私のお兄ちゃんが性転換するわけがないっ!
休日のお昼頃、ユズルとユイはクラウドからの呼び出しで魔術機関に訪れていた。
ユズル「クラちゃん直々に呼び出しがかかるとは……」
ユイ「お兄ちゃんなにかしちゃったんじゃないの?」
2人は魔術機関クラウドの部屋の前に来ている。
ユズル「それじゃあなんでユイまで呼び出しがかかるんだよ」
ユイ「なんでだろね?
私、ここに来てまだ3日しか経ってないのに」
そんな話をしていると向こうからドアが開いた。
アイリス「ユズルさんお久しぶりです〜♪
その子はユイちゃん? あらあら〜とても可愛いわ〜♪」
ユイ「あ、ありがとうございます」
見るからにあなたの方が可愛らしく見えますけどね…っとユイは思ったが言うのをやめた。
ユズル「アイリスさん、まだ姿戻ってないんですか?」
ユイ「えっ…姿が変わってるの?」
アイリス「魔法の効き目が強すぎたみたい、てへっ♪///」
三十路くらいの女の人がこんなことをいってるのを見ると恥ずかしくないのだろうかとユズルは思った。
今は可愛い姿だから良しとしよう
クラウド「おーい! 俺も話に混ざりたいんだけど!」
部屋の奥で椅子に座っていたクラウドがやっと口を開いた。
手をブンブンと振りながら混ぜてくださいとアピールをするのは年齢的にやめないか?
アイリス「あらあら、ごめんなさいね〜♪」
そう言うと部屋の中に入り、ユズルとユイはソファに座った。
ユズル「で、用ってなんだ? クラちゃん」
クラウド「ここら最近、この街で騒動なり事件なりが絶えないんだよ
だからさ? そろそろ学院にテロみたいなの起きそうなんだよ」
アイリス「あなた、早く結論を言って?」
アイリスさんはクラちゃんになら早くしたがるんだよなぁ……
クラウド「ユイちゃんとユウちゃんには学園に入学してもらいます!」
するとその場が凍りつく。
ユズル「……はい?
ユイならまだしもなんで俺まで?」
クラウド「ほ、ほら、娘達を監視するって感じでお願いします!」
大の大人で魔術機関のお偉いさんが土下座をするところを見てしまった。
クラちゃんも必死だなぁ…
ユズル「ちょ!顔上げてくれよ!
わかったよ! いくから! いや、行かせてください!」
ユイ「でも、お兄ちゃん21歳だよ? 20歳こえてるんですよ?」
クラウド「それならアイリスがやってくれるよ!きらっ♪」
アイリス「ふふふ〜♪」
イケメンでかっこいいクラウドのお茶目なシーンを見れてアイリスは喜んでる。
それを見た時のユズルとユイの顔はあまりにもひどかったという
ユイ「……そういえば、アイリスさんはクラウドさんの娘さんですか?」
アイリス「あらあら〜♪
嬉しいわ〜♪」
ユズル「シャルのお母さんだよ」
ユイ「えぇええ!?」
アイリス「それは置いといてそれじゃあ、始めるわね〜♪
《森羅万象に・天地開闢を・求めて・夜の理を・今ここに示さん》」
そう唱えるとユズルの周りに小さな光が集まってきた。
ユズル「お? おぉ!?」
無数の小さな光がユズルを包み込んだ。
アイリス「5分待ちましょうか〜♪」
ユズル「えっ! 俺放置!?」
虚しくも放置される事になった。
どうしよ、暇すぎる。
ーー5分後ーー
ユイ「アイちゃんが淹れたお茶美味しいです〜♪」
アイリス「ありがとう〜♪」
2人は午後のティータイムを楽しんでいた。
ユズル「あの、もう5分たったと思うんですけど……」
ユイ「あれ? お兄ちゃんの声が変わってる!」
アイリス「いきますよ〜♪」
パチッと指を鳴らすとユズルを包み込んでいた光が一斉にどこかへ散らばった。
ユズル「なんか視界が低くなったなぁ」
アイリス「まぁまぁ〜♪
可愛らしくなったわね〜」
ユイ「……ってなんか髪の毛長くない?
それに胸もなんか……膨らんでる?」
ユズル「はははは、そんなわけあるわけ…」
ぷにゅと弾力を感じる。
ユズル「ない……でしょ?
うわぁぁ!」
どうなった!? 俺の体どうなったんだ!?
クラウド「ユウちゃん! 男の勲章は!?
男の勲章はついているのかね!?」
ユズル「いや、わからん!
ちょっと確認……ひゃっ!?
