表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迅雷の逆襲譚〈ヴァンジャンス〉  作者: らーゆ
第2章 疾風と迅雷の友情譚
30/164

 ばんがいへん!



「ギャグ時空です!!!!!!!!!


 結果発表!!!!!!!!!!!!!!!!!! です!!!!!!」




 桃色の髪を振り乱し、マイクを握った女性が叫ぶ。



「なに……っていうか誰!?」



 ジンヤは、突然の事態に困惑した。


 ここがどこなのか、今はいつなのか、これはなんなのか、彼女は誰なのか。

 なにもわからない。


 なにやらパーティー会場らしきところにいる。


「はい、細かいことは気にしないでサクッと行きましょう! 

 

 第二回人気投票! 実況はこの私、桃瀬! 

 解説には、オッパイさんを呼んでいます!」


「オッパイー!」


「……オッパイさん!?」


 ジンヤは家に帰りたくなった。



 真っ白いまんまるの球体から手足が生えている、子供の落書きのような生命体が動き回っている。



「彼はオッパイさんです、作者の代弁が出来るという能力を持ってます」


「作者」



 作者。

 また謎の単語がでてきた。



「あとがきとかで、作者とキャラクターが喋るノリがあるじゃないですか?

 あれがどうしても無理、キャラと喋りたくない……悩んだ末に、作者を代弁する存在を出す、と言う方向で解決するそうです。

 私はオッパイさんの言葉がわかります!

 細かいことは気にしないでください!

 私が進行に選ばれたのは、どうせ作中で大して描写されなさそうだし、ここでキャラがぶっ壊れても本編に影響なしということらしいです! 私にはわかるんです!


「オッパイ!」


「気が狂ってる」


 ジンヤは頭を抱えた。


 目の前の相手が何を言ってるのかさっぱりわからないが、そのまま事態は進んでいく。


 巻きの進行だった。



「では行きましょう! 人気投票結果発表! 


 名前が出ているだけのキャラなら30人以上いる迅雷の逆襲譚ヴァンジャンス

 

 まあ、ほとんどのキャラは名前が出ているだけですが!


 その中でも、栄えある……まあ栄えある上位!


 まず第8位!


 雨谷ヤクモ!!!」



「…………」


 突然ヤクモが現れた。

 ヤクモは無言だった。


 ジンヤはびくっとした。脈絡がなく出現したヤクモ。何が起きているのか。


「え~……ヤクモ選手、お気持ちを一言」



 ヤクモは恐れていた。




 そう、彼女は、恐れているのだ。























 ギャグ時空で喋ることで、自身のクールキャラが崩れることを!!!!!

















 もうそんなことを恐れた時点で、ちょっと面白いので、残念ながら彼女のクールキャラは若干崩れた。

 

 逃れる方法は、ない。





「……ええと……その、ありがとうございます……」




 苦肉の策として、ヤクモは当り障りのないことを言った。



「はい! 普通! 次行きましょう!」


「オッパイ……」


 雑な進行であった。

 しかしヤクモとしても、これでキャラ崩壊は免れた。


 そして、オッパイさんとしてはヤクモは長身で細身というスレンダーなモデルタイプなので、あまり食指が動かないようだった。

 

 断っておくが、オッパイさんのキャラ付けのために巨乳好きキャラを演じているが、作者は貧乳も好きである。


「あ、忘れてましたが、ここで投票のシステムを説明しておきましょう!

 1巻の時と同じなのですが、2巻ではそれの拡大版ですね。

 ベスト5~10を決めて頂き、1位10点、2位9点……という感じですね。

 ヤクモ選手は8位、11ポイントです


 では次行きましょうか!


 それじゃー第7位!

  

  第7位、12ポイント…………龍上キララ選手!!!!!」




「よっしゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!

 これはもう、アタシの時代でしょ? アタシ主人公? っていうかメインヒロイン?

 みたいな?

 あとヤクモ先輩と近くて嬉しいッス……」


 キララはキャラが壊れることなど恐れていなかった。


 ヤクモほど物事を深く考えないタイプらしい。



「オッパイ!」


「……えー



『キララは「断章 もしも彼女たちが運命という舞台において光が当たらぬ存在だとしても」が評判がよかったと思います。ヤクモの人気もここからでしょうね。

 この回は、1巻からあったネタで、1巻時点での、ヤクモとキララの関係から発展した形です。

 1巻での病室のシーン、キララがヤクモに土下座をするところから、ここに至ったかと思うと感慨深いですね。以前から言ってますが、キララとヤクモは『先輩と後輩』、『師弟』という自分が好きな要素を入れている関係なので、お気に入りです。今後も彼女達には動きがあるはず。

 まあ先に出番が確実なのはキララですね。大会編で確実にあるので。巨乳ギャルサイコ~』



 だそうです!」



「今の一言で……!? っていうか、そのなんか真面目な感じのコメントとかも出てくるの!?

