第四話 変態が特攻む
皆さん、こんにちは!
今日もオールラウンドカモシカ、セロー250です!
牡鹿コバルトライン(※1)最高です!
「速いっすねぇ」
「俺の庭みたいなもんだからなぁ」
本日は天気も良く、御主人様もお休みだったので仲良くツーリングです。
「あっちゅー間に引き離されてビビりましたよ。あのバンク角やばいっすね」
ワインディング(山間や海岸部など信号なし、コーナーが連続している場所)を楽しもうと、御主人様と私は宮城県石巻にある牡鹿コバルトラインまで来ています。山を道なりに登っていくのですが綺麗な海が見えて絶景です。
天気も良いし、空気も澄んでる、さらには程良く長いワインディングが楽しい素晴らしいスポットです。
たまに大型トラックが居て追い越し出来ないのが難点ですが、御主人様はひたすらマイペースなので、そんな時は安全な場所に一旦止めて煙草を一服します。
変に攻めて事故るより良いですね。
「まぁ、あんくらい出来ないと、この峠最速は張れないよ。ははは」
今は半島の先の上方、折り返し地点の御番所公園(※2)で休憩中で、たまたま居た他のソロライダーさんと談笑中です。眺めも良いし、風が気持ちいいです。
「はぁ~凄いっすねぇ」
お相手は御主人様より大分お若い、二十代前半と言ったところのお兄さんです。
私の御主人様は225姉さんの元御主人様、現御主人様のお父さんが人懐っこい人で、その人の影響か最近では初対面のライダー相手でも気軽に話せるようになりました。
いろいろお話を聞いて勉強して欲しい私としても、とても良いことだと思います。
【よう】
あ、こんにちは!
お相手の方のバイク、ハヤブサ(※3)さんに話しかけられました。
【お前、おっそいのな】
は?
【あんなタラタラ走ってたら後ろに迷惑だろ】
…………
私は、オフロード車です! 私の持ち味は速度じゃないんです!
それに全開なら120km/hは出せます! 御主人様がもうちょっと小柄なら、それこそ130km/hは出せますよ!
【は? ぷはっははは! 俺、300km/h余裕だし(※4)】
な、くっこの方むかつきます! そもそもツアラーなら峠じゃなく遠出してたら良いじゃないですか! 私なんて山登れますし!
【山の中なんて何しに行くんだよバーカ】
な、なんですと!? オフローダーを敵に回す発言ですよ!? 怒るどころか「解らないなんて、可哀想に」とか「まぁ変態にしか解らないよね(笑)」とか言っちゃいそうですけど!
「どうやったらそんな速く走れるんすか?」
御主人様、こんな馬鹿バイクのご主人様相手に敬語なんて使う必要ないですよ!
「フルで回して弛めなきゃ余裕だよ」
…………え? そこは普通、ライディングテクニックの話じゃないんですか? もしくは、せめて精神論じゃないですか? アクセル弛めるなって、あんた死にたいんですか!?
「おぉ……マジっすか。やべぇっすね。俺、無理っすわ。高速で120km/hでもビビりますもん」
関心したようにうんうん頷かないでください! それに120km/hも出せば十分です! 法定速度ってもんが有るんですからそれでもオーバーしてます! 公道をオフタイヤで無理しないでください!
【ひゃっひゃっひゃ! お前の主人、ダセェな!】
は? はぁ? あなた、よくもそんなことを! 私はオフ車なんです! ABS(アンチロックブレーキシステム。有るととても運転しやすい)にETC標準搭載のゆとり世代な貴方と一緒にしないでください!
【何それ僻みなの? 僻みなの? いやそれにしたって根性無いって! ぶひゃひゃひゃひゃ!】
私の御主人様は根性は有りますよ!
かなり曲がってるだけで根性は有るんですよ!
何度オフロードコースでコケても挫けないどころか笑い出すし!
【コケて笑い出すとか危ねぇ薬でもやってんじゃねぇの?】
やってません!
【お前もコカされて庇ってんじゃねぇよ、マゾかよ】
マゾじゃありません! SR姉さん(※5)と一緒にしないでください! それに御主人様はすぐに立ててくれますもん! 『コカしたった』とか画像付きでネットで呟いたりしませんもん!
