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人間やめて、王国を作ろう!!  作者: kazuma1998713
第1章 ウィズダム編
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第1章13話

レブルが村に向かっている頃、村では。


「後5分で帝国軍が第1防衛ラインに到達、戦闘が開始されます!!」


ロウシの元にゴブリンが報告に来た。ロウシはゴブリンを下がらせるとコクロウ、キリサメに念話で指示を出す。


『第1防衛ラインの指揮はキリサメ! お主に任せる。ハクシャク殿からの連絡で20分後にはレブル様が到着するとの事。20分間、最終防衛ラインである第5防衛ラインが突破されなければ勝利に傾く。コクロウは単騎で行動し、相手をかき乱してくれ。頼んだぞ』


『了解』


ロウシが連絡するとコクロウ、キリサメから了解を言葉が伝えられる。ロウシは白衣を着た身長180cmのキツネ男、通称ドクターに指示を出す。


「ドクター! 魔力拡散爆弾を打ち上げろ! ミリア様によると帝国軍は魔力を使用した武器を使用しているとのこと。魔力拡散爆弾で少しの間、威力などを下げるぞ」


「了解いたしました。魔力拡散爆弾用意!!」


そう言うとゴブリンが大砲を用意する。そして、大砲の導火線に火を付ける。


「発射!!」


爆音と共に魔力拡散爆弾が飛んで行く。そして、空中で爆発し、粒子が撒き散らされる。魔力拡散爆弾は魔力拡散の効果がある薬草を使用したものでその名の通り、粒子の範囲では魔力が拡散し、魔法などが使用不可となる。


不利になるかも知れないがこっちの軍は魔法をあまり使用しない編成なので魔力拡散爆弾の効果はあまり受けずに戦闘が出来る。


さらに防衛ライン以外は少数で編成したステルス隊を前線におり、殆どがハンターウルフで編成してある。ハンターウルフの優れた嗅覚とステルス能力を最大限に利用した編成である。


防衛ラインの編成は爆薬弓矢による弓兵での編成をしており、爆発による広範囲攻撃をするので防衛ライン周辺には多くの部隊は配置していない。(防衛ライン内には大量の兵がいるけど)


防衛ラインでは攻撃が止んだらピンチになるので防衛ラインに到達する前に帝国軍の兵を減らすのが重要となってくる。


魔力拡散爆弾が爆発した、それが開戦の合図となった。




前線コクロウ視点。


コクロウは茂みに隠れながら嗅覚と魔力感知、気配感知を最大限に利用して、帝国軍を探索している。


コクロウは音を消す消音のスキルを持っており、茂みを移動する際にかなり役に立つ。


少し進むと足音が聞こえる。どうやら走っての移動。数は3と言ったところであろう。


足音が1番近付いた時、コクロウは茂みから飛び出し、近くにいた帝国軍人の喉を食いちぎる。


そして、軍人が反応する前に次の軍人の胸の部分に向かって爪を使って攻撃する。胸から大量の血が流れ出す。


最後の1人はエレクロトンで攻撃するがコクロウは華麗な動きで回避し、飛び付いて喉を食いちぎる。


そして、直ぐに茂みに隠れて念話でロウシに報告をする。


『敵兵3人を排除しました。死体と装備はどうしますか?』


『死体は囮に使用しろ。装備は回収部隊を今すぐ向かわせる』


念話が終了したら2分も経たずにオーガによる回収部隊が到着した。回収部隊はエレクロトンと腰にあった剣、鎧を剥がし、死体は1つだけ残して、回収部隊は帰投した。


コクロウは下着だけになった死体を加えて道に放り投げる。そして咆哮を上げる。直ぐに茂みに隠れる。咆哮に反応したのか、結構早くに帝国軍人が着た。周辺を探索している様なので1番茂みに近付いた軍人だけに聞こえる様に音を立てる。


軍人は音に気付いて茂みの方を探索し始めた。そして、他の軍人が茂みの方に目線を向けなかった瞬間に足を烈風撃で斬る。片足が無くなって軍人はバランスを崩す。そして、地面につく前にコクロウが軍人の喉を食いちぎる。


他の軍人が微かな音に気付いたのか、集まってくる。そして、一直線になった時にコクロウは暴風の咆哮を使う。魔力拡散爆弾の影響か威力は下がったがそれでも強力な攻撃であった。


暴風の咆哮はいわば圧縮した風を一気に吐き出すという物で、風の刃によって全身はズタズタとなり、大量出血による死は逃れられないであろうという攻撃。無論、目の前の帝国軍人もモロに食らい全身がズタズタとなり、倒れる。


コクロウは回収部隊を要請した後、再び、探索を開始する。


少し進んだ時だった。強大な魔力を探知した。茂みから強大な魔力の方を見る。それは巨大な鎧が大剣を持って歩いていた。中に人はいない様だが莫大な魔力を感じる。


コクロウが観察している時だった。鎧はコクロウの方を向いたのだ。そして大剣を横薙ぎに振る。コクロウは大剣を構えた時に走り出し、茂みの深い所に隠れた。


あれ程の魔力を持つ相手には不意打ちしか勝利を見出せなかった。直ぐに隠れたのはいい判断であったのだろう。鎧は再び道を歩き出した。


そして、コクロウは鎧の背後に回り、フルパワーの暴風の咆哮を放つ。


鎧には浅い傷が幾つかついているが致命傷クラスの傷は付けれていない。


ここにコクロウと鎧との戦闘が開始された。



レブル到着まで約15分

第1章14話は明日投稿します!!

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