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俺は異世界で静かに暮らしたいだけなんだ!?  作者: はくの憂鬱
異世界移住?
5/17

守りたいもの守るもの

叫び声より少し前 シャルsaid

?「ーとこのようにここで黒魔アース・ロックを発動させ、このゴーレム…と言うより魔術実戦用練習ロボを壊してください」

とこの男ージーラス・パントナは微笑みながら言う。

シャル「ねぇ…あれ結構無理じゃない?」

ジーラスは微笑みながらいうが生徒達は皆無理に等しい課題を出された…と思った。

アリス「ジーラス先生が言うからできるんじゃないかな?」

シャル「うーん…ちょっと聞いてみるわ」

アリスが「ちょっとまって!」と言うがシャルは突っ走っていった。

シャル「あのジーラス先生」

ジーラス「シャルロットさんどうかなされましたか?」

シャル「これはちょっと無理じゃないですか?」

シャルは疑問に思ったことを直球に伝えた。

ジーラス「そうですか?

でもあのロボットは動かないので大丈夫でしょう」

ジーラスは動かないからできると主張し続ける。

シャル「でも…」

ジーラス「そこまで言うなら誰かにやってもらいましょうか…

えっと…ノアさん出来ますか?」

ジーラスはノア・レンヌを指名した。

ノア「えっ…? わ、私ですか?」

ノアは自分が当てられると思ってなかったようでかなり戸惑っている。

ジーラス「《土の精よ・大地の力をもち・敵を穿て》と唱えるだけですので」

ノア「えっ? えっ?」

急にそんな事を言われてもノアには理解出来なかったが泣きそうになりながら唱えた

ノア「《つ、土の精よ・大地の力をもち・道をうがちぇ》! あっ!」

呪文を唱える途中にかんでしまったノアを見て男子達が笑っている。

?「お、お前…そこで噛むとか…ぷぷ!

