第1章4話
食料関係は解決した。次は防衛関連だな。帝国の人間が来る可能性があるからだ。簡単のところで柵や見張り台、もう少し豪華なところでバリスタが作れれば最高だが、バリスタは流石に無理らしいから大人しく柵と見張り台で我慢する。
ものづくりに関してはドワーフが優秀らしい。ドワーフの代表のアゾットが引き受けてくれた。
警備隊を組織は大鬼の代表であるキリサメが組織してくれるらしい。
やるべきことを一通り終えて、狼の耳の男、名前はロウシと言うらしい。そいつが耳打ちをしてくる。
(レブル様、帝国の連中が前、魔人と人間のハーフ体を作り出している。と話しておりました。実戦投入の前に実験を行うと言っておりましたので、頭に入れておいて下さい)
という事は、この村が実験のターゲットにされる可能性があるという事か……。警戒をしておく必要があるな。俺はそれを聞いて、用意された家で休む。
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翌日、狩猟部隊が戻って来たらしい。俺はロウシに連れられて狩猟小屋に向かった。たった行く途中に村の様子を見たが、たった一夜で柵や見張り台の殆どが完成していた。流石はドワーフと言ったところだ。
狩猟小屋に着くと外に幾つか魔物の死体が積み上げられている。巨大な爪を持つ熊や巨大な牙を持つイノシシ、巨大な牛などがある。それも大量に。
ロウシは狩猟小屋の扉を開く。中にはマインとコクロウ、そして、全長6mくらいのワニの死体があった。
他の狩猟部隊は先に休ませたらしい。たった一夜で暫くの食料に困らない程に集まるとは、これは流石に予想外。
「よくやってくれた。一応聞くが、このワニは何だ?」
この巨大なワニ。まともな武器があっても討伐に苦労しそうだが、脳天に綺麗に穴が空いている。
「はい。このワニはこの樹海にある巨大な川に生息するワニで、人間の市場では高価で取引される物であります」
コクロウがそう説明してくれる。そして、高価で取引される理由についてコクロウが説明してくれる。
「このワニが高価で取引される理由は先ず、栄養価が高く、味も極上と呼ばれる肉。そして、上質で頑丈なこの鱗。さらに加工すれば強力な武器となるこの歯。どれをとってもかなり価値になります」
俺はワニの口を開けて歯を見る。歯の一つ一つが鋭く尖っており、歯もかなり大きい。そして、歯は肉を完全に噛む為か、上の歯と下の歯、両方とも3重になっている。
「売るにしても移動とかで金がかかるからなあ。肉を取ったら鱗と歯をアゾットに渡せ。何か便利な道具を作ってくれると思う。熊とイノシシも肉を取ったら毛皮や爪、牙などは加工しろ。特に毛皮は布団などに加工してくれ。冬場は凌げる筈だ。ロウシ! アゾットを連れて来てくれ。アゾットに分解を任せる。そして、取った肉で宴を開く。準備はマイン! 任せたぞ」
レブルは指示を出す。ロウシとマインは行動を開始し、コクロウはその場にいる。少ししたらロウシがアゾットを連れて来た。
「アゾットさん。今回の獲物の分解を頼みたい。出来るか?」
レブルはアゾットに聞く。アゾットはニッと笑い答える。
「わしを誰だと思っている。これ位朝飯前じゃ」
アゾットから頼もしい言葉が出る。レブルはさらにアゾットに指示を出す。
「貴方の工房で爪や牙、歯などを使って武器を製作してくれ。鱗は防具に、毛皮は服や布団に加工してくれ」
レブルはそう言う。アゾットはワニを持って自分の工房へと運ぼうとする。ドワーフの身体は正直、人間の子供クラスだが、力は成人男性の何倍以上の力だ。巨大なワニを軽々しく持ち上げてしまう。レブルとコクロウは外にある熊やイノシシの死体をアゾットの工房に運ぶ。
狩猟関連の事が取り敢えず終わった。そうしたら、村の代表を集めて、宴について説明する。全員、狩猟部隊の成功を喜んでくれた。そして、豪華な宴をする事になった。マイン以外にも宴の準備をするものが出てきた。
そして、宴についての準備は一通り終わった。だけどやるべき事はまだまだある。先ずは戦力の増強。現在、武器の殆どは木製である。せめて石製の武器が欲しいが、難しいと聞いている。これは獲物の爪や牙に頼るしかない。
金銭面はこの村で俺以外の唯一の魔人であるハクシャクという男がどうにかしてくれている。しかし、彼は謎が多いらしく、村の古参であるロウシ曰く、「わしが子供の時からずっと居て、常に青年でそれは今も変わらない」らしい。ハクシャクの喋り方は落ち着いている声で、外見などもまさに紳士みたいな感じである。
さて、ハクシャクの話はこの辺にしておいて、個人的に調べたい事がある。それは俺達以外でこの世界に飛ばされた人物についてだ。
ロベルトの本にそれについての記述があった。どうやら、俺達以外にかなりの人数がこの世界に飛ばされたようだ。そして、様々な人間の王国に引き取られたらしい。
そして、飛ばされた人間に種類があるらしく、普通に強いのを勇者と呼び、その勇者の中でも飛び抜けて強いのを超勇者と呼ぶらしい。俺達だと、坂井 輝がそれにあたるらしい。
今の俺の実力は国の軍隊が束になっても余裕らしい。ある一定のラインの力を持つ魔人は魔王と名乗る事が出来て、名乗る事で自分と部下は強化されるらしい。俺も魔王は名乗るらしいが、魔王の中で弱い方になるので名乗るとしたらまだ先になる。(というか、名乗る気が無い)
そして、ロベルトの本を読んでいると思い出す。そう急に、だ。俺には錬金術という素晴らしい物があるのでは! と。これがあれば全てが大体解決する!!
レブルは錬金術師である事を思い出し、村の頂点に君臨する者として、錬金術師として、再び錬金術を行う事になる。
第1章5話は明日に投稿します




