第三話 変態は女子高生にセクハラする
私とご主人様は私を引き取ったバイク屋さんにきています。
「こんちは~」
「お。いらっしゃい。どしたの?」
今日はオイル交換で来ました。なんだかんだで私のご主人様は二千キロちょっとで交換してくれます。
普通は三千キロくらいですかね。メーカーの推奨や乗り方にもよりますが私たちにとっては悪いことは一切ないのでコマメな交換は有り難い話です。
「オイル交換お願いします」
「え、また? もうそんなに乗ったの?」
そうなんです。私を引き取ってから半年、月に二千キロは一緒に走ります。引き取られる前のことを考えると天国のようです。
新しいオイルが入ると、こう、体の中がスッキリする感じがしますしね。
「通勤で使ってますし」
と、言いつつも帰り道にわざわざ遠回りしたり林道に寄り道したりしてますよねぇ。
ふふ、ごまかすなんて照れ隠しですかね?
「もう自分でやったら?」
「え、バイク屋がそれ言っちゃう?」
え、バイク屋がそれ言っちゃうんですか?
重要な収入源じゃ!?
あ……この社長さん、もう年金生活でした……
「面倒臭ぇしオイル交換おもしろくねぇし」
え、バイク屋がそれ言っちゃうんですか?
「えー。俺やったことないっすよ」
「動画でも見ながらやれば? 工具使って良いから」
教える気すら無しですか!?
まぁ、そんな難しいものでもないですけど、不安です……なんたってこのご主人様ですから……
「こんにちは」
そんな不安を感じていたら一人の少女が現れました。
少女? というよりも何だか全体的なフォルムが少年のようですけど。髪もベリーショートで切れ長な目がキツネさんみたいです。鼻筋のスッと通った美人さんです。
風の抵抗を受け流すような丸みは帯びていません。身長は150cmギリギリでしょうか。体重も軽そうで、バイク乗りとしては素敵です。
しかし、この子が乗ってきたのは……
「おう、らっしゃい。あれ、どしたの? それ親父のだろ?」
【ハロ~元気~?】
やはりセロー225姉さんでしたか。
代替わりしたんですか?
【そうなのよぉ。あいつったらWR貰って私は放置されてねぇ】
あらまぁ……それはまた……なんと言いますか……
【気にしなくて良いわよ? この子が引き継いでくれたし、ずっと傍で見てきたから私にしてみれば娘みたいなもんなのよ。だから自分から私がほしいって言ってくれて嬉しいの】
ぉお……そ、それは、むしろ羨ましい! 親から子へ引き継がれるなんて、もう、憧れですよ!
【でしょ~? でしょでしょ~~~? ふっふふ~!】
225姉さん、もうデレデレです。大事にして貰ってるようで以前よりピカピカに磨かれてます。
「はい、奪ってきました。父はWR250R(※1)で調子に乗ってます」
「なんだとアンニャロ! ウチ以外から買いやがったのか?」
あれ、社長さん、そういうこと気にする人でしたっけ?
【違う違う、社長さん、あの人の師匠みたいなもんだから軽口言ってるだけよ】
「江口さんが乗ってたのを貰ったそうです。整備に四苦八苦してました。それで放置されてたこの子、私が奪ったんです」
「なんだ。貰い物か。まあ、あいつだったら一人でやっちまうんだろうなぁ。俺にもイジらせろって言っておいて」
「触りたいだけですか」
「勿論乗るよ? 普通だろ?」
「普通です」
この子……良い笑顔です。無愛想な感じですけど口元だけニヤッとして、これはこれで味が有りますね。バイク好きに悪い人はそこまで居ませんが、この子はきっと良い子です。
「おう、大丈夫か?」
ふと、私とご主人様の方を見て社長さんが声をかけてくれました。
なかなかボルト弛められないご主人様に危ういなぁって私もドキドキしてきたところなのでまさにナイスタイミングです!
「おやっさん、これ俺無理だわ」
早ッ! 諦め早ッ!
「諦め早いな!」
ですよね!?
