第3章 聖剣と魔剣 第1節 半分ボランティア
今日も何事もなく依頼をこなしていく俺たちであった。毎日毎日魔物の群れや災害級の魔物とかを討伐していたのであった。
「あ~最近ちょっと余裕すぎない?レベル上がりすぎてるし、昔はすごく緊張して戦闘に向かってたんだけどな~。」
「それ思う。レベルあがりすぎてて余裕っていうか私なんか魔法のほかにも素手で災害級の魔物でぶんなぐれちゃうもんね。」
ルナとセニーニャは退屈していたのであった。
「二人ともだらけてるな~。なんだったら人の役に立つ依頼でも受けてみるか?」
「どんな依頼なの?」
「ああそれがさ。お金がなくって依頼料もすくないし、報酬に見合うだけの額が出せない村があるらしいんだよ。そこではしょっちゅう魔物に襲われて困ってる内容になってるんだよ。」
ルナは俺の話をきいていたのであった。
「報酬がすくないか~。まあお金ならいままでこなしてきた依頼で儲けてるから困ってないし、いいんじゃないかな?」
セニーニャは少し乗り気でいた。
「私もいいと思うよ?そういうのって大切だと思うから。」
ルナも人助けには興味をもっているようであった。
「わかった。じゃあこれ依頼書を窓口にもっていくよ。」
こうして俺たちは依頼者の村へと足を運んだのであった。そうすると村の村長だろうか。老人が杖をついてこっちに向かってきたのであった。
「ようこそ。おいでくださいました。私はこの村の村長です。依頼の金額が少なくてなかなか依頼を受けてくれる冒険者のかたが見つからなかったのです。」
「大丈夫ですよ。俺たちは半分ボランティアみたいなものできてるだけですから。ところで魔物が出始めたのはいつ頃ですか?」
俺は村長いつ魔物があらわれて、どこを住処にしているのか聞いたのであった。
「ここ一週間くらい前からです。東の洞窟にゴブリンが巣をつくって家畜を荒らされたりしてしております。」
「ゴブリンか。そうすると結構な数いるな。とにかく巣穴までいってみよう。」
俺たちは村長の言われた通り東の洞窟へ向かったのであった。
「探索魔法を使ってみるね。いるいる50匹くらい巣穴に潜んでる。」
セニーニャは探索魔法で探索していたのであった。
「50匹か。じゃあちゃちゃっとすませて帰ろうぜ。」
「どうするのよ。剣で1匹づつ倒すの?」
ルナはめんどくさそうにいってたのである。
「いっただろ簡単にすませるって。こういう時は巣ごと駆除するのが正解なんだよ。」
「素ごとってどうする気なのよ?」
「こうするんだよ。セニーニャ物理攻撃と魔法用の結界を2重でかけておいて。」
「わかった。まかせて。」
そうすると俺はゴブリンの巣の前にたち火属性の魔法で巣穴に向かって思いっきり魔法を放ったのであった。
そうすると巣穴は崩壊し、中にいたゴブリンたちは一瞬で焼き尽くしたのであった。
「な?簡単だったろ?一応ねんのためにセニーニャ探索魔法よろしく。」
「うん。わかった。」
セニーニャはもう一度探索魔法を使いゴブリンがいないか確かめたのであった。
「大丈夫。全部やっつけたみたい。」
「しっかし大胆なことするわねツカサ。いくらなんでもやりすぎじゃない?」
「ゴブリンは1匹でものこしておくと繁殖するし、女性にも危害をくわえかねないからね。やるときは徹底的にやるのが一番だよ。」
こうして俺たちはゴブリンの討伐をおえたのであった。