第1話 恋するポンコツアイドル VS ???
刃堂ジンヤ対黒宮トキヤ、真紅園ゼキ対赫世アグニの試合が終わった後のことだ。
その日行われる試合が終わり、会場からぞろぞろ人が出ていく。
――その時、キララはある視線に気づいた。
ジンヤとハヤテがあれこれ試合内容について語り合っている。それを見つめているライカとアンナ――を、見つめている自分。
そして、さらにそれを物陰から見つめている者が一人。
「…………なにやってんの、アンタ……ストーカー?」
背後からそっと近づいて、そう問いかける。
帽子や眼鏡で隠しているつもりだろうが、隙間から垣間見える特徴的なピンク色の髪でバレていた。
――――そうして、爛漫院オウカのストーキングは、あっさりと露見した。
□
「す、すすすす、ストーカーなんて、この私がするわけないじゃないですか、私はアイドルですよ?」
面白いくらい焦っていた。
龍上キララは普段、なぜかどうにもからかわれる側なので、なんだか逆の立場になれるのが楽しくなってしまう。
だが、少し胸が痛い。
もう随分昔に感じるが――春頃、ジンヤにストーカーだと言われたことがあった。
(あれは……違うし……、ちょっとどう接したらいいか掴めてなかっただけだからノーカンでしょ)
そう、あれはノーカン。
さておき、気持ちはわかる、とてもよくわかる。
気になる男子との接し方とか、さっぱりわからないのだ。
キララは見た目も派手で、よく言い寄られる方ではあったが、それ故に自分からアプローチをした経験がない。
オウカもアイドルをやっていて普段から大勢の男性に囲まれているというのに、一人の相手に対して自分から仕掛ける経験はないのだろう。
なぜだろう。
アイドルとギャル。
彼女と自分はあまり似たタイプには思えなかったが、なぜだかとても親近感。
「まーまー……、アタシに今更隠してもしゃーなくない?」
――「……もしかしてアンタ、ジンジン――ジンヤのこと、好きなの?」
――「なっ、はぁ!? ちょ、なにを……どうしてそうなるんですかっ!?」
キララとオウカは二回戦の試合でぶつかる前にそんな会話を交わしており、キララはとっくにオウカの秘めた想いを察している。
「…………ストーカーでは、ありませんが……、確かに刃堂くんの様子を遠くから伺っていたことは認めましょう」
「逆になにしたらアンタのなかでストーカーになるわけ?」
「……SNSで一日に同じ人から100件のDMが来たり、便箋びっしりに米粒のような文字で怪文書が書かれた手紙を送られたり……」
「あ~……」
なんとなく察した。
大変だなアイドル……。
「ま、まあ……確かにアンタはまだまだ可愛いほうかもね。うんうん、恋する乙女的にそれくらいオッケーだよね」
ここでオウカを許しておくことで、なんとなく過去の自分も許される気がした。
というわけで、龍上キララもストーカーではなかったということになる。
「ええ、私は可愛いので全て許されます……」
――そういう『可愛い』じゃなかったんだけどなー……?
