第4節 結界
俺たちは村を後にした。
「村人の情報だとこれまでに襲われた村がいくつもあるらしい。俺たちで1つづつかたしていくのは至難の業だ。そうだな。聖剣と魔剣で結界をつくり、それで守護しよう。」
「聖剣と魔剣で結界をつくるの?どうやって?」
「聖剣は守護つまり、守ることに特化した魔法。魔剣は攻撃特化した魔法っていうことだよ。それに聖剣と魔剣なら何本でも生成できるからね。」
「でも聖剣と魔剣ってただ剣がまもったり攻撃したりするだけでしょ?実際にはたおせないんじゃないかな?」
「大丈夫それ以上の対応になれば聖剣と魔剣は精霊がやどっているから聖剣と魔剣は実体化して戦ってくれるよ。そうだなこのまえの魔神族レベルなら2・3本くらいあれば余裕かな。」
「聖剣と魔剣に精霊宿ってるんだ?初めて知った。」
ルナはちょっとあせっていた。
「そうだな。具現化すると人型になって聖剣・魔剣をもち戦ってくれるんだよ。」
「具現化魔法の一種かな?」
セニーニャは具現化魔法について知っていた。
「そうだね。ギルドカードには聖剣・魔剣の精霊具現化魔法って記されてるから使えると思うよ?」
「一応まだおそわれていない村まわりましょ?聖剣・魔剣の設置にも時間かかるけどいちいち討伐するよりは楽でしょ。」
俺たちはこうしてまだおそわれていない近隣の村を数か所まわり、聖剣と魔剣を設置したのであった。
「聖剣と魔剣の設置終わりましたね。これで同胞は結界でやられてしまうと思いますが最小限で危害は減ると思われます。」
「そうだな。レミアスやっぱり仲間が死ぬのはつらいよな。」
俺はレミアスを励ましたのであった。その時であった。上空から魔法が飛んできたのであった。
俺たちはとっさに結界をはり馬車ごと結界で守ったのであった。
「これはこれは偶然とは面白いものだ。同胞が世話になった人間ではないか。よくも殺してくれたな。」
きずくと俺たちの周りを魔物が囲んでいた。魔物は気配を消していた。
「気配を消していたか。」
「村を襲うのに気配を消していたのが、こうをせいしていたのかもしれないな。大量だよ。お前らを始末すれば魔神王様もよろこばれるだろう。」
「魔神族!村を襲っても意味ないぞ!結界を張ったからな!」
「結界ごときで俺の攻撃がとめられるとおもうのか?!」
「安心しろ!お前ごときの力でたやすく壊れるしろものではないからな!なにせ聖剣と魔剣の加護だからな!絶対こわされない!」
「なに!聖剣と魔剣だと!?この世に二つとない聖剣と魔剣を守護につかうとは!しかし、お前は致命的なミスをしている!聖剣と魔剣なしでどうやって魔神王様に立ち向かうんだ?!」
「ああ心配するなよ。聖剣と魔剣なら何本でもつくれるからな!」
「つくれるだと?!お前バカか!神の加護を象徴する聖剣と魔の力を象徴する魔剣を人間ごときが、おいそれと作れる品物ではない!」
「バカはおまえだ!今の会話している間に魔物の洗脳は解かせてもらった!それに聖剣と魔剣をつくるところをそんなに見たいなら見せてやるよ!」
俺は風属性の魔法で空を飛び、そのまま聖剣と魔剣を生成した。そして魔神族をきりふせたのであった。
「ば!バカな!本当に聖剣と魔剣を作れる人間がいるとは!!」
「対策はばっちりなんだよ。頭の中アップデート遅すぎ。そのまま消滅してろ。」
俺は馬車に戻った。
「セニーニャ俺が話してる間に魔物の洗脳解除おつかれ。レミアスもよかったな。仲間が死ななくって。」
「でもツカサよかったの?聖剣と魔剣みせて。」
「ルナ心配はいらないよ。まだ魔神族には見せていないスキルがあるからね。問題はないよ。それにそのスキルは聖剣と魔剣の力をフルに活用できるスキルなんだ。」
「どんなスキルなの?おしえてよ。」
「聖剣と魔剣には精霊が宿ってるって前にもいったよな。その精霊の力を開放するスキルなんだ。まあ具体的にいうと解放時は一回剣を軽くふっただけで山5個分吹き飛ぶ感じかな?」
「え?!それって危なくない?!狭い空間で使って大丈夫なの?!」
「大丈夫そのときは力をコントロールして使うから。狭い場所でも広い場所でも斬撃の一撃の威力はかわらないよ。」
俺たちは馬車で聖剣と魔剣について話しているうちに魔神族の領土へと足を踏み入れたのであった。




