13話/二週間のリザルト
「……。暇だな……」
トウジの部屋で寝っ転がりながら、ミライはそう呟いた。
やることが思いつかない。
タイムスリップしてからの最初の一週間は日用品の用意や戸籍の調達など、それなりにタスクも多かった。だが、今ではそれらも一通り終わってしまっている。
ミライは元より競馬ぐらいしか趣味が無いし、現状では仕事なども無い。
近い内に何かしら稼ぐ手段を見つけなければならないとも思ってはいるが、他にもタイムトラベラーがいる以上、未来の知識を使って稼ぐのは少々不安感がある。
しかし、その気にさえなればいつでも大金が手に入ると考えてしまうと、バイト探しなどにも身が入らない。
(それに、この一週間はずっと少年に付きっきりで教えてたから、あいつがいなくなると……なんか……退屈というか……)
というか、ぶっちゃけ寂しかった。
最近ではトウジを弟のように思えてきたのもあり、彼に構っていないとどうにも落ち着かない。
元々、エリート強化者一家に生まれながら落ちこぼれ、家族には疎んじられていたミライである。
竜胆家は強化者能力の遺伝率が非常に高い血筋であり、その都合で兄弟などは多かった。だが、彼らと話したこと自体はほとんど無い。兄や弟と会っても、基本的には無視されるか、悪態をつかれるかのどちらかだった。
そのため、ミライは仲のいい兄弟姉妹というものに結構な憧れがあるのだ。
トウジが過去の自分自身であるということを抜きにしても、初めて出来た弟分を気に入ってしまっている部分が確かにある。
「……よし」
立ち上がり、服を着始める。
赤のタンクトップに、黒のカーゴパンツ。今日は少々気温が低めなので、その上から薄手の半袖ジャケットを羽織っていく。
(御剣が何かしてきたら心配だし、ちょっと、少しだけ……様子見に行くか)
そんな風に内心で言い訳をして、彼女は部屋を出ていった。
※
校舎内に入ったトウジは、「東第二校舎・実践訓練体育館」と書かれたプレートの横を通り過ぎ、自身の教室へと向かっていく。
その途中でプールで置き去りにされた男子生徒――二車クドウが松葉杖を突きながら、今までのことを謝ってきたりもしたが、トウジとしてはどうでもいいので適当に対応して席に着く。
正直な話、嫌がらせなど、実家の親類相手で慣れていた。
された直後には腹も立つが、次の日になれば興味もなくなる。
三つ隣の席で苦々しそうにトウジから目を逸している御剣ハヤトの顔も、恐らく一、二年経てば忘れているだろう。
彼がそんなことを思っている内に、担任教師が現れ、ホームルームを始めだす。
「本日の日程だが、始業式は一時限目の後、中央統合棟の大講堂で行うことになった」
ざわつく教室。大講堂はこの教室からかなり離れた場所にある。強化学院は広大なため、移動にも時間がかかるのだ。
「東第二校舎からでは移動が間に合わないので、今回は特例として訓練室を使い、仮想空間内で式を行う。このクラスでは一時限目に訓練授業があるので、終わった後はそのまま大講堂に転送だ。後から他のクラスも来るから、素早く行動するように」
教師の言葉にクラスの生徒が話し出す。「マジで? 楽じゃん」「普段からそうすればいいのに」という声。
担任教師は早々にホームルームを切り上げ、慌ただしく職員室へと戻っていった。
何かあったのかと疑問に思うトウジだが、今は訓練室への移動が先だ。
他の生徒とともに、廊下を移動するトウジ。
訓練室の前では、気の弱そうな若い教師が待機していた。
ぬいぐるみの武装を扱うCランク強化者、不知火クルミ先生である。なお、武装と名前は可愛いが男性だ。
生徒が全員いるのを確認し、クルミが扉の鍵を開ける。この訓練室は強化学院特有の技術が使われているため、少々セキュリティが厳重なのだ。
部屋の中は、いくつものモニターが設置されていた。壁に取り付けられたそれらは、学院の教室や体育館、あるいは、学院周囲の街並みを映している。
だが、モニターより先に、トウジはまず上を見上げた。
