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※caution!!/致命的なエラーが発生しました
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ザザザ……
ザザ……
耳障りなノイズがけたましく響く。
計器は軒並みメーターを振り切った。
異常な数値を示す。
ガラスが砕ける音がする。
いくつかの計器が火を吹いて壊れた。
異常、異常、異常――起きる現象全てが示す事態、ただひたすらに、異常。
「ありえない……」
白衣の男が静かに呟く。
ここはとある研究機関。世界の行く末を見守る場所。
そこでは常に、ある数値を観測している。
《英雄係数》。
この世界を支配する法則。
現在、日本の《騎装都市》では、異様な《係数》を示す事例が頻発している。
輝竜ユウヒを筆頭に、蒼天院セイハ、真紅園ゼキ、黒宮トキヤ。
ここ最近の事例では、風狩ハヤテ。
そして、罪桐ユウに、屍蝋アンナ。彼らに関して言えば、《英雄係数》とは性質が似ていながらも、相反するもの宿している。
これだけの《係数》持ちが集まる、特異な舞台。
その場所で今、何が起きようとしているのか。
計器が示す異常、それはただ一つの場所に係数持ちが集まっただけで起きるものではない。
それすら瑣末と嘲笑うような、極大の現象が起きていた。
◇
「――――さて、己が介入するならこの辺りか」
そして、最果ての男が動いた。




