なない。死んでしまえば、物語は終わりを迎える。

 主人公は、諦めない。諦めれば物語は終わる。だから主人公は、絶対に諦めない。

 

 そして――主人公とは、才能を持つ者。騎士は、親の属性や魔力量を受け継ぐ。故に、主人公の親は偉大な人物であり、その才を受け継ぐのが主人公という存在だ。

 



 刃堂ジンヤには、決定的に欠けているのがそれだった。





 才能。

 ジンヤは、才能に恵まれていない。

 ライキという騎士の才能を、受け継げなかった。





 彼が《主人公》足り得ぬの理由は、そういうことだろう。

 彼の《係数》が低いのも当然。

 Gランクの騎士など、主人公であるはずがない。


 輝竜ユウヒ、蒼天院セイハ、風狩ハヤテ。

 《係数》が高いものは、Aランクの騎士ばかりだ。


 そして、《主人公》の中にGランク――それどころか低ランクの騎士など一人もいない。


 そもそも、Gランクが騎士を目指すこと自体が異常なのだ。




 主人公は勝つ、負けない、死なない、諦めない、才能がある。これら言ってしまえば、《結果を勝ち取る力》だ。

 ユウヒとしては、そこは定義としては二の次。

 ユウヒにとっての《主人公》とは、正義であること。英雄であること。

 


 《英雄係数》という名だけあって、ユウヒが思う英雄の条件と主人公の条件はほぼ一致している。

 が、力だけあっても、《英雄係数》は上がらない。

 その実例が、罪桐ユウ。

 あの化物は、《英雄係数》ではない、別種の《係数》を持っている。


 誰かを助けること。誰かを守ること。それがユウヒの考える《主人公》。

 力を持ち、正しい心を持つ。

 そんな者だけが、《英雄係数》の基準値を満たして、《主人公》となり得る。


 ユウヒの他には、蒼天院セイハなども文句なく基準を満たしている。

 それを考慮すると、ジンヤがセイハにまるで歯が立たなかったのも当然だろう。








「…………なるほど、確かに僕は《主人公》ではないね」








 才能もなければ、英雄としての資質も、適正もなく、正義の心も足りていない。

 

 どこまでいっても、英雄足り得ぬ凡夫。それが刃堂ジンヤ。







「……ですが、ボクは《英雄係数》の存在自体を信じてはいますが……それでも、ジンヤくんならば《係数》という鎖を引き千切り、突破できるはずだと――そうも信じています」




「素晴らしい。オレも同様の見解だ、継承者よ。そも、此度の趣意はそれなのだ。


 刃堂ジンヤ、才なき少年――――この法則に支配された世界に咲いた徒花よッ! 


 オレは貴君に興味がある! 貴君との因果が欲しいのだッ!」





 徒花、と。

 ジンヤを指してそう呼んだ。

 実を結ばぬむだ花。そうなる可能性が高いことを揶揄している意味も含まれているだろう。だがそれだけではない。同時に、期待もしているのだ。

 この英雄の法則に支配された世界で、それに抗う異端。

 まるで生まれる世界を間違えたような。

 狂い咲いて見せようとするそれに、アーダルベルトは興味と期待を持っている。


「因果、というのは……?」


 アーダルベルトに気圧されつつ、ジンヤは彼に質問をした。

 問いを投げるだけで、喉が干上がる。

 言葉を交わすだけで、存在の密度の違いに押しつぶされそうだった。


 まず、会話をする時点で異常だ。

 彼がなんなのか、この状況はなんなのか、わからないことだらけだ。

 だが、さらに大きな疑問である《係数》に釣られて、流されて、訳も分からぬまま会話を続けている。

 一体この出会いは、どこに行き着くのか、ジンヤにはまるで読めない。


「《係数》に限らず、この世界には様々な法則がある。《因果を繋ぐ》とは……そうだな、貴君とオレとの間に因縁を生むのだ。因縁が生じれば――貴君とオレの間には、いずれ必ず戦うという宿命が生じる」

「そんな、馬鹿な……」

「貴君にはいくつか因果がある。継承者――輝竜ユウヒは勿論、龍上ミヅキ、風狩ハヤテ、屍蝋アンナ、罪桐ユウ……これまで貴君が戦った者達とは、いずれ必ず再び刃を交えることになるだろう。そのように出来ているのだ、この世界は」