 いや、真面目じゃなかった部分もあるけど!!!!!」



「出てきます! 別枠でそういうコメントするのめんどくさいじゃないですか! 

 でも、あのコメントするの、やってみたいじゃないですか! 

 ヴェン○ッタの人気投票発表のページとか見たことないんですか!?」


「ヴェ……なに!? もうめちゃくちゃだ!」


「めちゃくちゃ!?

 

 そんなの! 

 

 このへんなのがいる時点で!」



 桃瀬は、丸くて白い生命体を掴み上げ――――




「わかってるじゃないですかッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!」




 地面に叩きつけた。


「オ゛ッ……」





 『オ゛ッ……』という断末魔の後。

 オッパイさんは動かなくなってしまった。


 めちゃくちゃであった。





「えー次は、第6位!

 





 ……えー、第6位、13ポイント……



 


 罪桐ユウ選手です……」







「んー? なにこれなにこれ?」





 黒髪の少年が首を傾げている。



 桃瀬は嫌な汗をかいていた。


 いじりにくい。


 あまりにもいじりにくい。


 というか、絡みにくい。


 ギャグ時空とはいえ、恐らく死んでもすぐに生き返るとはいえ、桃瀬は死にたくなかった。


 ギヒャヒャヒャヒャとか笑いながら生首を放り投げられる未来が容易に想像できた。



「オッパイ……」


「えー……、


『ユウくんはまだ語れることがそう多くないですね……。

 「ねくすとぷろろーぐ」の演出なんですが、最初にアンナちゃんの長台詞にびっくりした後に、さらにユウくんでびっくり……すると、最初のアンナちゃんの台詞が怖くなくなる……というか可愛く見えてくる……みたいなことになりませんかね? 一応そういうのを狙ってみたり。

 …………無理か?』


 だそうです!


 はい! 次です! 5位いきましょう!」



 桃瀬はいろいろなことに対し、スルーを決め込むことにした。


 



「ここでポイント数もぐっと変わりますね!

 ここからが上位陣という感じでしょうか?

 

 初登場から注目を集めつつ、開花したのはやはりここ最近!

 恐らく一部のアレな方に好評であろうこの少女!


 第5位! 23ポイント!

 屍蝋アンナ選手!」



「……じんや♡」



 アンナは、桃瀬にまるで取り合わず、ただジンヤを見て微笑んでいた。



「えー、ここでお知らせなのですが、もう既に散々キャラ崩壊というかもう作品の雰囲気そのものが壊れてますが……なんと、

 本編での影響を鑑みて、ここでは

 『本編でシリアスが控えてるキャラをいじらない』

 『本編で面識がないキャラ同士をなるべく会話させない、本編での初対面の時に混乱を招くので』

 というルールがあります!

 屍蝋アンナ選手は、3巻でシリアスが控えているのでいじれません!

 罪桐ユウ選手も同じく、まだいじりにくいですね! というか永遠に接したくないですね!」


「オッパイ!」


「『アンナちゃんもこれからのキャラですね。中1アンナちゃんから高1アンナちゃんへの豹変、あれを明かすところは楽しかったです。まだまだ仕掛けがあるキャラなので、そのへんお楽しみに……。一度ガラッとイメージが変わったキャラクターですが、この先もイメージが変わる……はず。

 ひとまず今は"ちょっと危ない女の子"って認識でいいかな? ちょっと……?

 既に一部の人に好評ですが……』

 

 だそうです!

 しぶといなこの白いの……。


 では次!









 えー実は5位はもう一人!








 同じく23ポイント!

 

 1巻ではずっと秘めていた想いが伝わり!

 それをきっかけに、『道具』から『少女』へ!

 誓いを新たに、次なる戦いの舞台へ臨む!

 

 蛇銀めるく選手!!!!!!」




「? みづきはなんい……?」




「オッパイ!」



「『めるくに関しても、キララヤクモ同様、1巻から書いてあげたかった部分ですね。

 他のキャラクター達もそうですが、1巻のボスキャラであったミヅキくん&めるくちゃんも、成長の余地があるので、これからも彼らの成長にご期待ください。

  ミヅキ&めるくペアの大会編での出番をお楽しみに……!』だそうです!










 では次! 第4位! ここまでくると、かなり絞られてくるのでは!?