視線の先、天井に取り付けられているのは、直径五メートル近くある巨大な銅鏡である。
丁寧に表面が磨きあげられ、縁の部分に古字が刻まれた青銅の鏡。材質自体は新しいが、造形が相当な古さを感じさせる。
いっそ神秘的な雰囲気さえ持つ銅鏡には、複数の電極とケーブルが取り付けられ、部屋の隅にある機械へ接続されていた。
「えー、それではみなさん、いつも通り、円の内側に入ってください」
教師の指示に従い、生徒たちが床に描かれた円の内側に入る。トウジも、それに続く。
「はぁ? ちょっと先生、竜胆まで一緒に来てるんですけど?」
「ああ、竜胆くんは夏休み中に実践授業参加テストに受かったので、二学期から授業に参加です」
女子の一人に聞かれ、答える教師。
そのやり取りを見て、クラスメイトの何人かが、教師に聞こえないようひそひそと会話する。
「竜胆あいつ、テスト受かったの? 肉体強化しか出来なくなかった?」
「他に誰も見てないから、贔屓目に見てもらったんじゃね? あいつ、家だけは有名だし」
「さっさと強警志望科移ればいいのに。あいつのせいでウチのクラスの平均下がってんじゃん」
トウジには聞こえるように言われる陰口も、もはやいつものことだ。
「あー、竜胆くん」
「はい?」
そんな彼に、教師が話しかけてくる。
陰口に気づいたという風ではなく、なにか連絡事項があるような口ぶりだ。
「その、君には悪いんですが……。補習中に使っていた技、出来れば使わないようにしてくれませんか?」
「『壊拳』ですか?」
「ええ。学院側としては、いくら再生するとしても、流石にああいう自傷行為を認めるわけにはいかないと言いますか……。他の生徒に真似されても困りますし……」
「それはまあ、はい。分かってます。他の所でも何回も叱られたので……」
トウジは頬をかきながら答える。ミライにも耳にタコが出来るほど叱られていたことだった。
「訓練室のシステム的にも、あれほど大きいダメージが入ると強制転送にせざるを得ないので、お願いします」
トウジが頷くのを確認し、教師は訓練室の隅にある機器を操作する。
「では皆さん、準備は良いですね。――生体認証開始」
ブゥン、と頭上の銅鏡が音を立てた。
生徒たちを映す銅鏡が徐々に光輝いていく。光は円の内側にいる人間を照らし、彼らの視界を白く染める。
「登録者照合完了。鏡面世界作成武装《八咫鏡》、起動します」
わずかに、身体の浮く感覚。
エレベーターに乗ったときのような浮遊感が、白い視界の中で数秒。
瞼の外で収まっていく眩しさに、目を開ける。
そこは、モニターだらけの訓練室ではなく、広々とした体育館だった。
ただし、普段の体育館とは少々趣きが違う。構造が北と南で入れ替わっている。入り口のプレートも文字が左右反転し、「館育体練訓践実・舎校二第東」と記されていた。
窓の外から町並みを眺めてみても、そこには人も車も通っていない。
ここは、《八咫鏡》と呼ばれる特別な武装によって作られた、鏡面の仮想空間。
通常世界を左右反転して作られた異次元的世界であり、ここで起こったことは現実に影響を及ぼさない。
一般的にバーチャルリアリティなどと呼ばれるものとは全く異なり、トウジたちの身体は直接この鏡の世界の中にワープさせられている。
この中は通常世界と法則が異なるため、怪我などを負っても死ぬことはない。現実世界に戻った際には怪我も無かったことになるので、極めて安全に実践訓練をすることが出来るのだ。
(やっぱりすごいな……)
この《八咫鏡》は、かなり古い時代に存在した強化者の武装である。
通常の場合、強化者が死ねば武装は強化の力を失う。だが、歴史学者によれば、古い時代には武装の強化を保ったままにする何らかの技法があったらしい。《八咫鏡》以外にも同じような武装は世界各地に存在し、大抵は国の神器として祀り上げられている。
これらは継承武装と呼ばれ、強化学院の理事長を初めとした一部のSランク強化者にのみ国から預けられる。継承武装には使い手を選ぶ機能があり、Sランク強化者以外には扱うことが出来ないのだ。
