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俺は異世界で静かに暮らしたいだけなんだ!?  作者: はくの憂鬱
異世界移住?
7/17

怯える少女に安心を!

ユズルが目覚めてから3時間がたった。

ユズル「…なぁ」

シャル「何よ」

ユズル「…赤髪娘はまだ起きないのか?」

あの事件からもう5時間近く経っているのにノアは一向に起きる気がない。

シャル「うーん…そこまで怖かったのかな…」

アリス「ふふ、シャルもあんな体験してみたら怖さがわかるよ」

にこっと笑顔で答えるアリスと、それを聞いて驚愕するシャルとユズル。

シャル「その発言の方が恐ろしいよ!」

ユズル「ま、まぁ落ち着け…

アリスもそんな事言うなよ」

シャルの頭をなでながらアリスに注意する。

シャルは「ぴゃああ!」などと変な声を上げ顔を真っ赤にしておとなしくなった。

ノア「うぅ! ぅうう…ああ!」

突如、苦しみ始めたノア

何かうなされているみたいだ。

ユズル「お、おい! 大丈夫か!?」

ノア「あぁ! う…ん…」

ノアは汗を流しながらゆっくりと目を開いた。

ノア「…こ、ここは?」

ユズル「大丈夫か? 気分はどうだ? しんどくないか?」

ノア「えっ? えっ? いえ! あのまったく…問題ないでしゅ! 痛! うぅ…また噛んじゃったよぅ…」

質問責めでノアはかなりテンパっている

アリス「ユズルさん、そんな一気に聞くからノアちゃんテンパっちゃってるじゃないですか」

ユズル「す、すまん…あまりにも長い時間寝てたから心配になってな」

ノア「あ、あなたは…?」

ユズル「俺は神藤弦」

アリス「この人がノアちゃんのこと助けてくれたんだよ」

ノア「助けてくれた…?」

ノアは不思議そうに首を傾げる。

シャル「もしかして覚えてないとか?」

正気に戻ったシャルが尋ねる

ノア「何があったんですか?」

ユズル「ロボのことなんだが…」

ノア「ろ、ロボ…?

あ…あぁああああ!!!!!」

ノアが耳お抑え叫び出した。

ノアの顔が真っ青に変わっている。

ユズル「おい! 大丈夫か!?」

ノア「怖い怖い怖い怖い怖い……無理!無理無理無理無理無理無理無理!嫌だ…もう…もう何もかも嫌なんだよっ!!!!」

狂ったかのように叫び出すノア

それを落ち着かせようとした。

ユズル「赤髪娘落ち着け!」

アリス「ノアちゃんお願い落ち着いて!」

シャル「落ち着きなさいよ!」

ノア「もうダメだよ…私耐えられない…なんで私ばっかりこんな目にあわないといけないの??

私が何したって言うの…?

ははっ……そうだ、そうだよ…死ねばいいんだ

死ねば楽になれる…そうすれば私がこんな目に合わなくていいはずだよ…あははっ」

ノアの精神状態は非常に危ない状態にあった。

このままいくと自殺…あるいは壊れてしまうだろう。

アリス「ユズルさん! このままではノアちゃんの精神が壊れてしまいます!」

するとぱぁん、と乾いた音が保険室内に響いた。

シャル「えっ…?」

ユズルがノアの頬を手のひらで叩いた音だ。

ノア「いたっ…!」

ノアは頬を抑えユズルを見る。

ユズル「……お前な」

ユズルはゆっくりとノアに近づき胸ぐらをつかむ。

ユズル「何が死ねばいいだよ! 何が死ねば楽になれるだよ…!

なめたこと抜かしてんじゃねぇぞ!

死にたくなくて死んだ人が居るってことも考えろっ!」

ノア「……なたに…」

ユズル「あ!?」

ノア「あなたに私の何がわかるっていうんですか!?

小さい頃に家族を殺されて…しかもそれを目の前で見せられて!