 息を呑む。

 自分でも信じられないが、もしもそうなら――その《因果》とやらは決して忌避すべきものではないと思った。

 アーダルベルトとの《因果》など、現状恐怖でしかないが、他に関していえばこちらが望んでいたものだ。

 罪桐ユウとのそれでさえ、いつか遠い未来で必ず決着をつけなければいけないとジンヤは思っている。


「……ボクとの因果はどうなんだ、アーダルベルト。貴様は自身を英雄と呼ぶがな、ボクは貴様など認めない」

「構わんよ。貴君の英雄ソレは刃堂ライキだろう?」

「ああ、そうだ。だからボクは、貴様を倒す」

「ふむ、そうだな。――ここはアグニの思惑に乗ってやるとしようか。では、教えよう」

「……なぜそこで彼の名が……」


 赫世アグニ。アーダルベルトを必ず殺すと誓った少年。

 彼の思惑とは、何を意味するのか。

 再びジンヤの理解が追いつかない部分が出てくるも、最果ての男は構わず言葉を紡いでいく。


「刃堂ライキを殺したのは、確かに狂愛の少女だ。だがな、それはただ殺しただけだ。

 刃堂ライキ――あの雷光の英雄と最後に戦ったのは――このオレ

 つまりはオレが、貴君らが憎悪し、打倒すべき宿命の仇敵だ」


「…………貴様ァッッ!!!」


「そう急くな、継承者よ」


 刹那――莫大な重圧がユウヒへ伸し掛かる。

 アーダルベルトは指一本動かしていない。

 ただ、ほんの少しだけ言葉に圧を乗せただけで。

 それだけで、人間を平らに均してしまいそうな圧力となって襲い掛かってくる。


「お前が、父さんを……ッ!」


 目の前の男に憎む気持ちは、ジンヤも同じだった。

 ユウヒのようにすかさず斬りかかろうとしなかったのは、憎悪の多寡の違いではなく、くぐった修羅場の数と、心構えの差。

 ユウヒはアーダルベルトが放つ重圧を一瞬だけ押しのけて動こうとしていた。それでも、上乗せして放たれた僅かな圧により潰されたが。


「ああ、そうだ! 憎むがいい、憎悪するがいい。ユウへ感じた想い、それをオレにも分けてくれ! オレへの殺意で、心を満たせ!」


 喜悦に満ちた声で高らかに叫ぶアーダルベルト。

 狂っている。

 ともすれば、罪桐ユウなどよりも遥かに。

 ユウの絶望や悪への執着は、人間の悪性を極め切ったモノだった。誰しもが持ち合わせる悪性、その頂点がユウだ。

 だが、アーダルベルトは違う。

 人間は、ここまで戦いを求めることができるのか。

 ここまで戦いのためだけに、狂えるのか。

 


「一つ聞かせろ、アーダルベルト! お前の《英雄係数》とやらはどうなっているんだ!?」




オレはこの世界で最も《英雄》だ。故につまらん、《主人公オレ》は負けん。そんな法則から与えられた勝利など、オレは認めん! 故に貴君を求めたのだ、徒花よ! 法則を凌駕してくれ! そしてオレに、至高の戦いを寄越せッ!」



「この世界も、お前も、狂ってるッ! お前が英雄であるものか! ああ、わかったよ上等だ、僕は法則のことなんてまだわからない! だが、狂った法則の外にいる僕が、お前の法則ふはいを打ち破ってやるッ!」 

 




 《主人公は負けない》。絶対の法則に縛られて飢え続けた男。


 《主人公になれない》。絶対の法則に縛られて抗い続けた男。





 二人の因果は、今ここに結ばれた。




 そして――――。




「さあ、始めようか――徒花よ、継承者よ! 

 因果を強固にするのは戦いだッ! 

 ここで貴君らがオレを打倒できるなどとは思えんが、それでも今の貴君らの輝きを魅せてくれ!

 いつかオレに至高を寄越すと、ここでそう確信させてくれッ!」



「「――――上等だ、クソ野郎ッ!」」





 刃堂ライキを殺した者。

 刃堂ライキを殺された者達。


 

 結末の決まりきった戦いが、幕を開けた。











 ◇



















            語られなかった物語1 最果ての男、その渇望

 

















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