【あんたのご主人様、根性無いわねぇ】
いえ、乗ってる時は、そこそこ根性有るんですよ? 曲がってるだけで。
【それ、どうなの】
「いやぁ、営業職っすからねぇ。こういうのやったことないんですよ。プラモデルだって完成させたことないっすもん! ふっふふ!」
何故偉そうに胸張りますか!?
「お前なぁ……やるやらないは別にしても、オイル交換くらい出来るようになっておけよ」
社長さんも呆れてお客さん呼びから身内のような気軽さになってます。
「俺、金で解決する派なんで」
「ローン組んでるくせに?」
「だから働いてんじゃないっすか」
私のために働いていると思えばまぁ許せないこともないですけど、流石にどうなんですかね?
「お前なぁ、そこの嬢ちゃんだって免許取り立てなのに自分で出来るんだぜ?」
「すごいね、君!」
「………………はぁ」
あ、凄い冷たい視線になってますよ! オイル交換すら出来ない男って……みたいな目ですよ!?
「社長、やってくださいよ~金なら払うっすからぁ」
「うわぁ、面倒だから嫌だよ」
なんでしょう、このたらい回し感。私が悪いみたいな感じでちょっと悲しくなるんですけど。
【バイク乗りにも色々居るからねぇ……オイル交換もせず乗るだけ乗って壊れてから文句言う奴と比べれば、お金で解決してくれようとしてるだけ良いと思うけど】
うーん……まぁちゃんと整備する前提で居てくれるのは本当に有り難いことですけどねぇ……うーん。
「えー。じゃあ、君!」
「…………は?」
「やらないか? 俺のトロトロな液体をお腹一杯に満たしてくれまいか?」
最低です! 最低な下ネタ野郎です! オイル交換をそう表現する人間がこの世に居るとは……
【流石に引くわぁ……あんたのご主人様、最低ね……この子、母親が厳しくて割とお上品に育ってるから悪影響ね】
そんなご主人様に乗られる私ってもしかして不幸かもしれません……
「お前、こいつの親父にぶん殴られるぞ?」
一回殴られた方が良いと思います。
「……タダで?」
え? この女の子、なんで普通に対応しちゃうの?
【あぁ……多分、下ネタだって気付いてないわ……昔からテレビとか流行とか興味なくて私たちにしか興味ないから……ちょっと心配になるわ】
「一発五百円でどう?」
「やります」
ご主人様の台詞がもう犯罪者のソレです。最低です。
「嬢ちゃん、もっと取れば良いのに」
「プロじゃないので。ちゃんと出来ますけど」
淡々としてますが、目が少しキラキラし始めた気が……
【この子、走るのも好きだけどイジるのも大好きなのよ。本当に小さい頃から私たち触ってて腕は確かよ? サーキットでも走ってるからテクニックも申し分無し!】
か、完璧! 完璧な良い子ですね! 最高じゃないですか!
【でっしょ~~~!? でもやっぱり子供だからお小遣いじゃバイク乗り回すには足らなくてねぇ、バイトしてるのよ】
へぇ。ちゃんと自分で働いてバイク乗るなんて偉いですねぇ。
【学生の本分は勉強だけどねぇ、まぁ私も色々なところ行けて楽しいわよ】
「おい、千円くらい出せよ?」
「えー? オイルもフィルターも一式持ち込みっすよ~?」
「えーじゃねぇよ。それに持ち込みとかって普通の店嫌がるからな?」
利ざや減りますからねぇ。
「まぁまぁ。じゃ、お嬢ちゃんヨロシク!」
「はい」
「コーヒー頂きまぁす!」
「一杯千円な」
「高ッ」
ご主人様も補充ですね。いやーほっとしましたよ。
【この子、手際良いから多分すぐ出来るわよ。あんたは初めてだろうけど大丈夫でしょ】
「あ、キャブ……珍し……初めて250のキャブ見た……これはこれで」
お? お? お? 気付いちゃいました? 気付いちゃいました!? 気付いちゃったりしちゃいました!? しかもちょっとときめいてます!?