私が何をしたっていうんですか!」

ユズル「はぁ? んなもん、俺がわかるわけねぇだろ」

ノア「それじゃあ口を出さないでください!」

ノアは掴まれている腕をはらい、布団にくるまった。

ユズル「なぜ人を頼らない」

ノア「……」

ユズル「なんで自分が苦しんでることを人に話さないんだ!

お前には友達はいねぇのか!?

アリスは? シャルは? こいつらはな! お前の事を心配してここまでやってくれてるんだぞ!

それに…今は俺だっているだろ!」

ノア「…」

ユズル「困った事があったら俺に言え…!

悩んでることがあっても俺に言え!

全部聞くことはできねぇけど…半分位なら力になれるはずなんだ」

ノア「私には…優しくて頼りになる兄がいました……」

ノアは布団から出てきて話を始めた。

ノア「その兄は…うぅ…いつも一緒に遊んでくれて…ぐすっ……私に何かがあるとすかさず助けに来てくれました……」

ノアは泣きながらも話を続ける。

ノア「そんな…そんな兄が、目の前で殺された時は…私も死のうと思い…ました

でも…兄が最後に言ったんです…

元気に生きろよ…って

だから私はこれまで頑張ってこれたんだと思うんです…」

アリス「そ、そんな事が…」

シャル「…家族が死ぬって考えたことなかったけど…いや、考えたくなかったけど辛いじゃ済まされないわね…」

ユズル「………わかった」

少し目を閉じ、何かを決意したかのようにそうユズルはつぶやいた。

シャル「な、何がわかったの?」

アリス「何がわかったんですか?」

2人は真剣な顔をするユズルにそう問いかけた。

ユズル「俺が赤髪娘、お前のお兄ちゃんになってやるよ!」

「「はぁ??」」

2人は意味不明な事を言い出すユズルに言った。

ノア「あなたが…お兄ちゃんにですか?」

ユズル「あぁ! 俺がお兄ちゃんに…家族になってやるよ!」

ノア「……うぅ……うあぁぁああ!!」

ノアは嬉しかったのかまた泣き始めた。

シャル「……ど、どういう事?」

アリス「わ、私はユズルさんがそれでいいならいいですけどね」

ノア「私…ぐすっ……辛かった! しんどぐで…ずっごぐ怖かった!」

ユズル「…大変だったな」

ユズルがノアの頭を撫でた。

ノア「うぅ…ぐすっ…ひぐっ…」

その後、ノアは泣き疲れたのか眠ってしまった。

シャル「ねぇ、どうするのよ」

アリス「そうだね…」

ユズル「でも見過ごすわけにはいかないだろ

それにお前も可哀想だとは思わないのか?」

シャル「それは思うけど…」

ユズル「と、いうわけでノア連れて帰るぞ〜」

シャル「えっ!? 家に連れてくの?」

ユズル「当たり前だろ?」

シャル「ど、どうするの?」

ユズル「部屋貸してあげてもいいじゃねぇかよ」

アリス「いいですね〜♪

また新たに家族が増えますね」

アリスはノリノリである。

シャル「ちょ、ちょっと待ってよ!

何でそんなこと勝手に決めるの?」

ユズル「はぁ…わかったよ

俺の部屋で寝かせるからそれで問題ないだろ?」

シャル「問題大アリよ!

ノアは私の部屋で寝かすわ!」

ユズル「はい、決定

というわけで帰るぞ〜」

ユズルはノアを背負い保健室を出た。


ユズル「そういえばさっきからノアノアって言ってるけど誰の事だ?」

シャル「えっ? 今あなたが背負ってる子じゃないの!」

アリス「もしかして…ずっと赤髪娘って呼んでた理由は…」

ユズル「んなもん、名前がわからないからに決まってるだろ」

シャル「はぁ…」

自慢げに言うユズルをシャルは呆れた顔でみていた。


7話終わり〜

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