ちなみに、訓練室にある銅鏡は《八咫鏡》のレプリカであり、本物の《八咫鏡》の一部機能を利用出来る端末に過ぎない。本物の《八咫鏡》自体は理事長が厳重に保管している。
これまで数回しか訓練室を使っていないトウジは思わず感心するが、他の同級生は慣れたものだ。
何事もなかったかのように、遅れて転移してきた教師の話を聞く姿勢に入っている。
「今日はチーム単位で半狂化異物を相手にする戦闘授業です。最初は弱い半狂化異物一体との戦闘から始めていき、倒すごとに難易度を上げ、終了時間までに何体倒せるかをテストします。狂化異物に戦闘不能にされた場合はその時点でチーム全員失格とし、討伐数もゼロとなるので、無理だと判断した場合は即座にギブアップすること」
半狂化異物とは、人為的に狂化振動波を乱され『壊した物を狂化異物にする力』を取り払われた狂化異物のことである。通常の狂化異物よりは少々弱いが、学院の強襲志望科では基本的にこれを用いて実践訓練を行う。
同級生たちは次々にチームに分かれていくが、トウジは一人だった。
「えーと、竜胆くんは、そうですね。先生が武装――ぬいぐるみをいくつか強化して援護させますので、ひとまずはそれをチームメイトということに……」
「いえ、大丈夫です。一人でやれます」
強い声音で、教師からの提案を断る。
同級生たちの「無理だろ」「一体も倒せなくない?」という声を無視し、指定された位置に立った。
「……なら、難度一の、Eランク狂化異物一体から、転送を始めていきます。討伐が出来次第、難度を上げるので、終わった者は順次報告していくこと」
やや不安な顔をしつつも、教師は手元の端末を操り、それぞれのチームの前に半狂化異物をワープさせる。
「《ガサ、ガササガササササ!》」
白い光とともに現れたのは、ダンボールで作られた等身大の人型狂化異物だ。
ただ、人型といっても、ダンボールの箱を数個組み合わせただけの極めて簡素な作りである。胴体と手足があるだけで、頭部や細かいパーツなどは無い。
ダンボール人形は一度何かで潰された形跡があり、狂化異物に変化させられていることが見て分かった。
見るからに脆そうな狂化異物だが、これでも狂化振動波を纏っている以上、通常の鉄以上の硬度を持つ。強化者の腕力でも、素手で破壊するのは少々骨が折れるほどの耐久力だ。
「開始してください」
――教師がそう言った直後には、トウジはダンボールの狂化異物を殴り飛ばしていた。
「《ガサ……!》」
ばたり、と胴に大穴を開けられたダンボール人形が崩れ落ち、畳まれたようにぺしゃりと潰れる。
「な……!?」「マジか、アイツが?!」「どうやって!?」
何も特別なことはしていない。ただ筋繊維を増やした左腕で殴っただけだ。
このダンボール人形は、リゾートワールドで戦った機械犬より遥かに脆い。一週間前の時点で既にCランク並の力をつけていた彼に、今さらEランク程度の狂化異物が相手になるはずもない。
「終わりました」
他生徒が呆然とする中、トウジは手を上げて言う。
教師は感心したように頷きつつ、手元の端末を再度操作する。
「補習の時より動きが良いですね。では、難度二、次はEランク狂化異物二体、転送します」
ダンボール人形の狂化異物が今度は二体、トウジの前に現れる。だが――
(――まだ、左腕だけで十分だな)
即座に、鋭い左ジャブ二発で倒される。
「終わりました」
「難度三、Eランク狂化異物四体、転送」
数が増えても、問題は無かった。
この数では流石に相手も反撃してくるが、トウジに比べれば遥かに遅い。
強化した脚で狂化異物の攻撃を回避し、カウンターで撃破する。
「終わりました」
「難度四、Dランク狂化異物一体、転送」
次に現れたのは、木材で作られた人型狂化異物だ。
「《ベキ、ベキキキキ!》」
ダンボールの狂化異物に比べればかなり硬いが、上手く戦えばまだ砕ける。
「っ、ラァッ!」
叩き折る。打撃した左腕が少々痛むが、それはすぐに肉体再生で回復した。
「Dランク狂化異物二体、転送」
次は、やや厳しかった。