なんだこいつの自信。さすがアイドル。
「……で、ジンジンになんか用だったの?」
「……い、いえ……別にこれといって用があったわけでは……」
「んー? じゃあどしたん?」
「…………あぅぅ、うぅ……、そ、それは……」
「んん~……????」
いきなり困ったように帽子を目深に被り、顔を隠してしまうオウカ。
そこでキララは、彼女の黒いキャスケット帽にぴょこんと二つの突起が伸びており、それが猫耳を模していることに気づいた。あざといな。
しばらく縮こまるオウカを見て『ナンダコイツ??』と首を傾げたキララだったが、恋する乙女センサーが情報を捉えた。
「ジンジンと喋りたいけど勇気が出ない……的な?」
「あぅ……なぜ……、読心能力……!? どうりで強いわけですね、アナタは……!」
「いやいや、そんなん持ってたらアンタにもっと楽に勝てたわ……」
キララにそんな便利な能力はないので、相手に出し抜かれたりしながらも必死に相手の狙いを読み続けるしかないのだ。
試合中、どれだけ事前に情報を集めても、試合中死ぬ気で頭を回したところで、ヒメナにもオウカにも、何度も出し抜かれている。
「なら、どうして……?」
「まー、そりゃ、ねえ……? 同じ男に惚れちゃったなら、そんくらいはさ……」
「ほ、惚れっ……私は、別に、そんな……」
「……小学生か?」
キララは己の全てを棚上げしてオウカの様子に若干呆れた。
なぜここまであからさまな態度を見せておいて、まだ誤魔化せると思ったのだろうか。
「……誰が女子小学生みたいな体型ですか……?」
そこまで言ってない。恋愛下手くそ度が小学生レベルと言いたかったのだ。
照れるのをやめていきなり怒り出した、なんだこいつは……。
さておき。
キララも決して恋愛巧者ではない。
百戦錬磨のフリをした法螺吹き処女ビッチだ。
男なんてチョロいわ~とイキった裏で、ジンヤと少し会話が弾むだけで、その日は一日機嫌がいいし、一日中そのことを考えてしまうし、寝る前にも思
い出してしまう。
そして――目の前にいる己と同じ……いや、それ以上に酷い有様の、かなしいいきものに対して、救いの手を差し伸べたくなってしまう。
「ねえ、明日ジンジンとデートするんだけどさ…………アンタもくる?」
「……………………、……でーと? ……デート!? わ、私が、刃堂くんとですか!?」
「うん……いやアタシもいるからね?」
「……龍上さん……、私はあなたのことを誤解していたのかもしれません……」
「へへー……アタシのありがたみを噛み締めな。……あ、そーだ。一個いい?」
「なんでしょう?」
「オウカ、って呼んでもいい?」
「ええ、構いませんよ」
「えへへぇ……、ありがとう、オウカ」
「……な、なんですかだらしなく笑って……」
「そりゃ、友達ができたらうれしーっしょ?」
「な、馴れ馴れしい……! い、いえ、まあいいでしょう……。では私の方も名前で呼んでも構いませんか?」
「そりゃもちろん、呼んで呼んで」
「わかりました。……本当に、ありがとうございます……キララ」
こうして。
かつては互いを強くライバル視しあっていた二人ではあるが、ライバルであると共に――今は同じ男の惚れた戦友でもある。
刃を交えた末に、互いの想いを知っている二人の距離は、きっかけさえあれば一気に縮まってしまうのだった。
□
「刃堂くんと、デート……」
その日の夜、オウカは現在暮らしている女子寮の自室にて。
オウカは持っている服を大量にベッドに広げて、う――ん……と唸っていた。
「何を着ていくか……」
――可愛い感じ? それとも、夏だし、露出多めでセクシーな感じ……? わからない……そもそも刃堂くんの好みとかも詳しくないですし……。
「……なあ、おい、オウカ」
そこで同室にして、オウカのパートナーである魂装者であり、オウカとアイドルとしてユニットを組んでいる相手――朽葉リンネが、オウカをジト目で睨む。
大きな胸を持ち上げるように腕組みをしてこちらを睨んでくるパートナーに対し、オウカもまた目を細めて睨み返す。主に胸部を。