【いや、そりゃ見れば解るでしょ】
「状態も良い……バラしがい有りそ……くふ」
え?
【この子……バラすの大好きなのよね】
ちょ、ちょっと怖いですね……
【ああ、大丈夫よ。ちゃんと組み上げられるから。この子にバラされて元に戻せなかったのってうちの長老(※2)だけだから】
ちょちょちょちょちょ!? あの煮ても焼いても水没してもオイル空でも走ると言われる伝説の長老を!?
【お、落ち着いて?】
あの、ガソリンが無くても始祖の怨念だけで走り続けるという長老を!?
【ちょっ言い過ぎよ!? スーパーカブって言ったってちゃんと整備しなきゃ壊れるんだから!
大丈夫よ! 壊したのは小学校の頃で五年も前の話! 今は大丈夫だから! 長老も中学校にあがった時にちゃんと自分で治したから!】
そ、そうですか……まぁ、なら……
「ん?……ワコーズ(※3)」
そうです、私のご主人様は解らないことは【取り敢えず有名そうなもの】を選びます! この注がれる方にとっての安心感ったらありませんよ!
「チッ……ブルジョワが……」
舌打ちしましたよ!?
【私に乗るようになってからちょーっとお金にシビアになってるから、若干歪んできてるかもだけど、腕は確かよ】
「爆発しろ」
ひぃ!? 爆発!? 爆発させられます!?
【大丈夫だから! この子、私たちの大好きだから! 爆発させるならあんたのご主人様だから!】
それも困ります! あれでも私にとっては大事なご主人様です! 大事なご主人様です!
【大丈夫だってば! 多分】
多分!?
「む。林道帰り? 草生えてる。笑える。草生える……ワラワラワラ」
生えてませんよ!? 挟まってるだけです! それに貴女、無表情で笑ってないじゃないですか!
【あ、この子の笑顔って普段こんなもんよ? さっきの笑顔はSRね】
SR? SR姉さん(※4)?
【スーパーレア】
解りにくいですね! SRって言ったらSR姉さんじゃないですか!
【今はSRって言ったらガチャらしいわよ?】
意味解りません。データにお金使うなら私たち買えばいいじゃないですか。
【うーん、まぁねぇ。『私たちに乗らない人間は損はしていないけど、乗ってる人間は得をしている』って名言が有るけど、乗らないと解らないのも確かなのよねぇ。人間って易きに流れるものだし。忙しい人が多いこの世の中、手軽に楽しめるのも、まぁ重要なんじゃないかしら】
世知辛い……
「あの子、面白いっすねぇ」
「だろ? 独り言が面白いんだよ」
「ねぇ、お嬢ちゃんいくつ?」
「チッ………………十六です」
うわぁ……舌打ち……作業中話かけんな、って顔してますよ?
【基本人見知りだしね】
人見知りっていうか、むしろ失礼なレベルでは……
【あの子、自覚も悪気もないのよ。あんたのご主人様の場合、通報されてないだけ幸運じゃないかしら】
わ、悪気はあんまりないんですよ、このご主人様も……
【余計悪い気がするけど】
「え、今、舌打ちした?」
ギョッとしたご主人様。そして手が止まる少女。
「…………は?」
ちょっと、えっと、作業中に喧嘩とか止めてくださいね!?
「うわぁ、その目、良いわぁ……素敵な眼差しだッ ゾクゾクくるね! ナイスゲイズ! あ、おやっさん、火ある?」
変態が居ます!
【変態だわ!】
「おい、おっさん。いい加減にしろや」
「いてぇっ! あんたより若いわ! あんたの半分も生きてないわ!」
「言ってることが酔っぱらいの親父じゃねぇか!」
社長が投げたライターがご主人様の額に命中しました。天罰覿面です。
「……終わり」
おお……早い。しかも体の汚れもシュシュッと拭いてくれてます。
【この子、結構マメなのよね。バイクに関してだけは】
ほほう。良い子じゃないですか。本当に良い子じゃないですか!
