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おかえり

作者: 九傷



夏 私は この何もない村へと 帰ってきた



太陽 燦々と降り注ぐ陽光に たまらず木陰へと逃げ込む



蝉時雨 蝉の奏でる大演奏に包まれ 何故か私は 少しホッとした







夕暮れ 縁側に腰を下ろし 沈む夕日を眺める



夏茜 庭の池の周りを 赤とんぼが飛び交っている



指を差し出すと 赤とんぼが指先に止まった



何故か私は 可笑しくて クスリと笑った







星空 空が澄んでいて 星々の煌きが美しい



夜風 風鈴がチリンと鳴り 心なしか涼しくなった風が 肌を撫でる



花火 お向かいの家で 子供達が花火で遊んでいる



その光景が懐かしくて 私は自然と笑顔を浮かべた



ふと 子供達の面倒を見ていた青年が 私の方へと視線を向ける



青年は そのまま私の傍まで来て おかえり と言った



何故か私は 涙を流して ただいま と言った




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― 新着の感想 ―
[良い点] 里山の夏、のような風景にも今回の曲合いますね!驚きました! メロを見返してみると、ところどころにヨナ抜き音階を使っているので、それがきっと和の風(ノスタルジー)を醸し出してるんですねきっ…
[良い点] おおーー! これで参加されましたか! いいですよね! ぐっとくるんですよ! いやーいい!
[良い点]  一行目。 「夏 私は この何もない村へと 帰ってきた」  そして最後。 「ただいま と言った」  この何気ない物語の開き方と閉じ方が素晴らしく、私にはとても印象的でした。  言葉ひとつひ…
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