「大きい……。やはり刃堂くんも……。雷崎さんも、キララも、大きいですし……。いえ、ですがあの屍蝋さんという子は私と似たようなものでしたし、そっちもいけるのでは……? いける……はず……いえ、仮に無理でも私の魅力でいけるようにしてみせます……っ!」
「おい、おいおい、聞け……聞け聞けオウカ、聞けオウカ」
「あ、すみません、なんですか? ラップですか? 新曲に取り入れる?」
「取りいれない。なあオウカ……デートが楽しみなのはいいが、後でしっかり片付けてくれよ?」
「で、デート!? な、なに言ってるんですか!?」
お前なにを言っとるんや……とリンネはさらに呆れた。
つい先程、自分で『デート』と口にしていたのだから。というかそうでなくとも、そんな顔で服を広げだしたらすぐにわかる。
オウカ・リンネペアは剣祭で敗退してしまったため、つい先日久しぶりに宿泊していたホテルから女子寮に戻ってきたのだ。
ホテルへ泊まる前には、部屋を片付けておいたのだが――帰ってきて早々に散らかっている。
……オウカは部屋を散らかすのが上手い。
アイドルの仕事で使う衣装、出演した番組でもらった景品、彼女自身も熱心なアイドルオタクであるために、CDやらサイリウムやら、その他アイドル関連のグッズやら、とにかく彼女の領域は物が多い。
そして、すぐにこちらの領域を侵してくるのだ。
(まったく……、ファンが見たらがっかりするだろうな、このだらしなさは……)
は~~やれやれ……と呆れつつ、己の領域に侵入してきた服を広い、畳みながらリンネは言う。
「…………デートに行くな、とは言わないが、気をつけてくれよ。ファンにバレたら大事だぞ?」
「……アッ……、そ、そうですね……」
気づいたオウカは、派手な服を選択肢から外していく。
究極的には、オウカが刃堂ジンヤへの想いを優先してアイドルをやめたところで、リンネは別に構わないのだ。
なぜならリンネは、アイドルがやりたいのではなく、オウカについていきたいからだ。
だが、どうなるにせよ、中途半端でいい加減な結末にはならないだろう。
それはオウカが最も憎むことだからだ。
風祭マツリのように、夢を見せた途中でいきなり消えられることが、ファンにとってどれだけ辛いかはわかっているだろう。
……それを考えれば、デートなどというスキャンダルの火種にしかならないことはやめろ、というのが正しいのだろうが、しかしやはりリンネとしては、オウカに幸せになって欲しい。
雷崎ライカから刃堂ジンヤを奪うのかは知らないが、フラれるにしても、納得いくまでぶつかってからであって欲しい。
――などと、恋愛のことなどよくわからないが、それでも親友の幸せを願うリンネは考えるのであった。
「……あの、リンネ……どうすればそんなに胸が大きくなるのですか? 明日までに間に合うでしょうか?」
「もう寝ろ」
親友のことがとても心配になった。
恋愛のことはよくわからないが……人間、恋をすると馬鹿になるのだろうか?
□
――そして翌日、いよいよデートの日を迎えた。
「今日はありがとうね、助かったよキララさん」
ジンヤは行きたい店があったのだが、その辺りの地理がわからず、キララはデートに誘う目論見があって、道案内を買って出たのだ。
ライカには用事があり、しかたなくキララとジンヤが出かけることを承諾。アンナは最後まで自分も連れてけ! とごね続けていたのだが、なぜだか最後にはあっさりと引いた。
キララはジンヤと二人きり、というあまりにも貴重過ぎるチャンスをふいにしてでも、オウカにチャンスを分け与えたのだ。
その辺りの事情を踏まえると、オウカとしてもやはりキララにいくら感謝しても足りないくらいだ。
「キララさん……と、……あれ?」
そこでジンヤがいきなり固まってしまう。
「えへへー、誰でしょう?」
ぐい、とキララがオウカを前へ突き出す。
「え……、ちょ、アレ……、私が来ること言ってなかったんですか……!?」