【でしょ? 他のことに関してはからっきしだけど。よく母親にちゃんと部屋掃除しなさいだのちゃんと髪とかしてから学校行けだの服の裾出てるだの怒られてるわよ】
私たちに対してマメなら十分ですよ!
【まぁねぇ】
「おお。早いね。サンキュー!」
「おじさん」
「ん?」
「延びてる」
ちょんちょんとチェーンを持ち上げられました。
確かにちょっと気になってました。まぁ、まだ大丈夫かなって思ってたんでスルーしてましたけど。
「おお? 直せる? 俺無理!」
無言で調整を始めてくれました! 良い子! この子良い子ですよ!
ご主人様! ちょっとは努力してくださいよ!
【でしょう? あんたのご主人様はブレないわねぇ】
「山行くなら交換くらい出来るように…………なれ」
お嬢さん、言い方! 言い方大事! こんなんでも年上ですから! 丁度倍くらい生きてますから! もう明らかに下に見てますね!
【言い方がねぇ……話上手じゃないから言葉のチョイスがおかしいのよ……悪気はないのよ?】
「お、おおう」
「山の中で立ち往生したら、この子が可哀想」
良い子! この子凄く良い子です!
【でしょう!? あくまで私たち側の子なのよ! 最高よ!】
「じゃ、教えて」
「は?」
「シールチェーン(※5)にしようと思ってたから、せっかくだから教えてよ!」
「シールチェーン……軟弱」
えぇ!? 良いじゃないですかシールチェーン! 寿命長いしメンテナンス頻度少なくて済みますし!
【あ、この子、お金無いから。それにノンシールチェーン(6)は、この子みたいにこまめにメンテしたりダート走りまくる場合はそこまでデメリットじゃないのよね】
「軟弱って」
唖然とするご主人様。さすがに面と向かって罵倒されたら流石のご主人様でも……
【あ、言い過ぎたって顔してるわ。この子、新子ちゃんって言うんだけど、本当に悪い子じゃないんだけど…………こう、言葉が悪いのよ】
「…………は?」
あ、この子、気まずくなり過ぎて逆ギレしてません?
【まさにそれ。悪い子じゃないんだけど、子供なのよ】
「うっわー。おやっさん! これ、デリったらお金払わなきゃいけないっすよ!?」
変態が居ます!
【変態だわ!】
「お前、いい加減にしなきゃ新子の親父にぶっ殺されっぞ?」
【あいつも親として結構ヒドいけどねぇ】
そうなんですか?
【親らしいこと、多分一切やってないわよ。せいぜい私たちについて教える時だけね】
え、それで十分じゃないですか?
【まぁ、私たちにとってはねぇ。いろいろあんのよ、この子にも】
へぇ。
「…………別に、いい」
「え?」
「教えても、いい」
おや?
【あら? デレた? もしかしてデレた?】
デレちゃいました? こんな変態に?
「五百円」
もしやと思いましたが、お小遣い、欲しかっただけみたいですね……まぁ、相手は自分でメンテもできない男ですしね。
【もうちょっと取れば良いのにねぇ】
私のごはん代が減ったら困るんですけど。
【その分私が潤うんだから良いじゃない】
えー。
「おお? マジで?」
「…………七百円」
「上がった!? まぁいいや、お願い! おやっさん、シールチェーン一丁!」
地味に値上げしましたねぇ。
【まぁ本人たちが良いなら良いんじゃない?】
「ねぇよ」
「そんくらい置けよ!」
「いつもパーツ持ち込んでるくせに何言ってやがる! たまたま切らしてんだよ!」
「使えねぇバイク屋だな!」
「おう、喧嘩売ってんのかこんにゃろ!」
「売り切れだよ! シールチェーンと同じでな!」
「なんだこいつ!? ほんとなんだこいつ!?」
上手いこと言ったみたいな顔して……馬鹿ですか、この人。
【ドヤ顔がちょっとむかつくわねぇ】
「お嬢ちゃん、時間大丈夫ならちょっくら買ってくるけど」
「ん」
「じゃあちょっくらRICOLAND行ってくる!」
「あ、てめぇなんで俺のに乗るんだ!」
「良いじゃん! 試乗だよ試乗! マグナ(※7)なんて乗ったことねぇもん! ちょっとだけだから! 先っちょだけだから!」
「てめっ! まだ良いって言ってねぇだろ! ぜってぇコケんじゃねぇぞ!」
「うぇーーーーーーーっい! ひゃっほーーーーーーーい! ひゃっほいひゃっほーーーーーーーーい!」
ええ!? そこは私に乗りましょうよ!?