つ、ついてない……っ!」
ユズルの身体は女になったみたいだ。
髪は伸びて背は縮み、胸も膨らんで、男の勲章さえなくなっている。
ど、どうしよ…これじゃ男やめることになる…
気がつくとユズルはカタカタと震え始めていた
アイリス「あらあら〜多分私がユズルさんは女になればどうなるのかな〜? って思ったことが女体化した原因かな?」
ユズル「……なんでだよ
魔術って自分の感情で変わったりするの!?」
クラウド「でも都合がいいじゃないか」
ユズル「なぜっ!?」
クラウド「シャル達にバレずに済むだろ?」
ユズル「家に帰ればバレると思うのは俺だけ?」
この時、ユズルは初めてこの人を馬鹿だと思った。
ユイ「で、どうするの?
このままだとお兄ちゃん帰れないよ?」
アイリス「それなら、ユズルさんは少しの間私たちのお手伝いをするって言うことでここにいたらいいじゃない♪」
ユズル「制服とかどうするんだよ
男物着ていくか?」
ユイ「男装女子……いいねっ!」
ユイは鼻血を隠しながらグッと親指を立てている。
実はこの子、元の家では百合もののアニメや同人誌、そういうものを集めている百合オタなのだ。
ユズル「この百合ばかが!」
それとユイには彼氏を作る条件があってその一つがまず、男ならお兄ちゃんという事だ、つまり俺だな。
二つ目は自分よりか弱い女子ということ、だから男性はお兄ちゃんしか受け入れないという事。
つまりは百合野郎なのだ。
アイリス「制服ならあるわよ〜♪」
アイリスは棚に入っていた女の子用の制服を取り出した。
ユズル「……女にする気満々だったでしょ?」
アイリス「そんなことないわよ〜?
そうだ! 名前も変えないとね」
ユズル「は、はぁ」
ユイ「ユズルからルをとってユズってのはどうかな?」
クラウド「それなら苗字もかえないとだな」
ユズル(エンジェとかも苗字って言うんだ…)
ユイ「シントウ……だから」
ユズル「バルザック・ユズにするよ」
ユイ「バルザック……かっこいいね!」
ユズル「だろ!?」
2人はまた騒ぎ始める
アイリス「ねぇあなた」
クラウド「なんだい?」
アイリス「今思ってる事をいっせいに言いましょう?」
クラウド「おう、いいぞ」
アイリス「せーのっ」
クラウド・アイリス「「ださいっ」」
この時のクラウドとアイリスは何故か久しぶりに仲の良さを確認したそうな
それから30分がたった。
ユイ「じゃあ、私帰るから〜」
ユズル「おう! シャル達にはお前の両親の手伝いしてるって言っててくれ」
ユイ「はいよ〜
あと、お兄ちゃん喋り方も変えた方がいいよ〜」
ユズ「わ、わかりました
こうかな?」
アイリス「ユズさん素敵です!
女性の中の女性って感じがします〜♪」
クラウド「まぁ、アイリスほどではないがな」
ユズ「そこはお世辞でも可愛いって言ってくれないんですかぁ?」
ウィンクしながらクラウドを誘惑するユズ。
アイリス「ユズちゃん?」
アイリスの顔は笑顔のままだが後ろに見える禍々しいオーラが増えていくのがわかる。
ユズ「すみません、調子に乗りました」
見事な土下座をして許しをこう。
アイリス「明日からしっかりとよろしくね?」
ユズ「は、はい!
わかりました!」
ーーエンジェ家ーー
ユイ「ただいま〜」
ドアを開けるとそこには3人の姿があった
ユイ「ん? どうかしたの?」
ノア「お兄ちゃん…は?」
ユイ「お兄ちゃんならクラウドさんとアイリスさんのお手伝いでしばらくの間あっちにいるって」
シャル「えっ!? ユズルが……」
アリス「ユズルさんはいろんな人から信頼されてますね〜」
ユイ(良かった……バレてない)
アリス「ユイさん後で部屋に来てください…ね?」
この時ユイは直感した、アリスに隠し事はできないと……
ユイ「は、はい」
ノア「お兄ちゃんがいないなら、家の事は誰がするの?」
ユイ「あぁ、それなら私がやるから大丈夫!」
アリス「私達も手伝いますよ」
シャル「そ、そうね!
ユズルとユイにばっかり仕事を任せっきりなのはよくないと思うし」
ユイ「いやいや〜、私は居候させてもらってる身だから全部やるよ? すぐ終わらせるよ?」
アリス「あはは…」
シャル「ははは…」
ドヤ顔でそう言うユイに苦笑いになる2人
その時、2人はやっぱり兄妹なんだな……っと思った。
ユイ「あ、後ね
私もシャル達が行ってる学校にかようことになったよ」
シャル「えっ? ほんと?」
アリス「へぇ〜、また楽しくなるね」
ユイ「それと、転校生が来るらしいよ」
ノア「転校生…?」
ユイ「うん、お兄ちゃんの知り合いだって」
(まぁ、本人なんだけどね)
シャル「楽しみね!」
アリス「そうだね!」
2人は顔を見合わせてにこっと笑った。
おはこんばんちわ。はくです!
連続での投稿……なかなか疲れますねw
でもでも! それを生きがいにしたいと思ってるのでこのまま続けていこうと思います!
では、次のおはなしであいましょう




