第4節 魔法剣
魔物討伐が終わった俺たちは冒険者ギルドに報告にいったのであった。
「すごいですね!あの依頼をこなすなんて!しかも3人で討伐するなんて信じられません!」
「まあうちのパーティーにすごい逸材いるからこれくらい当然でしょ!」
得意げにいうルナであった。
<本当は魔物の大半は俺が殲滅させたんだけど。まあいいや。黙ってよ。>
「しばらくはこの大金でくいっぱぐれることはないわね。」
大金をもってセニーニャはホクホク顔であった。
「だけどツカサなんであんなに異常な魔力をもってるの?たしかにギルドカードにはステータスふりきれてたけど異常すぎ。」
セニーニャは俺の能力が異常すぎるということをいってきた。
「あははは・・・。なんでだろうね~。俺にもよくわからないんだ?」
なんとかごまかそうとしている俺であった。
「なにか隠してるって顔ね。でもまあいいわ。あなたのおかげで大金が手に入ったんだからよしとしましょ。それに余計な詮索してややこしいことになったらいやだもの。」
俺はルナが余計な詮索をしなくて助かったとおもっていたのである。
「さぁって大金でご飯たべるけどなにがいいかな~?」
「あいかわらず食いしん坊なんだからセニーニャわ。」
ルナはセニーニャにいつものことかと思っていたのであった。
「そうだ。お金次いでなんだけど装備をいっしき購入したいんだけどいいかな?」
俺は今の装備では自分の力にみあわず、装備が壊れてしまうのではないかと心配していた。
「うん。いいよ。ツカサの装備をしんちょうしたほうがいいよ。」
ルナは俺の力に見合った装備がいいと考えてくれていたようであった。
「ならドワーフが作るおすすめの店あるからそこを紹介するよ。」
セニーニャは俺の手を引っ張ってその店まで案内してくれたのであった。
店の前についた俺は店の店主にギルドカードの提示をしたのであった。
「お客さんすごいじゃないですか!こんなステータスが振り切れた人見たの初めてですよ。武器・防具を作るのに腕がなりますね!」
「ご主人、俺の装備しんちょうできるんでしょうか?」
「まかせてください!きっといい装備をつくってみせますよ。お金もあることですし、貴重な鉱石も買えるでしょ。それにたまたまいい鉱石が手に入ったんです。それで装備をつくりましょう!」
俺はドワーフの店主にいい装備が作れることに期待していたのであった。
そして1週間の時が流れた。俺は店主に装備ができあがった知らせをうけて再び店をおとずれたのであった。
「どうですか?この武器・防具は貴重な鉱石オリハルコンを贅沢に使った一品ですよ!」
「すごいね。ツカサかっこいい装備が整ってよかったね!」
ルナは俺の装備が出来上がったことに喜んでした。
「うん。剣もかるいし、切れ味もよさそうだ。これならどんな敵がきても倒せるな。」
「ここだけの話なんですけど、そのオリハルコンでつくった剣はドラゴンのうろこもスパッと切れる代物になってるんですよ。」
店主は得意げに剣について語ったのであった。
「ドラゴンのうろこって固いんでしょ?それもスパッときれるなんてすごいじゃない!」
ルナは俺の剣を見ながら言っていたのであった。
「オリハルコンなら切れ味も落ちないし、剣に魔力を乗せた魔法剣も使えるね。」
セニーニャも俺の剣をみて言ったのであった。
「魔法剣?なにそれ?」
「ああ物理攻撃に加えて魔法攻撃も上乗せできるスキルだよ。ツカサのギルドカードに魔法剣って書いてあるでしょ?」
「魔法剣?ああたしかにのってる。でも魔法剣なんってどう使ったらいいんだ?」
「魔法剣っていうのは武器に魔力を乗せるイメージで使うんだよ。」
魔法剣の使い方についてセニーニャが言ったのであった。
「魔法を剣に付与するイメージでいいのか。ちょっと試してみよう。わかりやすく火でいいかな?威力はかなり抑えてっと。」
俺は魔法を剣に付与したとき威力がですぎるといけないので魔力を抑えて使ったのであった。
「おお!すごい!剣から火がでてるよ!」
ルナは驚いていた。
「へぇ~これが魔法剣か。便利そうだな。魔物の属性にあわせて使えるから攻撃も通りやすくなる。」
「そうだね。特に無形の敵には効果は抜群だよ。例えば火でできてる魔物なら水属性を付与したり、水でできてる魔物は風属性を付与するといいね。」
こうして俺は新装備と魔法剣のスキルを覚えたのであった。