 ちょうど名前が上がった龍上ミヅキ選手や、この作品の主人公! ……そして、2巻の主役とも言える彼なども残ってますね!




















 では第4位! 25ポイント!


 刃堂ジンヤ選手!



 おーっと……ここで来てしまった主人公……


 ベスト3を残して、来てしまったぞ主人公……」













「うるさ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――い!!!!!!!!」










 ジンヤがキレた。


 彼はどこかでわかっていたのだ、もしやこのへんでは……と。


 あの前フリ……


 『ちょうど名前が上がった龍上ミヅキ選手や、この作品の主人公……そして、2巻の主役とも言える彼なども残ってますね!』


 この時点で、既に不安だった。

 

 案の定。

 主人公、ベスト3の座から陥落。


 そもそも第一回の時点で、龍上ミヅキに敗北していたのだ。


 今度こそ……そう思ったが、しかし。


 現実は、非情であった。


「オッパイー」





「『彼は今回、序盤は意図的にかっこ悪く描かれています。

 

 思い返してみて欲しいのですが……まず透明化の騎士、《ゴースト》との戦いでハヤテに助けられる。

 次に、VSレイガでは手も足も出ずに、ミヅキに助けられる。

 さらに、VSアグニでは、再びハヤテに助けられる。

 VSハヤテにたどり着くまで、いいシーンがないんですね。


 ここは、ジンヤが言う、"自分はいつもハヤテに助けられていた"を実際に描きたかったところと、ハヤテをとにかく格好良くしておきたかったからですね。

 このバランスを一度作って、ジンヤとハヤテの殴り合い、ジンヤVSハヤテでそこを崩して、逆転させる……というのが狙いです。

 

 でもまあ言ってしまえば、おおむね、ハヤテくんに食われたって感じですね、いや人気的な意味で。

 食わせた、とも言います。とにかくこの巻ではハヤテくんを上げることを一切躊躇してないので……出し惜しみのなさ、という点で言えばハヤテ&ナギペアは作中でも圧倒的ですね、切れる手札はほぼ切った……というか、あそこまでいろいろやったうえに、結婚とか言い出してますしね。

 ただまあ、そんな圧倒的に描写された彼に、ある程度納得感のある勝利……(ジンヤVSハヤテにおける、ジンヤの勝因の部分はお気に入りです)を果たしたのはすごいのではないでしょうかジンヤくん』





 だそうです! 作者からのフォロー!』」



「うるさいなあっ!」


 ジンヤはオッパイさんを地面に叩きつけた。



「オ゛」



 オッパイさんは、二度死んだ




「さて、ではベスト3!


 ここまでくるともうだいたいわかってますよね?


 先程も話に上がったあの人です!


 1巻では圧倒的な力で君臨していた天才Aランク騎士!

 《パーフェクトオールラウンダー》!


 しかし、2巻では一転、君臨者は、挑戦者へ……!


 魂装者アルムと共に、新たなる一面を見せてくれたあの方!


 第3位、34ポイント! 龍上ミヅキ選手!」




「……」



 ミヅキは椅子に座り、腕を組んで瞑目していた。






 そう!!!!!




 彼も、ヤクモと同じなのだ!!!!!!!






 クールキャラが崩れるのを、恐れて、口を開けないのだ!!!!!!!







 ここで彼が、


『ハッ……下らねえ、こんなもんになんの意味がある?』


 とか。



『オレァ満足してねえぞ……アイツよりオレが下? 認められるか、そんなこと』



 とか。



 言ってしまえば!!!!



 往年のジャンプ漫画の、ライバルキャラっぽい感じになって、ちょっとおもしろいから!!!!!!!



 具体的に言うと、幽遊○書の飛○的な感じ!!!!!!!!! 「コメント? なんだそれは」


 あるいは、ボー○ボの人気投票ネタの2位の感じ。「フン……」



 桃瀬はミヅキの意図を察した。

 

 なので再びここは、スルーの巻きでシクヨロだなと理解した。







「では、2位行きましょうか!







 求め続けた友情譚の果てに、掴み取ったのは……本当の親友、本当の友情、


 そして!!! 本当の勝利だぁあああああ!!!!!






 第2位、39ポイント!!!! 風狩ハヤテ選手!!!!!!!」














「しゃああああああああオラアアアアア!!!!!!!!!!!!!