【…………】
あれ? あれれ? 黙っちゃって、どうしたんですか?
…………あ~はーーーん? もしかして? もしかして? 貴方の御主人様「コカしたった」でチェキっちゃったりしてます!? あは、あはははは! 素晴らしい御主人様でちゅねーーーーー!
【うるせぇ、黙れ!】
あは、あははははは!
【こ、この年増が!】
はいはーーい、チェキラー! チェキラー! あははははは! インスタ映え~~~!
【こ、この、この、くそ!】
「やっぱ、バイクはコーナリングとトップスピードよ」
「スピードの向こう側(※6)っすね!」
「ん? まぁ、違う世界が有るな」
御主人様、通じてません。世代が違いますって。急に特攻まないで下さい。
暴走族漫画、影響されそうで怖いんであまり読まないで欲しいです。
「じゃ、俺行くわ」
「はーい、お気をつけて~」
「おーう」
【ち。事故れババア】
言うにこと欠いてなんてこと言いますかね、この子は……まぁ私は大人ですからね。せいぜいお気をつけて。
【ちっ】
そう言うと、私たちを置いて去って行きました。
「いやぁ、すげぇなぁ。やっぱ速いわぁ」
うわっ法定速度! せめて、せめて100km/h以下で!
「ちょっと興味有るけど、コケたら一瞬でボロ雑巾だよなぁ。よくやるよ」
御主人様、よく解ってますね! そうです、貴方如きに300km/hなんて不可能です! ハヤブサなんて貴方如きには必要ないのです!
帰り道。
「うぅわ。ちょっとちょっと! 大丈夫!?」
…………ご愁傷様。成仏して下さいね。骨は誰かが拾いますから(※7)。
【死んでねぇ! くそっ! 痛ぇぇえええ!】
「う、あ…………あぁ……」
「頭とか、骨とか大丈夫!?」
「あ、ああ……大丈夫」
先ほどのライダーさんも無事なようです。無理にコーナーを攻めたというよりも、道に溜まった砂で横滑りしたようです。
革を着ていたのが幸いしてかひとまず大丈夫そうです。
防御力不足だったら路上で挽き肉になってたでしょうね。
「バイク、立てとくね」
「あ、ありがと」
「いえいえ。困った時はお互い様。しかし、うーん……マフラー逝ってるなぁ……これ、今日はもうロードサービス呼んで帰るしかないんじゃ」
「え……」
「…………JAF、入ってない?」
無言で頷かれました。うーん。その位入らないと……
「保険に付いてたりするよ?」
あ、そうそう。15kmまで無料とか有りますね!
「え、自賠責?」
「いや、任意保険(※8)」
「……入ってない」
馬鹿ですか!? この人馬鹿ですね!? 馬鹿です!
ロードサービスだけならまだしも、任意保険入ってないとか馬鹿ですね!? 人ひいたり高級車に突っ込んだら人生終わりますよ!
「自動車のも?」
「車は、乗らないんで」
「あー。知り合いとか、行きつけのバイク屋とか、来てくれる人は?」
「居ない、です」
しょぼーんとしてます。なんだか可哀想になってきました。
【……俺のご主人は、無理して俺買ったから……金ねぇんだ】
貧乏人ですね! そして貴方は金喰虫ですね!
お荷物です!
バイクなのにお荷物とはこれ如何に! 素晴らしい!
その点、250ccは車検も無いので経済的です!
まぁ車検ないからこそ日々のメンテナンスは欠かせませんが社会からの搾取も無くて経済的です!
【るせぇよ! さっきの仕返しかよ!】
冗談ですって。それに貴方、さっきの言葉撤回することになりますよ? 準備は良いですか?
【は?】
私の御主人様は、というか、世のライダーの多くは同志に優しいもんです。明日は我が身ですからね。
「あー。君、自分で修理する人?」
「いや、オイル交換くらいしか」
「じゃあ、修理そこでするなら多分俺が世話になってるバイク屋さん来てくれるよ。足代手間代は取られるだろうけどJAFより安いと思うし修理代とかボるようなとこじゃないんだけど(※9)。どうする?」
立場逆転です!