オウカは突然の出来事に混乱して、ジンヤとキララへ視線を行き来させながら、キャスケット帽を目深に被ってしまう。
心の準備が出来ていない。だというのに、向こうも――ジンヤの方も、そのようだ。
――どうしよう。どうしよう、どうしよう。
せっかく気合を入れて来たのに、走り出しからいきなり躓いた感じ。
オウカの本日の服装――フリルのついた淡いブルーのキャミソール、肩紐細めでがっつり肩や腕が出ている。デニムのショートパンツで脚の方もかなり見せている。足元は赤のスニーカー。変装用の伊達眼鏡も赤縁。二つの赤いアイテムは差し色だ。メインは青系にして差し色に赤。これでポイントの赤は映えるし、オウカの派手なピンク髪との相性もいいはず。
正直、帽子も眼鏡もなしで、靴ももっと可愛いのにしたかったが、動きやすさや隠密性との兼ね合いでこれが限界。ファンの人に見つかったらやばいし……、ファンの人とか、関係者とか、やばいことになったら逃げられるように、動きやすい靴じゃないとダメだし……。それでも、それでも、やれる範囲で頑張った……と思う。アイドルはデートに行くのも一苦労だ。
「えっと……、その、ごめん……。最近ユウジくんとかガウェインさん……あ、友達にオススメされて、爛漫院さんのライブ映像とか見てたから……、なんか、緊張しちゃって。変だよね、元々同じ学校の同級生なのに、こんな……。というか、今更やっと見たんかい、だよね……、ごめん、遅くなって、無知で……すみません……」
「えッ、あッ、いえいえいえいえそんな全然そんな全然全然……っ、見てくれてありがとうございます……。ど、どれ見ました……?」
「えーっと……なんだったかな……、ごめんね本当ににわかで……、ライブの名前とかが。あの雪が降った後に桜の花びらが舞う演出とか、感動しちゃって……」
「あ~~~~、『ユメドケ』……3rdシングル出した後にやったやつですね! えへへ、良かったでしょうアレ……。いや~あれは思いついた瞬間エモすぎじゃんって思いましたよ自分でも!」
――――あ~……、なに言ってんだろう、私。勝手に盛り上がっちゃってる、どうしよう、どうしよう、ひかれてないかな? どうしよう。
ヤバい、すっごい嬉しい……。憧れの人に、自分のことを知っててもらえるのが、どうしようもなく嬉しい。
変だ。こんなの。私、アイドルなのに。憧れてもらう側で、緊張される側なのに。
マツリちゃんのライブみたいに、緊張する。
ダメだ、こんなの……、ヤバい、変になる……。
「うん、うん、本当、すっごく良くて……、って、あれ……?」
ジンヤが首を傾げる。
オウカはまた帽子を深く被って、右手で口元を、左手で胸を抑えていた。
「ご、ごめんなさい……、なっ、な、なんでもないです……」
――――あー……、すっごいニヤける、心臓の音うるさい……。
ダメだ、そっか……、私……やっぱり刃堂くんのこと、好きなんだ。
彼に何かされた訳ではない。
彼は私のこと、別に特別に思っちゃいないだろう。
彼に憧れて、彼のようになれば、もっと強くなれると思って背中を追って。
そうやって頑張ってきたからこそ――先日のキララとの試合、その後に、ずっとすれ違い続けてきた風祭マツリとも、また分かり合うことが出来て。
そうやって、勝手に彼に憧れて、勝手に彼に救われてる。
……気持ち悪い、かな……。知らない内に、勝手に、こんなこと考えてたら、重いって思われるかな……。
「? そう? それじゃ、行こうか」
そう言って歩き出すジンヤに『いこいこー』と軽快な足取りでついていくキララ。
オウカがワンテンポを遅れてついていくと、キララが振り返って、
「……にひひ、なーにガッチガチに緊張してんのオウカちゃん、かあいいねぇ~」
「う、うるさいです……っっ、してないですっ」
「嘘乙」
「……し、してますけど……大丈夫です、次はもっと上手くやれます。……ふふ、覚悟してるといいです。そうやって余裕ぶっているうちに、刃堂くんにたくさんアピールしちゃいますから……!」
「うんうん、頑張れ頑張れ」
「ぐぬぬ……なめやがりますね……っ!」
