自分の居場所 其の一
毎週何処かで朝8時半に上げます
『エイリアン大戦のクエストが進行しました』
「……………」
◆
バァン!!
ドアが勢い良く開く音が部屋の中に響き渡る
「氷水大丈夫か!」
「貴方は青さん?良かった助かった、どうなったんですか?」
「落ち着いてる場合かよ!とりあえず状況を教えてくれ、エイリアンは?」
少しやつれ気味な男が氷水に質問を始める
「言われた通りに会場内で試験を始めましたそのあとすぐにクエストがスタートして此処に」
氷水は一通りの説明を終えると彼に一つの質問をする、
「クエストは?どうなったんですか?」
「クリアだ」
「そうですか、なら彼等も大丈夫なんですね」
「彼女の手当ては既に医療班が来るからな、でこの氷は?」
「あっ………、だぁ!痛い、痛い!そんな体の近くでそんな危険な能力使わないで下さい!」
「うるせぇ、仕方ねぇだろ氷溶かす為なんだからさ!氷の能力者が氷操れねえってどういう事だよ」
「痛い痛い!寒さは大丈夫でも、炎はだめなんですよ〜」
氷水の声が木霊し続ける
「よくやったよ、氷水……エイリアン……サマンダを取り逃がしたのはよくないがおかげで、第一支部に入る奴が一度に四人も増えるんだからな!」
「彼等が……」
「なんだ嫌なのか?お前なら喜ぶと思ったんだがな」
「いいえ、違いますよ青さん……はは、楽しみなだけです。彼等がきっと」
◆
「すべての支部の代表が集まりましたねそれでは始めます」
暗闇でギリギリ人の影が見える程度の場所で小柄なシルエットが揺れる
「は~い」
計七人の影がその場で揺れる
◆
「おはようございます光俊光輝君、調子はどうですか?」
「貴方は?………確か最終試験の時のあの女の人」
俺はあの時の記憶をもう一度思い出す
「申し遅れました花崎 瞳です、記憶はあるようですね良かったです今回の最終試験では大変申し訳ございませんでした」
「でっ!話があってですねうちの支部に………」
彼女は頭を勢い良く下げた後すぐに頭を上げ話を切り替える、その時彼女の後ろの扉が開く
「失礼します」
彼いや、彼女どちらにもとれる容姿をした人が入って来た。その人を瞳は見るなり「ちっ…」舌打ちをした
「人が入って来るなりそれはどうなのかな瞳」
茶髪の肩まである美女が瞳さんに声をかけるその声は少し怒りが見えた