第5章 最新の理論との接合――AI、情報理論、仮想現実
5-1. AIと人間の“記憶モデル”
人工知能研究では、ニューラルネットワークなどの学習モデルが大量のデータを取り込んで“経験”を蓄積する。これを人間の学習や記憶のモデルと照らし合わせれば、「人間の脳も一種のニューラルネットであり、記憶を蓄積して行動を決定するシステムだ」と言える。AIが進化すればするほど、「人間の意識と行動パターンは、記憶と最適化アルゴリズムの成果」という理解が有力になるかもしれない。
5-2. 情報理論とホログラフィック原理
前章でも触れたが、量子論の最前線では「物質は情報の現れ」と捉えられつつあり、ホログラフィック原理のように時空そのものを情報構造として扱う考え方がある。もし宇宙が巨大な情報システムならば、人間が担う“記憶領域”は、宇宙の情報流れの一部とも捉えられる。すなわち、我々が脳内に蓄えている記憶は、宇宙が全体として持つ情報の一部を私たちがローカルに保持しているにすぎないのかもしれない。
5-3. 仮想現実・シミュレーションとの視点
さらに「宇宙自体が仮想現実」とするシミュレーション仮説を併用すれば、私たち人間の脳や身体は創造主(上位システム)のプログラム上で動く“ローカル記憶領域”だと見なすことが可能になる。つまり、サーバー(創造主のストレージ)が膨大なデータを管理し、各アバター(人間)に必要な記憶領域を割り当てている――というイメージである。