□
「ど、どどど、どうですかね……!?」
布地少なめ……というか、紐か? というくらい防御力の低い水着を着たオウカが、ジンヤにその姿を見せつける。
「え、えっと、に、似合って、るんじゃ、ないかな……? で、でも、もう少し、おとなしめの方が……その、ごにょごにょ……」
オウカの際どい姿に目をそらしてしまうジンヤ。
思ったリアクションではないのを見て戸惑い、目をぐるぐるさせるオウカ。
「あちゃー……」
さすがのキララも頭を抱えた。
何がダメだったのか変態水着女に耳打ちしてやる。
「……ポンコツアイドル……よく聞きな……。あーゆー童貞は、確かにエロいので釣ればいいけど、でも……こじらせた、ウブ過ぎる童貞に刺激強いのはダメなんだって。きょどって終わりだから……」
「ど、どど、どうて……なんですかそれ、事務所NGですけど……」
「あんたファンのことチェリーちゃんとか言ってたじゃん……、小悪魔メスガキっぽいエロい感じもいけるんじゃないの……?」
「刃堂くんの前だと無理なんですって……っ!!!!」
「じゃあなんだその水着のチョイスは……」
「誰にでもミスはあります……」
「『大丈夫です、次はもっと上手くやれます。……ふふ、覚悟してるといいです。そうやって余裕ぶっているうちに、刃堂くんにたくさんアピールしちゃいますから……!』」
「完コピやめてくれます!? なんですかその記憶力……」
ライバルの弱みに対する記憶力だけは異常に高いキララであった。
□
「………………フフ……どろぼーきゃっとめ、『ろうぜき』はそこまで……」
□
――――そして、事件は起きた!
ジンヤの目当ては――武器屋だ。
武器屋。そう、武器屋だ――ここはファンタジーの世界ではないが、騎装都市だ。
剣祭において、道具の持ち込みに関しては、ジンヤの棒手裏剣を見れば分かる通り、一部許可されている。
そうでない実戦においても、道具を扱う騎士は大勢いるため、武器を扱う見せがあるのだ。
魂装者達も、既存の武器を参考に己の武装形態を作っていくため、需要はかなり高い。
騎士が広まる前の時代におけるスポーツ用品店程度の扱い、と言えば、騎士に馴染みが薄い者にも伝わりやすいか。
そして今、ジンヤの目当ての店に行く前に、キララの提案で洋服を見つつ、キララとオウカのちょっとしたファッションショーで、ジンヤに魅力をアピールしていたところだったのだが…………。
「デュフフ……ここですかな、オウカたんの使っているというお店……つまり……聖地は」
「うん……間違いないよ、イルミナーレさん。インバルの写真とも一致するし、この辺りだね……記念に撮っとこ……」
現れたのは、地味な黒髪の少年と、豊満な体つきの金髪の少女――水村ユウジと、ガウェイン・イルミナーレだった。
彼らは爛漫院オウカのガチ中のガチなファン。
そんな彼らが、男と出歩いている爛漫院オウカの姿を見れば、どうなるか…………。
――――そう、これはある人物が仕掛けた策略。
なぜ、屍蝋アンナはあっさりと今回のデートを諦めたのか?
それは――、ジンヤを付け狙う新たなる女、爛漫院オウカを潰すため……!
ライカはオウカのことを知れば、嫉妬しつつも『その分自分も構って』で手打ちにするだろう。
キララはオウカのことをライバルと見ており、正々堂々勝負しようと考えている。
だが違う!
屍蝋アンナは違った!
この女は! 普通にオウカを潰しにかかった! 性根が、性格が悪い!
アンナの狙いはこうだ。
ユウジとガウェインという狂信的なオウカファンを差し向け、デートを台無しにする!
アンナの魔の手が迫る中――、彼女達のデートはどうなってしまうのか……。
※インバル
インスタバルムンクの略。
写真投稿がメインのSNS。
テキスト中心のミュルミュールに比べるとオシャレな投稿が目立つ。
主にタピオカの写真を投稿するために存在している。
龍上キララはタピオカのことは特に好きではないのでギャルの友人が必死に行列に並ぼうとしているのを「なんで……?」と思っていた。




