第2節 ステータスの異常さ
「ところで二人のステータスってみたことないんだけどギルドカード見せてもらってもいいかな?」
「どうしたの急に?別にかまわないけどすごく平凡なステータスだよ?」
ルナとセニーニャはギルドカードを見せてくれた。
「確かに一般的な冒険者のステータスだ。やっぱり俺のステータスが異常なんだな。」
「急にどうしたのよ?当たり前でしょ?ステータス振り切れてるとかどう考えてもおかしいって。」
「いや。改めて俺って異常な存在なんだなって確信したからさ。でもまあおかげで二人を守ることもできるし。」
俺は自分の異常なまでのステータスに驚いていたのであった。
「でもツカサと旅するようになってから私たちのステータスも徐々に上がってきてるんだよ?知らなかった?」
「しらないよ。だってギルドカード初めて見せてくれたんだから。」
「そうか。確かにそうだったね。そういえばツカサにはまだ話してなかったっけ。ギルドカードにはパーティーメンバー経験値公平分配機能っていうのがあるんだよ。」
「パーティーメンバー経験値公平分配機能?なにそれ?」
「パーティー内で得た経験値は平等にパーティーメンバーに自動的に加算されるっていう機能のことだよ。」
「へぇ~そんな機能あるなんて知らなかった。」
俺はセニーニャからギルドカードにパーティーメンバー経験値公平分配機能があることを聞いたのであった。
「ところでどれくらいあがったの?」
「そうね~。少しずつあがってきてるわね。3レベルくらいあがったんじゃない?昔は2レベルだったけど。今は計5レベルくらいじゃないかな?」
ルナは俺にレベルがあがっていることをいっていたのであった。
「レベルはギルドがさだめてるところで10レベルがマックスなんだけどツカサはそれを振り切ってる感じ100レベルあるわね。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
「ギルドカードにかいてあるもの100レベルってだから驚いてたのよ。でも100レベルって人間じゃ絶対あり得ないレベルなんだけどね。」
「そうか。俺ステータスのことしかみてなかったからレベルとか細かい欄みてなかった。」
「まあそれはそれとして魔物の討伐依頼こなしに行こう!」
「そうね。大物狙いだから結構苦戦するかも?だけどツカサにまかせれば大丈夫だよ。」
「俺頼みかよ!二人ともすこしは協力してくれよ!」
「いいじゃない。楽して強くなれるし、お金も入るんだから一石二鳥よ!」
「でもまあ暇つぶしになるからいいけどさ。」
こうして俺たちは馬車で討伐依頼のあった魔物が生息するところまで向かったのであった。
「そろそろ魔物の生息する地域だけど、探索魔法にひっかからないわね。」
「探索魔法にひっかからないってことはここにはいないってことじゃない?」
ルナとセニーニャは魔物を必死で探していたのであった。
「いや。もうすこし探索魔法の探索範囲を広げてみて引っかかるはずだから。」
俺はセニーニャに範囲を広げるように言ったのであった。
「あ!引っかかった!」
「どうしてわかったの?」
「殺意をむこうのほうから感じたからさ。こっちに向かってきてる。」
「戦闘準備に入ったほうがいいみたいね。」
俺たちは馬車を降りて殺意の感じる方向に向かったのであった。
「そろそろよ。10メートルくらいの距離まできてる。」
「きた!」
俺の声と同時に魔物は草むらの中から襲ってきたのであった。
「うおお!!」
俺は魔物の首をめがけて斬りかかったのであった。魔物の首と胴体が離れ魔物はその場に倒れたのであった。
「ふぅ・・・・。緊張したわね。」
「ルナ。なにもしてないじゃないか。緊張してどうするんだよ。」
「でもツカサのほうにむかってきたからよかったけど私たちの方にきたら死んでたわよ。」
「魔物の動きおそかったからルナたちの前にたつのは簡単だったけどね。」
「え~早くなかった?!」
ルナやセニーニャにとってはとてつもなく早いようにみえたようであった。
こうして俺たちは積極的にとまではいかないが、なるべく経験値の稼げる魔物討伐をそっせんしてやっていったのであった。