「どんくらいすかね」
「さぁ? 買ったとこにお願いする手もあるけど、どこで買ったの?」
「……ヤホオクで」
「お兄さん、なかなか攻めるねぇ」
「面目ないっす」
「保険くらいは入っておきなさいな」
「はい……その、バイク屋の件、お願いして良いですか?」
「おっけーおっけー」
しかし、自分でオイル交換しか出来ないのに、よくネットオークションで買いますね、貴方の御主人様。
【……まだ、若くて金ないんだよ】
それにしたって任意保険くらい入らないと。最低でもネットで契約するような安いところでも無いよりマシですよ?
【……この馬鹿に言ってくれ】
まぁ、私たちがどうこう言える問題じゃないんですけどね。とりあえず、大事に到らず良かったですよ。
【…………あんがと】
いえいえ。お礼なら御主人様にどうぞ。
「おお。どのあたりでコケたの?」
「コバルトラインの終わりあたりっすね」
私を買ったバイク屋さん、『ハマダサイクル(※10)』社長さんです。ハヤブサさん達は『ハマダサイクル』の若い従業員が運転するトランポ(※11)で搬送されました。
「お前はコケなかったの?」
「見ての通りっす」
「つまんねぇなぁ」
「ひどっ!」
「ぎゃっはっは!」
ひどいです!
「あそこは……獣道を駆け上りたくなる」
新子ちゃん!?
セロー225姉さんの現御主人様、新子ちゃんが居ました。
【ちょっとこの子止めてよ。本当にたまに登るのよ。危険だしやっちゃダメなとこ平気で行こうとするのよ。それもソロで】
それはまたお転婆さんですね。まぁ私たちの御主人様になるような人は多かれ少なかれそういうところ有りますよ。ソロは色々危ないので辞めた方が良いですね(※12)。
【そうなのよねぇ。たまに若さから突っ走るのが怖いのよねぇ】
しかし225姉さん、最近よく来ますねぇ。
【今日は普通にオイル交換よ】
家でやらないんですか? ガレージ有りますよね?
【この子のお母さんが五月蠅いのよ。やれ勉強しろ、部屋の掃除しろ、家事手伝えって】
まぁ一般的なお母さんでもそのくらい言いそうですけど。
【私に夢中なのが気に入らないみたいなのよねぇ。まぁ昔からだけど】
まだ高校生ですからねぇ……いろいろ心配なんでしょうか。
【まぁ、あとはここのオイル使えば量販店で買うより安上がりってのもあるけどね。あんたみたいに取り敢えずWAKOは羨ましい限りよ。まぁ問題は無いけどね】
高校生ですからねぇ。私の御主人様なんて、給料イコールお小遣いみたいなとこあるから将来が不安ですけど。
「しっかし、結構やっちゃったねぇ」
「ええ……どうですか?」
「まぁマフラーとカウル以外は大丈夫かもだけど一応一通り見てみないと。
中古パーツでほどほどの探しながらだと多少時間かかるけど良いかい? 新品にする?」
「中古でお願いします。その、出来るだけ安いので」
「この馬鹿につけとくから出来るだけ安くて良いのにしとくよ」
「俺っすか!?」
「お前が連れてきたんだろが。そんくらい面倒見てやれよ」
「えー、そんなー。俺が不運と踊っちまった訳じゃないのにぃ(※13)」
呆れる社長さんと若い従業員さん。そしてポカーンとしたハヤブサ乗りのお兄さん。
だから御主人様、古いですって。面白くもないですし。
「ぷっ」
新子ちゃん!?
「く、くくくっ」
笑ってます! 超笑ってます! 隠そうと下向いて笑いながらもちゃんとオイル交換してます、良い子です!
【この子、父親の持ってる昔のバイク出てくる漫画よく読んでるからねぇ】
「お? ウケた? ウケちゃった? 新子ちゃんウケちゃった?」
御主人様、新子ちゃんに絡みに行きました。新子ちゃん、凄く嫌そうです!
「おじさんと一緒にスピードの向こう側いかないかい?」
「スピード出したければハヤブサ乗れば」
え、新子ちゃん、それは無いでしょ!? ハヤブサさんは確かに速いですけど! 私はどうなっちゃうんですか! ひどい子です!
