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※パーティーメンバーが足りません

クエスト 友達を作ろう。


―――


心地よい春風が通り抜ける、体育館。


(誰も、知らない人、ばっかりだ。)


「あ、あの。」


「……はい?」


「ここって、一年生の席ですよね?」


「…?そうですよ?」


同級生は首を傾げる。


「あ、ありがとうございます。」


康太は席に着く。


ホッと大きく深呼吸をする。


(よし、コミュニケーション、取れた。)


取れてない。


(……本当に誰も、知り合いは――)


ギャルと目が合う。


「……」


「……」


(どうしよう?笑ってごまかしとくか。)


「……あはは」


「……」


(全然笑ってくれない。)


ギャルは立った。


康太は視線を、下に落とす。


「あ、るいるいだ。」


「やっほ、日和。」



ひゅっと、康太の肩が落ちる。


「……はぁ」


――


「なんか、るいるい赤いよ?」


「え?嘘?」


自身の、頬を触る。


「にゃはは。もしかして、風邪引いた?」


「いや――浮かれてるのかも。」


振り返った。


「…入学式に?」


「――うん。」



――


康太は胸を撫で下ろす。


(とりあえず、グッドコミュニケーション…?)


違う。


「……い!」


康太はグッと体を伸ばす。


「ふぅぅ――」


「おい!足どけろよ!」


「す、すみません!」


パッと足を引っ込める。


「…ったく。」


後ろの席に座る。


「……」


「う、うぅ。」


後ろをふり返る。


「……あ?」


「……ど、どうも。」


「……は?」


「何でもないです!」


前を向く。


バッドコミュニケーション。




――また、振りかえる。


「ど、どうも。」


「…お前、さっきから何?」


「……あはは、元気?」


「……」


表情が固まった。


「……」


「……あははは。」


「だよね!なんでもないです!」


康太は、前を向く。


「……」


「……」


(さっきよりも、視線が強い。)


入学式、始まる。




――


入学式、終わり。


新しい教室で、使い古されている机に座る。


「それじゃあ、自己紹介はこんな感じで――」


「あ。プリント忘れた。」


(――え?)


「あー。どうっすかな。」


「…ごめん、自習で。」


担任は、教室を出る。


(よし!それじゃあ、周りの子と仲良く――)


隣の席をチラッと見る。


「……」


「あはは、どうも。」


(なんで、ここに居るの!?)


康太はそっぽを向く。


(…やっぱ気に障る事した?)


した。


――もう一度振り向いた。


「あの?」


「…あ?」


「何でもないです!」


そっぽを向いた。


(…ここは、前の子と仲良くなろう。)


「ね、ねぇ。」


前の子の肩を叩く。


「な、何?」


震えた声の同級生。


「えっと、僕鳥羽こ――」


「そ、そうなんだ!じゃあね!鳥羽君!」


会話終了。


(……積み?)



―はい。


―――


※チワワに、ロックオンされました。


「誰がチワワじゃい!」



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