空想崇拝
果てのない信仰、またその輝き。
そしてその先に待っているもの。
最終的にそんな感じで書いていきます。
偶像崇拝。
今では既に廃れつつあるが、
およそ神と呼ばれていたそれが存在していた時代がある。
人々と神がもっとも近く存在を信じていた時代、――― 神代。
かつては神仏を偶像化し信仰の対象とし、豊穣、自然現象、衣食住など
様々な恩恵を持つ神仏を人々は祀っていた。
神仏や偶像崇拝で祀られたそれは、人々の崇め奉る信仰心によって
神格を宿しその存在を保っている。
しかし、時は流れ現代社会。
神仏との存在が隣り合わせであった神代とは変わり、
忙しい日常や躁鬱とした生活の中
人々は少しずつ信仰心を忘れてしまっているのだろう。
いつしか神は幻想となり、神話或いは伝説として語り継がれるものとなった。
そして現在……この時代。これを書いている私たちが生きる時代だ。
もしかしたら読者の皆からは少し先の未来の話なのかもしれない。
現在へと変わったこの世界にも、かつての神仏と同様に信仰崇拝されている存在がいた。
――― 偶像である。
彼、或いは彼女たちは、偶像という器を以て、かつての神仏と同様に
数多の応援、ここでは敢えて信仰と言わせてもらうが、数多の信仰心を得て活動を行っている。
神仏と同様にと言った。これは偶像が数多の応援<信仰>を得て輝き、
そしてその知名度。かつての神々で例えるならば、神格を獲得し、その恩恵を増すことに等しいものであるからだ。
そして偶像も唯1人の存在であるはずもなく、
認知され、人が増え、需要が増えるのと同時に
爆発的にその存在もいたるところに、様々な形で、千差万別に表れていた。
これは、今は心も持たず輝きも得ていない彼女、或いは彼が、
偶像として誰かの心に刻まれていく
そんな物語である。
比較的短い文章ですが、ご覧いただきありがとうございます。
まだまだ書き始めで、考えていることいっぱいありますので頑張って文章化してこうと思います。
マイペースに更新していきたいと思いますので、暇つぶしのお供にでも読んでいただけたら幸いです。