病院
二人はバトラーの前で正座をしながら廃病院での出来事を事細かく説明する。
バトラーは手に持ったグラスをユラユラと揺らしながら青と氷水の話を聞く。一通り二人の話が終わると「………で、逃げて来たとお二人さんは」その時のバトラーの言葉は遠くから見ていた俺達でも体が震える程威圧的な声だった
そんなバトラーの言葉を一番近くで聴いた青と氷水は怯えて今の正座の体勢を崩すどころか言い訳を始めた。
「いや、これは青さんが真っ先に逃げたのが……」
「いやいや、氷水お前が階段でスネ打ったからだろ!」二人がそれぞれの醜態を吐き続ける。そんな青と氷水を見ながらバトラーはため息を吐く
コイツら………!バトラーは一瞬拳に力を込めたが、すぐに力を抜く。諦めにも似たため息をもう一度吐く。俺の方へと顔をバトラーは向けた
「なんですか?」俺はバトラーに問いかける。バトラーは「あ~お前に頼みたい事があってな、アイツら馬鹿ビビリ野郎共の変わりに廃病院へ行ってくれないか?」
「あの二人…の変わりですか…ちょっと俺は良いですかね。そんな氷水さんと青さんが震えて戻って来るような所は」チラッと二人の方を見るとまだダラダラと文句を吐き連ねている。
「いや……お前の能力は光だろ?幽霊ならその光で成仏させてきな」
「いつから俺は幽霊成仏師になったんですか」
「おっ、バトラーも結局幽霊信じてるんでか?」さっきまで青さんと言い合っていた氷水がバトラーの背後からヌッと顔を出す
「あくまで可能性だ。とある国では幽霊を討伐している場所もあるからな」バトラーは人差し指を立てその国について氷水に語る
「……まぁ光輝廃病院頼んだぞ…あっ…あと一応助っ人用意しとくから。今からスマホに書かれた住所に行ってくれ」