 者共、オレの前に平伏せやオラアアアアアアアアアア!!!!!」













 翡翠の髪の少年が、調子に乗って暴れまわっている。


 いろいろと台無しだった。



 彼はキララに嫌われているが、基本的にアホな点で、彼らは似ている……。


 そう、彼もまた、キャラ崩壊とかまったく恐れていないうえに、クールキャラでもないのでまあやりたい放題なのであった。




「もー……ハヤテくん? ここでそんな感じだと、せっかくの人気も下がっちゃうよ?」



 アイアムナンバーワン!!!と叫びながら走り回るハヤテを見て呆れ気味に笑うナギ。


 ハヤテはナンバー2だった。

 アホであった。





「そして!


 とうとう第1位! 41ポイント!



 友情譚の片隅で!


 己の願いを胸の奥にしまい込み、愛する男のために尽くし続けた、鳥かごの少女!


 ずっと隠し続けた願いは、最後には全て叶った! 《奇跡》の立役者!


 最愛の男と共にワンツーフィニッシュ!


 翠竜寺ナギ選手だああああああああああああああああああ!!!」





「え……私ですか? 


 ハヤテくんじゃなくて……? って、ハヤテくんは2位だもんね……そっか。


 ええと……その、私なんかが1位でいいのかなって思うんですが、でもそれって私を選んでくれた人に失礼ですよね……! 

 だからここは、恥じずに、素直に言わせてください。


 ありがとうございます……!

 皆さんのお陰で…………私は、飛べました」



 

 儚げな雰囲気を纏う翡翠の少女が、そう言って微笑んだ。





「やっとまともなそれっぽいコメントがきました!!!!!!!!!

 

 今までキャラ崩壊を恐れて黙るか、調子に乗るやつしかいませんでした!!!!!



「オッパイ……!」




「『ハヤテとナギがワンツーフィニッシュは、やっぱりというか……狙い通りというか、本当に気に入ってもらおうと思って書いたキャラが気に入ってもらえて嬉しいですね。

 ハヤテ1位かなと思ってたので、ナギが勝っちゃったのは意外でしたが、自分でもナギの下りは思ったよりよくなってくれて嬉しいです。ラストのためにキャラを伏せておくのは賭けだったかな? と思ったんですが、大丈夫だったぽくてよかった……。

 ジンヤのところでも言いましたが、彼らはもう一切出し惜しみをしなかったので、やっぱり強いですね。

 本編では一度離脱しましたが、約束の通り、決勝を見に来てくれるといいですね……ジンヤくんはそのためにも頑張って決勝に出て欲しいです』


 とのことです!


 いやあ……本当におめでとうございます! 私もノリノリで実況した甲斐がありました!

 あの《二十八年目の奇跡》ってやつあるじゃないですか? あれ、名付けたの私!

 私の実況の時の言葉からきてるんですよねー! つまり、2巻のMVPは私では……?」



「オ、オイ……」



 ジンヤが怒りと動揺に満ちた声で、桃瀬を遮る。


「なにか……なにか忘れてないか……?」



「え、なんですか……?」



「票が入ったキャラは……これで全員か……?」




「あ、気づきました? 実はヤクモ選手より下の方もいますね」




「まさか……」



「じゃ、発表いっときましょうかー!



 えー、まとめていっちゃいましょー!



 13位 叢雲オロチ        1ポイント

 12位 爛漫院オウカ       5ポイント

 11位 トリスタン・ベオウルフ  6ポイント

 10位 赫世アグニ        7ポイント


 

 そして!


 9位! 10ポイント!



 雷崎ライカ選手!!!!!!!!」






「なんでその順番で発表したの!?」



 突然現れたライカが叫んだ。



「普通に下位から発表して行けばよかったよね!?


 なんで!?!?」



「オチ担当なので」



「オチ担当」




「あ、」



「なに!? 集計ミス!? 実は私1位!?」


 ライカはもはや、なりふり構っていられる状況ではなかった。


「同率10位、10ポイント、空噛レイガ選手!」



「うるさい!!!!!!!」


 ライカは白くて丸い生物を蹴飛ばした。



「オ゛ッ……」



「オッパイさんが死んだ!」



 ジンヤは震えた。

 どうすれば……どうすればいいのだ、この状況は……。




「オッパイ……」









 その言葉を、桃瀬が通訳する。
















「『薄々わかってたけど、集計したらメインヒロインなのにめっちゃ低くて笑った』だそうです」







「ウウウウウウウウウウウ……」




 唸るライカ。




「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!


 ウワアアアアアアア!!!!!!



 オマエエエエエエエ!!!!!!!!!」



 ライカはバーサーク状態になり、白い生物を地面に叩きつけ続けた。




「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!









ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!






