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Episode2 日常 2

−−−テスト内容−−−




第1問 産業の分類として第一次産業は農業、第二次産業は工業や製造業と定義されている。第三次産業に分類されている産業を答えなさい。



長内の回答 サービス業


コメント 正解だ。他にも小売業などの無形財があてはまる。



紅崎の回答 今北産業


コメント ネット上にありそうな企業名だな


馬原の回答 ファンサービス業


コメント お前の回答は実に素晴らしかった!だが、しかし、まるで全然!この俺の模範解答には程遠いんだよねぇ!





第2問 フランスの建築家ギュスターヴ・エッフェルが設計した建築物の名称を答えなさい。




長内の回答 エッフェル塔


コメント さすが長内だ。安定の正答率だが−−−



紅崎の回答 キマシタワー


馬原の回答 キマシ塔


コメント −−−それに比べてこいつ等ときたら……




−−−テスト終了−−−




「さて、1時間目のテストだが……不合格者はいつもの二人だ」


 例のごとく、またテストに落ちたことで紅崎は絶望する。隣を見れば馬原も同じような状態である。

 そんな紅崎達に、


「はぁ〜。どうしていつも落ちるのさ?」


 とため息をつく長内。そんな事を言われても紅崎達に分からないだろう。


「俺達は何も好きで鬼の補習を受けてる訳じゃないんだぞ」


「はいはい、とりあえずちゃんと大人しく補習受けなよ」


 長内はその言葉に呆れを感じ、二人を見捨てて帰ってしまった。すると、いきなりトラウマBGMが流れ出した。


「紅崎、馬原。貴様等、懺悔の用意は出来ているな」


 ………青鬼襲来。が、紅崎達は常連なのでそう簡単に補習を受ける訳がない。


「悪りィが、こっから先は(自宅に向かって)一方通行だァ!教師は侵入禁止ってなァ!無様に大人しく元の居場所(職員室)に引き返しやがれ!!」


「いいぜ、あんたが全てを鬼の補習で済ませるって言うんなら、まずはその幻想をぶち殺す!!」


 そうして紅崎達は青鬼に立ち向かった。








 3時間後、やっと鬼の補習が終わった。

 立ち向かった結果はあんな人外の生物に勝てる訳がなく、肉体言語でO☆HA☆NA☆SHIだった。


「まったく、青鬼め。全力で殴りやがって」


「イテテ、かなり腫れたぞ。っと、俺はこっちだから。じゃあな」


「おう、家に帰ったら治療しとけよ」


 と言う紅崎も後で治療する必要がある。そんなことを考えてながら、今は稼動していない廃工場の前を通っていた時だった。




「Emomtshs」




 という声が聞こえた。振り返るとそこにはローブを纏った者、例えるなら亡霊らしき者がいた。

 そして、ボウッという炎が灯る音と共に紅崎へ紅い光弾が一直線に飛んでくる。


「危なっ!?」


 辛うじて紅崎は横に跳ぶことで光弾を避ける。後ろを見れば光弾が当たった壁が猛然と燃え上がっていた。

(何だアレ!?一発でも当たれば即死だぞ)

 警察などでどうにか出来る問題ではない。

 そんな事を考えていた為か、再び飛んできた光弾に反応するのが遅れてしまった。


「クソッ、こんなところで死ぬ訳にはいかないんだよ!!」


 だが、現実は無情なもの。一発目は避けたが二発目は避けられない。

 その時、制服のポケットに入れたままだったカードが勝手に飛び出し、紅崎の前で壁となって光弾を防いだ。


「Emojsn」

 そんな事を目の前の亡霊が言っているが、紅崎はそれどころじゃない。

 そのままカードは腕に張り付いて光を発し、紅崎を包み込む。


「何なんだよこれは!?うわっ、眩しい」


 紅崎はその光量の凄まじさや突然の出来事に戸惑う。

 そして光が収まると−−−鎧を纏い、剣を持っていた。

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