「チッ……」
素材が強靭であるためか、木材の狂化異物はダンボールの狂化異物より動きが速い。攻撃を避けながらでは軽い攻撃しか繰り出せず、何発も打撃する必要がある。
「……終わりました!」
「難度五、Dランク狂化異物四体、転送」
流石に、これはかなりの難戦となった。
ダンボールのように全く問題にならない相手ならともかく、ある程度戦える相手が数で攻めてくれば戦闘の難易度は跳ね上がる。
トウジは《ウロボロス000》による身体能力を活かし、素早い動きで攻撃を躱していく。
何発か攻撃を喰らいつつ、どうにか四体全てを撃破する。
「……肉体強化だけで、Dランク四体倒してんのはスゲーけど……」「でも、流石にあそこ止まりだよな……」
同級生たちが、戸惑いつつも言う。
「終わり、ました……!」
息を荒げつつも報告するトウジに、教師は何度目かの操作を実行した。
「難度六、Cランク狂化異物一体、転送」
ズゥン、と体育館の床が割れた。
そこに立っていたのは、コンクリートで作られた人型の狂化異物である。
「《ゴゴ――ゴゴゴゴゴ!》」
先ほどまでの狂化異物と形は変わらないが、その性能は段違いだ。
「……く、そっ!」
暴風とともに、コンクリート狂化異物の腕が振られる。
鈍重そうな見た目でありながら、そのスピードは木製の狂化異物より更に早い。
狂化異物の力の源である狂化振動波は、有機的な構造物より、無機的な構造物の方が馴染みやすい。紙や木材が使われた構造物より石やコンクリートが使われた構造物の方が、そして石やコンクリートより鉄や銅などが使われた構造物の方が、狂化異物の性能は高くなる。
攻撃を躱し、トウジは強化した腕で一撃を入れる。
だが、その攻撃はコンクリート狂化異物にほんの小さなヒビを入れるだけだ。むしろ、トウジの拳の方により大きなダメージが入っている始末。
(やっぱ、このランクの狂化異物相手にただの打撃じゃ無理か……)
『壊拳』などを使わないトウジの戦力は、Dランクとほぼ同等だ。
ミライが「二週間でCランク級にする」言ったのは、あくまで自爆攻撃を加味した机上の話に過ぎない。
もしこのまま強引に『壊拳』を使えば、大ダメージを受けたトウジは失格と見なされ、訓練室に強制転送されてしまうだろう。
「《ウロボロス000》、発動――」
故に、彼はこの一週間で身につけた新たな力を使う。
脳内にあるイメージを強く想起。そして、そのイメージを研ぎ澄ませるために、戦闘が始まってから今まで使っていなかった右腕を強く握った。
「――『外竜骨格』、生成開始!」
ズォッ! とトウジの右腕から赤い束のようなものが噴き出した。
それは、皮膚の下から生成された強化筋肉塊である。自らを補強するように筋繊維を纏うトウジの腕。
そして彼は、その上へさらに白い装甲を追加する。
「何だ、あれ……」「ほ――骨?」
歯だ。人体で最も硬い部位であり、硬度だけならば鉄をも上回るエナメル質。
無数に生成される牙は、鱗のような形でトウジの右腕を覆っていく。
それはまるで、磨きあげられた白磁色の手甲のようであり、力強い竜の腕のようでもあった。
トウジは竜腕に力を込め、彼自身の腕の外側に作った筋肉塊を、弓のように引き絞る。
「『壊拳』!」
砲撃のような打撃音。
堅牢だったコンクリート狂化異物は、その体に少しづつ大きな亀裂を走らせていき――そして、真っ二つに割れて崩れ落ちる。
トウジの方を見ていた同級生たちが、思わず息を呑んだ。
ふぅ、とため息をつくトウジに、教師がやや困惑した調子で尋ねかける。
「り、竜胆くん、今のは……いえ、それより腕は大丈夫ですか?」
「はい。この強化外骨格、ちゃんと衝撃を軽減する構造にしてありますから」
トウジは狂化異物を殴った腕を見せつける。
滑らかに動く白い甲腕に、痛みを感じる様子は一切無い。
これこそが、トウジが一週間の猛特訓で身につけた新たな力。
ミライが買ってきたパワードスーツなどの構造を見ながら、肉体生成で作り出した外骨格。
