第3章2話
1ヶ月後、コメット平野。そこにレブルは1人は立っている。レブルはブリリアント王国の方を見ている。
レブルは右目に黒い眼帯をしている。レブルの顔の右側には傷がついている。
1ヶ月前、レブルはルミナの何処かにあると言われる龍神王の巣に辿り着き。レブルはそこでバハムートと戦い倒した。そこでレブルは
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「見事だ。私を倒す者が現れるとは………」
「俺はまだ負ける訳にはいかないからな……。貴様の力を貰うぞ」
レブルはバハムートに近寄る。
「貴様はさらなる極みに行かないとないけない……。貴様にやろう。私の極みを………」
バハムートは手を伸ばす。レブルはその手を掴む。
「これが私の魔力だ……!! 受け取れ!!」
レブルとバハムートの周りに強い光が出る。そして、レブルの身体にバハムートの魔力が流れ込み、レブルの全身が輝く。
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俺はあの日、バハムートから魔法超えた魔法。極みを手に入れた。これで俺の武器は揃った。バハムートから預かった、バハムートの魔力と極み。これらで完成した。俺だけの魔法。零式魔法。
さらにこの指輪、コスモ・リングの使い方を分かってきた。コスモ・リングは指輪に魔力を流し込むと紫のガントレットが展開する様になっている。このガントレットをコスモ・ガントレットと俺は読んでいる。コスモ・ガントレットは自分の魔力を増幅させたり、魔力を放出してブースターにしたりすることが出来る。魔法はこれを着けるとかなり強力になる。
そして、ギガース戦の時に作った零式魔法と零式格闘術も完成した。零式魔法は超魔法と極みの2つを利用して完成させた魔法で零式格闘術は魔力コントロールを利用して完成させた格闘術である。
そして、双魔剣ツインデスペリアも使いこなせる様になった。
武器は揃った。後は目的を果たすだけだ。俺は復讐を果たし、負の連鎖に自ら飛び込む。迷いはしない。全てを捨てた。始めよう。
レブルはブリリアント王国に向かって歩き出した。目的を果たすために。
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数分歩いた時だった。レブルは誰かに見られているという違和感を感じる。多分、誰かが何らかしらの力で見ている。そう考える。レブルは右目に手をやる。そして、右目に魔力を溜める。
「零式魔法……天地観測」
レブルは視線を辿る。見ているという事は視線か魔力がこっち向かって出ている。それを辿っていく。レブルにとってはかなり大きい魔力だったらしく、辿るのは容易であった。そして、レブルは見る。観測している者を。
「ほう、これは有明 星海か。まさか、クラスメイトが俺を見ているとはな……。俺の姿には気付いていないか……。たとえ、クラスメイトでも俺は容赦はしない」
レブルは指を鳴らす。
「零式魔法、鴉の翼」
レブルを覆う様に黒い羽根が現れる。そして、レブルはもう一度魔法を発動する。
「零式魔法、烈風」
レブルがそう言うと風がかなり強くなる。そして、砂嵐が起きてレブルを隠す。鴉の翼は砂からレブルを守るために展開させた様だ。
そして、天地観測を使う。魔力が多く集まっている場所を発見する。どうやら騎士団が部隊を編成している。その中にクラスメイトも何人かいる。
その中に坂井 輝と西田 昌吾、斎藤 悠作、曽山 樹、堀江 愛、本多 美香、片岡 彩香そして、堂島会長がいる。
レブルはここに来てから堂島会長を見ていないがまさかここに居るとは思ってもいなかった。
あの場所にいるクラスメイトは全員レブルに何らかしらの関係を持っていた。レブルが忘れたくても忘れれない者達だ。レブルはニッと笑う。
そして、先頭に立つのはラグラス。レブルは剣を握る。目には明らかな殺意を纏っている。
砂嵐は強さを増す。
そして、レブルは歩く。ブリリアント王国に向かって。復讐という目的の為に。
天地観測で確認する。ブリリアント王国の門が開き、ラグラスを先頭にした騎士団が出発する。レブルはラグラス達の前に瞬間移動する。
レブルは騎士団の進行を妨げる様に立つ。そして、ラグラスはレブルに向かって言う。
「旅人か……? ここは危ないから、離れた方がいいぞ。何なら、騎士団が国まで送るぞ?」
「ラグラスさん危ない!!」
異常をいち早く察したのは輝であった。レブルは剣を振り終わっていた。ラグラスの乗っていた馬の脚に傷が出来ている。
レブルは流れる様な動作で魔法を発動する。
「零式魔法、天極」
巨大な光線。それは後ろにある城壁を貫き、破壊した。ラグラスは叫ぶ。
「全員! 戦闘準備用意!! 貴様は何者だ!!?」
「俺はレブル……。孤独の魔王レブル。名前くらいは知っているだろう?」
そして、ブリリアント王国騎士団とレブルとの戦い火蓋が切って落とされた。