「えー。そんな金無いってば」
「東京なら片道一万円」
なるほど! 新幹線ですか! 300km/hは確かにでますね!
でも東京仙台間なら根性出せば私が連れて行きますよ!
「……今からここで三角ベースやる?(※14)」
あ、この人、女子高生いじりたいだけの変態です!
「や、やめっやめて、く、くふっくふははっ」
この女子高生も変です! なんで生まれる前の漫画ネタでそこまで笑いますか!?
「違う違う、こういう時は『あんまチョーシくれてっとひき肉にしちまうよ!』って言わなきゃ(※15)」
「ふ、あ、アハ、あはははは!」
崩れ落ちて笑ってますよ……よく笑う子だったんですねぇ。
【いやぁ……私もこの子がこんなに笑うとこ初めて見たんだけど】
おや。
まぁ楽しいのは良いことです。御主人様、意外とムードメーカーなとこあるんですよねぇ。
新子ちゃんは黙ってても美人さんですけど笑ってた方が可愛いですしね。
【さっきは、悪かったな。あんたの御主人のこと、悪く言って】
おやおや、素直になりましたね、ハヤブサさん。
貴方はスズキが誇る一番星なんですから言動には注意しないとダメですよ。
まぁスズ菌(※16)な皆さんにとってはどんなスズキ車でも垂涎の的ですけど。スズキはバイクというよりもスズキ、と訳の解らないこと言ってた常連さんが居ますが、メーカー愛というのは眩しいものです。
【……ああ】
ライダーは助け合いです。今回のことで貴方の御主人様も色々学んだことでしょう。
【サンキューババア】
はぁ!? ちょっとそこになおりなさい! 御主人様! 燃料タンクにコーヒー入れてあげて下さい!
「そのハンドガード、”ドエレーCOOLじゃん……?”(※17)」
「ちょ、ほんと、やめ、あ、あはははは!」
ちょっと聞いてますか!? 女子高生で遊んでないでこっち来て下さい変態!
「あの人、面白いですね」
「あいつぁ単なる馬鹿だが、まぁ悪い奴じゃないな。あの通りの馬鹿だよ」
「今日は、変な店じゃなく良いお店紹介してくれて助かりました」
「まぁ、しっかり直すから安心して。このハヤブサどこで買ったの?」
「俺、初めて買おうと思って行ったバイク屋がなんか上から目線で合わなくてネットで買ったんですよ」
そういうお店、結構あるみたいですねぇ。昔ながらの個人のバイク屋さんで。もちろんすべての個人経営小規模店舗がそうだって訳じゃないですが、色んなお店が有りますからね。
あと、自分の店で買ったバイクしか面倒見ない、とか。
それはそれで、お店だって客を選べる、選んでも良い、常連さんやアフターサービスに力を入れたいんだろう、と考えれば一概に間違ったこととは言えないんですが、そんなお店だけになるとライダーさんが困っちゃうのも確かです。
引っ越したらそのお店にいけなくなって自分で全部メンテするなんて急に出来る訳ありませんし。
なので、よくしてくれるバイク屋さんは大事にしたいですね。特に小さいお店には頑張って欲しいところです。
「あー。他の店のことを立場上とやかく言えないけど、自分に合う店を地道に探すしかないね。
ネットオークションも否定はしない(※18)けど、自分で直すつもりで買うとこじゃないかなぁ」
「みたいですねぇ。でも、ほんと今日は幸運でした。一人だったら途方に暮れてました」
「あいつは悪いこと考える脳味噌が無い馬鹿なだけだけどね。
ライダーは自己責任も大事だけど、助け合いも大事だし」
「身に染みました」
「身を削らないで済んで良かったね」
「笑えないですわぁ」
「はっはっは」
まぁ……皆さん楽しそうで何よりですね。
他のライダーさんも御安全に。
※1 牡鹿コバルトライン
宮城県石巻市牡鹿半島にあるツーリングに最高な道。牡鹿半島、その付近は素晴らしい釣場が多く釣人にとっても素敵な場所。
その名の通り、野生の鹿が多く普通に道路を塞いでいたりする。鹿は夜行性なので夜は特に注意。あいつら車来ると道のど真ん中で棒立ちするから。