【うっわ、最低……人のバイク勝手にまたがるとか】
「うわぁ……人の勝手に……最低」
あ、新子ちゃんにも同じこと言われてますよ、ご主人様! でも浮気してるんですからいい気味です!
そして、三十分後。
「ぶひゃっひゃっひゃっひゃ! バーーーカ! ぶわぁあああああああああっか! ひゃっひゃっひゃっひゃふぃーーふぃっひっひっひぃ! ぶわあああああああああああっか!」
切符を切られたご主人様はとぼとぼ帰って来ました。
マグナ50さんはその容姿に反して原付です。なので、大きな交差点では二段階右折をしなくてはいけません。
それなのに、いつもの調子で走ったらしいです。バカです。大馬鹿です!
「……………………バカ?」
【ヒクヒク唇振るわせて笑っちゃってまぁ。この子のこういう笑顔はSSRね】
滅茶苦茶馬鹿にされてますけどね。良い気味です。
「……………………ばっかでーす」
あ、点数! もっと点数気をつけてください! 私乗れなくなるじゃないですか!
【あんたも苦労するわねぇ】
本当ですよ!
まぁ、私のために急いで買いに行ったという点だけは、嬉しいんですけどね。
※1 WR250R
ヤマハ製、生産終了モデル。力強さと6速ミッションが楽しい。
全力出そうとすると初心者にはちょっとじゃじゃ馬。だけど楽しい。
セローより高い。高いッでも悔しいけど楽しいッ
※2 スーパーカブ
本田技研工業が誇る、世界で最も売れている二輪装甲車。
駐輪場が近くに見つからない場合、交番の前にセンタースタンドかけて置くと切符を切られないという特殊スキルがあるとかないとかやっぱりないお巡りさんに迷惑かけちゃダメ。
脅威の燃費はガソリンではなく『夢』を燃やしているだとか『実は光合成している』『空気中の酸素で走っている』『宇宙人とクロスライセンスを結んでいて実は宇宙パワー』など言われているがそんなことあるはずもなく創業者の怨念で走っているのは周知の事実である。
見た目の無骨さに反し、乗ってみると不思議な中毒性が有るため毎年患者が増えている。パーツが安くて助かる。
※3 ワコーズ
オイル。比較的高い、有名ブランド。本話ではブランドで選ばれたが、オイルは車種・用途などによって選ぶものであって何でもかんでも有名であれば良い、と思って買うのは如何な物か。
※4 SR姉さん
ヤマハが誇る、30年超えロングセラーのSRシリーズ。
蹴らないと動かないマゾヒストバイク(非セルモーター。キックペダル式)
※5 ※6 ノンシールチェーン・シールチェーン
チェーンの種類。ノンシールチェーンの方が価格が安い・耐久性が低い・伸びやすい・メンテナンス頻度高い。
シールチェーンの方が価格が高い・耐久性が高い・伸び難い・メンテナンス頻度低い。
どちらが良いというよりも乗り手次第。
自分で交換しない場合はシールチェーンの方が結果的に工賃分安くなるかも。
※7 マグナ
本田技研工業製アメリカンなバイクシリーズ。
本話での社長のバイクはMAGNA FIFTY(50cc原付タイプ)、キャッチコピーは「野性がある。プライドがある。」
50は3.9psでカブよりパワーは無いが、楽しい。凄く楽しい。原付アメリカンという狼の皮を被った羊。