自分の居場所 其の二
毎週平日の八時半頃に投稿します
「だからこいつはうちの支部が貰うって言ってるだろうがよ!」
「なんでお前らの所なんだよ?!俺の支部が預かる!」
「第五、第三少し黙れ!」
暗闇で支部長達は議論を続ける…かなり決まって行ったが………問題はコイツらだなクエストに実際に関わったコイツ等何処の支部が取るか
「は~いは~い!僕の所はどうかな?」
「第二支部か、分かった他の支部はどうだ?」
議長が表を取ろうとした時暗闇に包まれた部屋に光が差し込む
「陰気な所だな何度来ても、私の所は入れてもくれないんだなお前達…偉くなったものだな」
「第一支部のバトラー!あんたが来る場所じゃねぇんだよ!黙って帰りな」
「第三支部の美黒」
「いいですか第一あんたの所にもう何にも権利なんて無いんだよここからでていきな!」
彼等に散々言われた彼女は口を開く
「はぁ……彼等は私達が貰う、分かった?」
「はっ?最強のいない支部が彼等を預かるって」
「……………最強のいない?」
「ッ…………!」
なんだこの威圧今まで感じた事も無い
「お前達はこの私に勝てるのか?」
「あぁ勝てるともあなたなんか」
帰りたいよ~なんで支部長ですら無い僕がでなきゃいけなかったんですか〜助けて〜支部長
「いったん席に着きましょうみなさん」
バトラーが放った威圧のせいでほぼすべての支部長が席からたっていた
「議長これ本部から」
男性が議長に封筒を渡す
「了解しました、全員ご起立下さい。これにてすべての合格者の受け入れ先が決定いたしました」
◆
「瞳、私の所の者に勝手に勧誘かい?」
「はぁ?いいじゃないですかバトラー!まだ決まってないんだから!」
この人達は一体何を言ってるんだ
一人異次元に取り逃がされたように呆然とする俺を横目に話始める
「だから!私の所に来るんだって!」
「だからなんですか!勧誘は自由ですよね!」
「落ち着いて下さい」
俺の静止に耳もかさずエスカレートしていった
「「君はどっちがいいんだ?!」」
「えっ!どっちがいいと言われてもどっちが何なのかさっぱりなんですが」
「分かった、こうしよう」
そう、バトラーと呼ばれる美しい女性は「私のいる第一支部にに来るなら明日の朝八時に迎えにいく」
続けて瞳さんは「地図を渡す今のままでいいならうちへ来い、では私はこれで」
「ん、私もこれで」
二人が去ったあと俺は考えたどっちがいいんだろう
と、かすり傷程度で済んだおかげですぐに部屋からは出れた
今日は色んな事があったな……俺は何になりたいんだろう、父さんみたいになりたいのか?
「やぁ、少年考え事かな?」
俺に声をかけてきたのは「神崎 穂村さん、朝はありがとうございました」
「合格出来たの?」
「おかげさまで、でも……」
「でも?」
「俺この二つの支部のどっちが良いかなとかなって」
「ふ~ん、迷ってるんだ、」
「はい、穂村さんはどっちがいいですか?」
「俺に聞くか?こういうのはな!自分で選ぶんだよ!決して他人が決めるものじゃぁない!お前は何になりたい?それで決めろ、」
「俺は……別段目標とかも無い……」
どっちを選べばいいんだ…決められない……俺は…俺は…何になりたいんだろう、「…………あのエイリアンに復讐したい、父さんの仇を取りたい」ふいに、口から言葉がこぼれる
「強くなりたいなら第一支部だ……今のまま平和でいたいなら第二支部だ、そこがお前の居場所になる」
「分かりました決まりました……」
「………うん」
「それじゃぁまた何処かで」
俺は穂村さんに背を向けた
◆
「ただいま、母さん」
「おかえり、光輝」
母さんは柱から顔を出ししゃべりだす
「ご飯あるよ、食べるあったかいよ~一緒に食べよう」
「あっ…うん食べるよ」
これが最後になるかも知れないのか、バトラーについでに渡された紙を見る