作者は10年ほど前に夜釣りをしようと行ったらコーナーのちょっとした広場で鹿の解体をしている犯罪者達を見てから夜に一人で行かなくなったという事件が有る。通報済み。
野生の獣を狩るのは許可なしではNGである。ましてや鹿の解体は、屠畜場法違反ではないが決められた処理施設でしかしてはいけないという別な決まりがある。
※2 おしか御番所公園
展望棟からは半島の全景が楽しめる、要は高台の公園。バイク乗りにとっては一先ずの目的地であり休憩所である。家族連れでも色々遊具で楽しめる。
江戸時代、仙台藩が唐からの襲撃を見張るため作られた。
※3 ハヤブサ(隼)
2010年に「市販されている世界最速バイク」として速度は333.95km/hでギネスブックに載ったスズキ製バイク。一応ツアラー。一応。
技術的にはこれを超えるバイクは製造可能なのだがEUのとある馬鹿大臣が「私の車より速いバイクなんて許せねぇ!」と300km/h規制の流れを作った。別にそんな出さないから良いけど馬鹿じゃねーの。
他にもマッハ0.5以上で走るミサイル、ではなくバイクが存在するがそんな兵器は市販されていないので安心。
本話では性格悪く、ライダーも頭悪く描かれているが実際の隼乗りがそんな訳ではないので許して欲しい。
作者も狙っている一台。尻がエロイ。
※4 300km/h余裕だし
”一応”嘘である。
※5 SR姉さん
ヤマハが誇るロングセラーバイク。キックされないと動かないマゾ仕様。有る意味王者。格好良い。
※6 スピードの向こう側
「特攻の拓」という暴走族漫画でよく出てくるよく解らない向こう側のこと。あの世ではないらしい。300km/hでも到達できないらしい。この漫画は「考えるな、感じろ」で読むものである。
※7 誰かが拾いますから
事故って動かせなくなって一先ず置いて後日取りに行こうとすると誰かに拾われてしまう現象。ツイッターとかで呟いたらそれはそれで非常に危険でハイエナに餌の場所を教えるようなものである。
※8 任意保険
車でも、バイク(原付含)でも、さらに言えば自転車でも入るべきもの。場合によっては賠償額が払えなくて人生詰む可能性有り。せめてネット通販系の安い保険でも良いので入ろう。
※9 バイク屋さんが迎えにきてくれる云々
ここまでやってくれるバイク屋は神、だと思う。作者が世話になっているバイク屋は来てくれた。
※10 ハマダサイクル
架空のバイク屋。
※11 トランポ
トランスポーターの略。バイクを運べる車のことで車種は問わない。
※12 ソロは危ない
特に知らない林道や山に一人で行ってトラブルとリカバリーが容易ではない(らしい)ので、山に一人で入っちゃいけないよ、という話。リカバリー出来ずひっそり人生を終えてしまうオフローダーが毎年出るので余程危険のない場所以外は複数人で行くべし。
※13 不運と踊っちまった
前述「特攻の拓」という暴走族漫画における台詞で名言とされる。迷言の間違いではなかろうか。
※14 今からここで三角ベース
前述(略
※15 『あんまチョーシくれてっとひき肉にしちまうよ!』
前(略
※16 スズ菌
スズキ菌の感染者のこと。またはカルト教団。スズキのバイクをこよなく愛する変態のこと。
大統領ジョンFケネディも「この世のバイクに差別はなく神の元に平等。ただしスズキ車は除く」と言ったようにスズ菌は特別な変態である。
保菌者は必ず「ス○キハウス」で家を建てるという症例も確認されている。変態である。
ただ、スズキのバイクは素晴らしい(作者、スズ菌潜伏中の疑い有り)。
※17 ”ドエレーCOOLじゃん……?”
(略
※18 ネットオークションも否定はしない
自己責任ではあるが、公道を走る以上は人様に迷惑を掛けてしまう可能性があるので自信と技術が無い人間は手を出さない方が結局は安全で安上がりだと作者は思う。