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動物は首輪をつけられても基本的に喜ばない。

以前“オホーツク海の~”にくっついていた手綱をつける下りです。

時系列が前後していてわかりにかった為、少し短いかと思ったのですが、分けました。


それと、ドラ乙にしては口調が固すぎた為全体的に言葉遣いが変更になっています。

飯が終わり、さあごろごろしようか、と言ったときだった。


どやどや、と、見知らぬ人たちが部屋にやってくる。

なんだなんだ何が始まるんだ、と思えばひょん、と目の前にサニーレタスのような野菜が現れる。


勿論ご飯は今さっきすませたばかりで、お腹は空いていない。

なに?と思ってそれを差し出した見知らぬ人を見返すと、若干引いた。…睨んでないのにそういう事されるとガラスハートが若干傷つきますので止めていただきたいのですが。


その意図をはかりかねていると、苦笑いをしたおっさんが少し考えて…私の側に座ってぽんぽん、と床を叩く。

座れって事?と思って腰を下ろすと、おっさんは難しい顔をした。

…どうやら違ったらしい。


と、不意に変態ちゃんがととと、と軽やかに歩いて来て、床にへちょ、と伏せった。


あぁ、姿勢を低くして欲しいのね?

そう思って私も真似してへちょ、とすると……わーっと周りの人が襲ってきた!?


なになに!?なにそれ!?!?私が何した!!?


そう慌てる私の目の前に、なにやらやや大きめの手綱が現れた。

きらびやかで、綺麗に装飾された手綱は改めて見ると鞍も付いている。


そーいやなんかおっさんが昨日から持ち歩いてたな!それ!!

あん時は色々なインパクトで観察までは出来なかったけれど!!


...わぁ、遂にきたこれ。人権丸無視?わぁお。

そう思っても、抵抗しない。

したらきっと外には出られないし、最悪殺処分される可能性もあるしねぇ。


人権よりも命ですよ。マジ、命あっての人権ですよ(?)


そう決めたのなら、さっさと終わらせてしまおうかにゃー。時間かかったらめんどくさいし。

こう、羽を傾けてー。おぉう兄ちゃん、大胆ねぇ。え、いたいいたい!それいくらなんでも締めすぎだから!!やめてよ、お腹やわっかいんだからぁぁぁ!!


あぁ、そう?つけ終わったの?案外早いね、仕事できるのね、兄ちゃん...あ、おじさんもいる。

女の子は...いるわけないか。仮にもドラゴンだしねぇ。


まぁふつーに考えて、ドラゴンに普通に乗ろうと思ったらこう言うのは必要だよなぁ…。

ドラゴンに鞍を付けずに飛び乗るゲームの主人公達ってどんだけハイスペックなんだろう...。


「ーーーーー!!」

......え、まだ終わってないの?立つなってこと?えー、仕事出来る系男子だと思ったんだけどなー。

ぐえっ!喉しめないでぇ!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


お、今度こそ終わったかな?

男の人たちがこっち見上げてる。どう?似合う?

意外とないすがいだね、おじさんたち。


私は新しく買った服を見せる要領で回ろうとしたんだけれど、手綱をがっしり捕まれた。


へぁ?どうしたんですか?そんなこわーいかお、ぉぉぉおお?!?!


そして、そのまま引っ張られた。冗談じゃなく、縄が口の端に食い込んで地味にいたい!


「ーーーーー!!!!!」

いぃっ!!?いたいいたいぃい!!

そして怖い!!なんで!?なんで怒鳴るのォ!?


そんな引っ張んないで!口のはしきれくぇrちゅいおp!?!?


ぐおぉぉぉ!!私が何をしたぁぁぁ!!...?


私は訳がわからなくてその場で踏ん張った。

おぉぉぉ...早いとこ、放してくれぇぇぇぇ!!


そう拮抗していると、長いような短いような時間にも感じられる其は急に終わる。


あ、緩ん...

 ドシン! いたい!


も、も少し丁寧に扱って下さい...意外とやわっかい所はやわっかいんで...。

それに乙女にそーゆー事するのはいかがなものかと思うんですけど。


っと、そうだった!

...おぉ、我が友、変態ちゃんよ...!!

止めてくれてありがとう...!!


どうやらあのないすがい三人組で引っ張ってたらしい。体格もいいし、そらいたいわ。

おじさんたちなんてキライだ!アンポンタンだ!アンとポンとタンだ!!


そのアンポンタンが結局何がしたかったのかは定かではないけれど、変態ちゃんは私の味方らしい。

あぁ良かった。だから柔らかい口のなかとかはやめてほしいんだよねぇ。


「ーーー!ーーーーー!!」

「ーー...ーーー。」


お、言ったれ言ったれ!お姫様に怒られてら、アンポンタンめ、ざまーみやがれ!!

...しかしこう見ると男らしいな、変態ちゃん。ホントにお転婆なんだなぁ。


ん?なに?変態ちゃん、脇腹なんて叩いて。え?あのドア?ドアがどうしたの?

ドアを指さしてるけど...


「ーーーー。」


あぁ、ドアから出よう、ってことね。

成る程ー、さっきのアンポンタンたちは私を引っ張ろうとしたのね。...悪かったですね、重くてぇぇぇ。何せベビードラゴン予備軍ですからぁぁ。


...まぁいいけど。


とすれば、鞍を付け終わったので外にでよう、ってことだったのかな?

私はそれを確認するために、ドアを指さして彼女に聞くことにした。


「あっちに行くの?」

「ーー。」


短く返事が返り、変態ちゃんは頷いた。良かった、多分伝わった。

こういう単純な事でも伝わる相手が居るのは本当に助かるね。

この子は人(…いや、私はドラゴンだけど)の気持ちを良くくみ取ることの出来る子なのかも知れない。アンポンタンとは大違いだね!


私がそちらに変態ちゃんと歩き出そうとすると、慌てたようにおっさんが追いかけてきて手綱を掴んでくる。

まぁ、掴みもしない手綱を付けるはずもないのでそれはおっけー。

寧ろおっさんを引きずらないように気を付けないとねぇ。歩幅違うし。


私がドアをくぐり、ドアを閉めようとそちらを振り返ると、先ほどの見知らぬ人たちが呆然とこちらを見ていた。

…ざまーみやがれ!良くわかんないけど!


そう思いながらも、ぽんぽんとまた優しく叩かれる。

さっきよりは微妙に強い気がして、そちらを見ればおっさんがキラキラした目でこちらを見ていた。

「ーーーー!ーーーーー!!」


なんか興奮気味で、鼻息荒いけど大丈夫?


まぁいいや、その顔や胸の張り具合が非常に誇らしげなのは何故だろう。そんなにドラゴンと出かけるの楽しみにしてたの?ごめんね、私で。


そうちょっとよそ見をしながら歩くと、変態ちゃんが声をあげっ…!!!


…おぉぉぉ……いたい…頭ぶつけた……。

柱あるなら早めに言ってぇぇぇ……。私は急に止まれないのぉぉぉぉ……。

...話がぐっちゃになってしまい、本当に申し訳ありません...

気づいて良かった...。


まだまだ未熟ですが、それでも少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

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