第2節 冒険者ギルド
俺は二人組の女の子をみていたのであった。
「あ、ありがとう」
俺は助けてもらった二人組の女の子にお礼を言ったのであった。
「どういたしまして。でもこんなところに装備もなしでうろつくのは危険だよ?」
剣士風の女の子は俺に言ってきたのであった。
「怪我してるなら治癒魔法かけるけど。どこか痛いところとかない?」
もう一人は魔法使い風の女の子であった。
「大丈夫だよ。おかげで怪我してないから大丈夫。」
「そう。それならよかった。あなた名前は?」
剣士風の女の子は俺に名前を聞いてきたのであった。
「あ、ああ。そうだね。俺の名前は門脇 司。」
「なんか変な名前ね?まあいいわ。私はルナ・アイリス。そしてこっちの連れがセニーニャ・フォレロスよろしくね。」
「う、うんよろしく。」
「私のことはルナって呼んでいいよ。」
「私もセニーニャでいいです。」
「じゃあ俺のことはツカサでいいよ。」
「ところでツカサなんでこんなところに一人でいるの?剣もないし、杖ももってないし。」
ルナは俺にそういったのであった。
「あ!ああ実はおれ自分の名前以外おもいだせないんだ?ここがどこかもわからないんだよね?」
俺はとっさに自分が記憶喪失であると嘘をついたのであった。
「記憶喪失ってやつかな?あぶないから近くに街があるからそこまで送るね。」
セニーニャたちは俺を街までおくってくれるといったのであった。
「いや~たすかったよ!助けてもらった上にごはんまでごちそうになるなんて。」
「これくらいいいわよ。きにしないで食べて。」
俺は空腹だった腹を満たすように食事にくらいついていた。
「そうだ。仕事ないなら冒険者にならない?」
ルナは俺の顔を見ながら笑みを浮かべていた。
「冒険者か~。いいかもしれないな。どうやってなればいいんだ?」
「この街にも冒険者ギルドあるからそこで申請すればいいとおもうわ。」
「ごはん食べ終わったらさっそくいってみましょ。」
ルナとセニーニャはいったのであった。
俺はさっそく二人に案内されるように冒険者ギルドまできていたのであった。
「あの冒険者になりたいんですけど。」
「ようこそ冒険者ギルドへ。ここでは新規の冒険者も受け付けております。」
俺はギルドの受付をしている人に申請を申し込んだのであった。
「こちらは自分のステータスを表示できる冒険者ギルドのギルドカードになっております。なくされますと再発行が大変なのでなくさないようにお願いしますね。」
俺はギルドカードを手に取って自分のステータスをみたのであった。
「な!なんだこれ!」
「うそでしょ?!」
俺たちは俺のギルドカードをみてびっくりしていた。
「すべてのステータスが振り切れてる!」
「剣技も魔法もすべて振り切れてる!」
「しかも上級魔法まで習得済みになってるわ!」
ルナとセニーニャは驚いていた。
<あ~神様いってたな。俺にチート能力くれるって。このことだったのか。>
「ツカサ!記憶なくすまえはどんなことしていたのよ!?といってもわからないわよね。記憶喪失なんだから。」
「そ、そうだね。なんだろうね。」
なんとかうまくごまかせた俺は一安心していたのであった。
「でもまって、これだけすごいなら大口の依頼もうけられるんじゃないかしら?
大口の依頼というのはなんなのだろうか。俺は気になっていたのであった。
「そうね。これなんかいけるんじゃないかしら?」
セニーニャは掲示板にはってあった依頼書をもってきたのであった。
「なんだこれ魔物退治?!しかもかなりの量の魔物がいるって書いてあるぞ!ほかにも冒険者30人は必須とかいてあるじゃないか?!」
「だいじょーぶだよ。これだけステータスがふりきれてるんだからこなせる依頼だよ。」
「そんなものなのかな?」
「そんなものよ。」
ルナはルンルンとした表情で受付までその依頼書を持って行ったのであった。
「この依頼お願いします!」
「え?この依頼大丈夫なんですか?!」
「大丈夫ですよ。私たちのパーティーには強い人がいますから。」
「わかりました。無理しないでくださいね?」
受付の女性は心配そうな顔をしていたのであった。
「初依頼がすごい数の魔物の群れだなんてちょっとしんじられないんだけど俺。」
「そうね。丸腰だったら恐れわれてしぬかもね。」
「装備を整えましょう。そうしたらさっそく魔物の討伐にむかいましょ!」
ルナはその場を仕切るようにいったのであった。乗り気ではない俺だったがちょっと自分の力を試したい一面もあったのだ。