  


















┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __  / /

_ノ _ ノ  _ノヽ/|   ノ    ノ   。。

       /\___/ヽ

    /ノヽ      ヽ、

    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ

    | ン(○),ン <、(○) <::||`ヽ、

    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l|::::ヽl  

.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |

   /ヽ  !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |

  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ

 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ



















コロス……コロシテヤル……」





 ライカが仮想展開した納刀状態の《迅雷》をバットに、野球を始めた。


 ボールは、オッパイさんだ。




 




「オ゛……、オ……」




「『ライカに関しては、ある程度は仕方ないと思ったんですが、新キャラ、1巻からいたキャラの2巻での見せ場で、かなり割りを食いましたね。

 加えて、彼女は今後出番があるので、その辺りのネタもまだ伏せておかないといけない……と言う感じで、動かせない理由がありつつ、出番が少なめな理由がありつつ……みたいな。

 一応、そこをカバーするためにライカの日記回とかもありましたが、アレもアンナちゃんの前フリみたいになってましたね……。

 1巻で付き合ったことにより、イチャイチャシーンがわりとあるんですが……まあ、そもそも出番がね(笑) 大丈夫です、恐らくこれからもしばらく新キャラに見せ場を奪われ続けますが(無慈悲)、いずれ当番回がまた来ますので』


 だそうですよー、雷崎選手、よかったですね!」




「『そもそも出番がね(笑)』じゃないんじゃァアっっっっっっ!」



 白い生物の顔面に、ライカの拳がめり込んだ。




「えー、ちなみに、第1回の人気投票では、



1位 龍上ミヅキ 20ポイント


2位 刃堂ジンヤ 16ポイント

2位 雷崎ライカ 16ポイント


3位 雨谷ヤクモ 11ポイント


4位 龍上キララ  9ポイント


5位 蛇銀めるく  5ポイント


6位 爛漫院オウカ 4ポイント


7位 風祭マツリ  2ポイント


 となってますね」




「おいうち……!?」


 ライカは驚愕した。


 そして、ライカは都合よく置いてあった机の引き出しを開き、その中に顔を突っ込んだ。

 の○太の部屋にあるアレだ。


「過去に戻る……」


「ま、まあまあ……」



 ジンヤは必死でライカを慰めた。これからも活躍の機会はあるとか、僕にとってはずっとキミが1位だよとか、とにかく慰めて、褒めまくった。



「……ジンくん、大好き……」



 涙目のライカは、ジンヤに抱きつく。







「えーまあ、こんな感じで、第二回人気投票でしたー! 


 それでは、次の機会があればまた会いましょう!」





 

 










13位 叢雲オロチ        1ポイント 

 ↑1ポイントって笑 逆にすごい笑 (ハヤテ) ←覚えとけ馬鹿弟子 (オロチ)


12位 爛漫院オウカ       5ポイント

 消え去りましたね、あのロリ巨乳教師、オウカちゃん大勝利!(オウカ)


11位 トリスタン・ベオウルフ  6ポイント

 トリスタン様の代わりに来ました。今はノーコメントで(ランスロット)


10位 赫世アグニ        7ポイント

 イェーイ、アグニに勝ったー!(レイガ)


 9位 雷崎ライカ       10ポイント

  ↑ライちゃん笑 メインヒロイン笑(キララ)←殺す(ライカ)


 9位 空噛レイガ       10ポイント

 まあまだこれからだし?(レイガ) 


 8位 雨谷ヤクモ       11ポイント

 皆さんありがとうございます(ヤクモ) ←真面目!(キララ)


 7位、龍上キララ       12ポイント

 実質メインヒロインっしょコレ!(キララ)←は?(ライカ)


 6位、罪桐ユウ        13ポイント

 出番にしてはすごくないこれー?(ユウ)


 5位 屍蝋アンナ       23ポイント

 じんや……♡ あ、らいかさん、『ざまあ』でーす(アンナ)←ぐぬぬ……(ライカ)


 5位 蛇銀めるく       23ポイント

 みづきがいちばん(めるく)


 4位 刃堂ジンヤ       25ポイント

 ありがとうございます!(ジンヤ)

  ↑オレの勝ち!(ハヤテ)

    ↑うるさい!次は勝つ!(ジンヤ)

      ↑おう!受けて立つ!(ハヤテ)


 3位、龍上ミヅキ       34ポイント

 みづきが、じっしついちばん(めるく)


 2位 風狩ハヤテ       39ポイント

 おめでとう! さすがハヤテくん♡(ナギ)

  ↑サンキュー! 愛してる!(ハヤテ)

 

 1位 翠竜寺ナギ       41ポイント

 オレの魂装者アルムは世界一イイイイイイイイ!!(ハヤテ)

  ↑ばかぁ……恥ずかしいよ……(ナギ)





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