この『外竜骨格』は、攻撃と防御、両方を強化する。内部には筋肉と骨を使ったサスペンションや、弾性を調節した脂肪によるショックアブソーバーが搭載されており、これまでなら腕がミンチになっていた『壊拳』による反動ダメージを無効化出来る。また、エナメル質の装甲はその硬度によって単純に打撃の威力を高め、素手では砕けないような狂化異物を破壊することが可能だ。
構造がかなり複雑であるため、イメージを想起するのに時間がかかるなどの弱点があるが、それはこれからの訓練で克服していける。最終的には、この外骨格で全身を覆う形になるだろう。
「次、お願いします」
「え、ええ。では、難度七、Cランク狂化異物二体転送――」
その次は、さほど苦戦することもなかった。
これまでであれば使用が難しかった『壊拳』も、今のトウジならば連発出来る。
二体を難なく撃破し、次の四体も、攻撃を右腕で防ぎながら撃破。鉄を超える硬度を持ち、衝撃を軽減する『外竜骨格』であれば、攻撃を受けるための盾として使うことも可能だ。
「お、おい、まさかこれ、Bランクまでやっちまうんじゃ……」「いや、流石にそれは無い……よな?」
教師はやや緊張しつつ、手元の端末を操作する。
「……では、最終難度――Bランク狂化異物一体、転送します」
ガシャァン! と、金属音が鳴り響く。
現れたのは、鋼鉄で出来た人型の狂化異物だった。帯びている狂化振動波も、それまでの狂化異物より遥かに強い。
まともに戦えば、今のトウジでも苦戦することは間違いない――
「――『全壊拳』!」
故に、一撃で終わらせた。
爆ぜる衝撃。
大気が白熱し、閃光が満ちる。
凄まじい轟風が、体育館を蹂躙する。
音と光、そして衝撃に、同級生たちは思わず目を瞑った。
彼らが次に目を開いた時には、もはや鋼鉄の狂化異物の原型などどこにも残っていない。
技の反動で、『外竜骨格』が崩れていく。
だが、残ったトウジ自身の腕にダメージは一切無い。衝撃は全て外骨格が肩代わりしていた。
「終わりました」
全ての訓練用狂化異物を倒した少年が、静かな声で言い放つ。
もはや、彼をFランクと侮れる生徒は誰もいない。
こうして、トウジは真正面から、同級生たちにこの二週間の成果を見せつけたのだった。
・まとめ
竜胆ミライ
弟分がいないと寂しくなってしまったTSお姉さん。仲のいい兄弟姉妹に憧れがある。そろそろ何か仕事をしたほうがいいとは思ってはいるが、その気にさえなればすぐに当たり馬券が手に入るのでいまいちやる気が出ない。
竜胆トウジ
自爆技で自爆しなくなった男子高校生。この一週間は不眠不休で昆虫の外骨格について勉強したり、パワードスーツの分解・組み立てなどをして技への理解を深めていた。
//破壊力:C- 防御力:B- 機動力:C 強化力:E 制御力:D 成長性:S//総合ランク:C
↓
//破壊力:B- 防御力:B+ 機動力:C+ 強化力:D 制御力:C+ 成長性:S//総合ランク:C
『外竜骨格』
肉体生成で外骨格を作り出す技。装甲は歯と同じエナメル質で出来ており、非常に硬い。衝撃軽減構造を搭載しているため、自爆技の反動を無効化出来る。
ただし、『全壊拳』を撃つと壊れてしまうので、その場合はまた生成し直す必要がある。
装甲は鱗のようになっており、デザインもドラゴンっぽいのがトウジ(ミライ)的オシャレポイント。最終的にはこれで全身を覆ってドラゴンマンになる。
継承武装
古い時代の強化者が遺した武装。過去に遺失した技法によって、超常の力が付与されたままになっている。使い手を選ぶ機能があり、Sランク強化者にのみ使用可能。本編に登場した《八咫鏡》の他にも《草薙剣》や《八尺瓊勾玉》などがあり、日本以外にもイギリスにエクスカリバーやら何やらが残っている。
《八咫鏡》
継承武装の一つ。鏡の亜空間を作成する力と、鏡の亜空間に物を転送する力を持つ。鏡の亜空間は通常世界を左右反転した形で作られている。この亜空間内で人間が死ぬことはなく、怪我を負っても通常世界に戻れば元通りになる。
現在は強化学院の理事長が所持している。