ぎゃははは!」

男子の中でミケ・ドゥランタが一番笑っている。

シャル「ちょっとミケ! そこまで笑う必要ないじゃない!」

アリス「しゃ…シャル! あ…あれ!」

なにかに怯えたかのようにアリスがシャルを呼ぶ。

シャル「なによ…って、きゃーー!」

グラウンドにシャルの叫び声が響き渡る。

男子「うわぁぁあああ!!!」

ロボ「ガガガ…」

動くはずのないロボが動いているのだ。

さっきのノアが噛んで唱えたアース・ロックがロボを刺激してしまいスイッチが入ったらしい。

ノア「あ…あ…」

生徒達が逃げていく中、ノアは腰が抜けて動けない。

アリス「ノアちゃん!」

シャル「ジーラス先生なんとかできないんですか?!」

ジーラス「ダメだ…」

ジーラスは絶望しきった顔でロボを見ている。

シャル「早くしないとノアが!」

ジーラス「今から唱えたとしても…間に合わない…!」

さっきまで微笑んでいた顔は嘘みたいに消えていった

ロボ「ガガガ…ゴガッ!」

ノア「あ、も…もうダメ…」

ロボはノアにターゲットを向け速度を上げている。

ノアは涙が止まらない。

この状況で怖くなるのは当たり前だ。

シャル「くっ……」

…このまま行くとノアがロボに殺されてしまうかもしれない…シャルはそう思った。

アリス「…っ!」

アリスが走る! アリスはこの時ユズルの言葉を思い出した。

ユズル「人は守りたいものがある時に必要なのは力だけじゃない…覚悟だ

それと覚悟をする勇気だ

覚悟がないと守るもののために行動を移せない

それだけ頭の片隅に置いてて欲しい」

シャル「アリス!」

走り出したアリスだがロボはもうノアの目の前に来ている。

ノア「うぅぅ…動いて…動いてよぉ…」

ノアも必死に動こうとしているが動けない。

ロボ「ガガ…」

ロボはノアに殴りかかった。

シャル「ノアぁぁあああ!!」

アリス「ノアちゃぁぁん!!」

ジーラス「ノアさん!!」

3人の叫び声が響く…その直後

ドカッ! とものすごい音が鳴った。

シャル「ノアぁ…うわぁぁぁぁん!」

アリス「シャル! 見て!」

シャル「うぅ…えっ?」

ノアは居る…何故かロボの方がいなくなっている…いや、いなくなっているのでは無く学院の壁に埋まっている。

ジーラス「い、一体何が起きたんです…!?」

あまりにも不思議な事に生徒達、ジーラスまでもが驚いている。

?「ったく…めんどくせぇ…」

シャル「えっ?!」

アリス「な、なんで……?」

そこに立っていたのは執事服を着た青年ーーユズルだ。

ジーラス「あ、あなたは…!?」

ユズル「俺か? 俺は神藤弦

そこのシャルロット・エンジェとアリス・ティンベルの執事だ!」

シャル「な、何しに来たのよ!」

アリス「シャル…ノアちゃんを助けてもらってそんな言い方はないと思うけど…」

ユズル「お前が俺の作った弁当忘れるからいけねぇんだろうが!」

そう言うとシャルに弁当を渡す。

シャル「えっ…あ、ありがとう…」

アリス「ユズルさん! ロボ壊したんですか?」

ユズル「いいや、まだ終わってない」

「「「えっ…?」」」

ユズル「おい、赤髪娘返事しろ」

ノア「…」

返事はない…どうやら気絶しているみたいだ。

ユズル「アリス! 赤髪娘を運んでくれ!」

アリス「は、はい!」

アリスはすぐさま駆け寄りノアを背負って保健室に向かった。

すると壁に埋まっていたロボが動き始めた。

ロボ「ガガ……ガガガ…」

バチバチと火花を散らしながらユズルの方へ向かう

ユズル「……はぁ、また面倒ごとに巻き込まれた…

もしかして俺は呪われているのか…?」

ユズルはゆっくりと構えに入った。

足を交互に動かし体を慣らしていく…

ロボ「グガッ!」

一気にスピードが上がったロボがユズルの目の前に来る。

ジーラス「シントウくん! そのロボは裸拳では通用しないよ!」

ジーラスがアドバイスをくれるもそれを無視しユズルは自分なりの戦いをする。

シャル「危ない!」

急接近してきたロボに足蹴りを食らわす。

ユズル「ぐっ…!」

バキバキとユズルの足がうねりをあげる。

シャル「ユズルやめて!

あなたの身体がもたないよ!」

ユズル「ちっ…うるせぇ! おい! そこの講師!!」

ユズルはロボの無数の攻撃を受けながしながらジーラスを呼ぶ。

ジーラス「私のことか!?」

ユズル「お前しかいねぇだろ!

お前エンチャントとかできねぇのか!?」

ジーラス「今すぐやる!」

ユズルの考えは拳や足に肉体強化のエンチャントをつけて一気にぶっ叩く…と言うことだ。

ジーラス「《神秘なる力よ》!」

これはジーラス曰くヘヴィ・エンチャントと呼ばれる魔術らしい。

身体の一部を最強まで強化する術、だがその代償として2、3日筋肉痛になるという…。

そんなことも知らないユズルにヘヴィ・エンチャントを付けたのだ。

ユズル「これならいける!」

自分の拳、脚が強化されたことを実感したユズルは一気に攻める!

ロボ「ガガガ……グガッ…ガッッ!」

ユズル「オラァァアアア!!」

ユズルは右足を振り上げ、ロボの頭に渾身のカカト落としを食らわせた。

ロボ「……ガ!」

その威力の強さにロボは真っ二つに土はへこみ、そしてグラウンドは少し亀裂がいった。

ユズル「ハァハァ…くっ…かかとが…痺れ…る」

かかとを抑えユズルはその場に倒れた。

シャル「ユズル! しっかりして!」

ユズル「るっせぇな…静かにしてくれよ…」

ジーラスはユズルの戦闘にパチパチと拍手を送る、その目には涙が浮かんでいた。

ジーラス「…すまない、関係の無い君を巻き込んでしまって…」

ユズル「…ハァ…ハァ…お前…ちょっとこい」

ジーラス「なんだい?」

ユズルはジーラスの頬を殴った。

ジーラス「ぶはっ!」

さらに胸ぐらを掴み

ユズル「てめぇなぁ! 自分で何も出来ないならこんなことするなよ! 講師や教師って者は生徒を生命に変えて守るのも仕事だろうが! そんな覚悟もないのに実技とかやるんじゃねぇよ!」

ジーラス「…そうだな…ごもっともだよ

私は自分であのロボは壊すことは出来ない。

それにノアさんを怖い目に合わせてしまった…

私は魔術講師失格だよ…」

シャル「あの…ジーラス先生、あのロボは動かなかったんじゃないんですか?」

ジーラス「ノアさんが唱えた魔術…唱える時に噛んでしまった事により異常な量の魔力の塊が飛んでいったんだよ」

シャル「は、はぁ」

ユズル「この経験を生かして、次から失敗しないようにしろよ! それと守りたいものがある奴はな…それなりの覚悟が…いる…ん…」

シャル「ユズル?! ねぇユズル!」

さすがのユズルも肉体疲労、全身筋肉痛、1部骨にヒビが入ったりしたため限界が来たらしい。

大騒ぎの中ユズルは深い眠りに落ちた。


5話おわり(´˘`*)


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