廃病院にてビビリの二人は
「お~い光輝〜起きろ〜」
耳の中に見知った声が入って来る。その声に光輝はばっ、と起き上がる。堅持、風花、寸菊がじっと心配そうに見つめる
「おはよう」バトラーが俺の隣に座る。その状態で俺の体をくまなく見る
「大丈夫そうだな」バトラーは安堵のため息をつきながらそう言う。それに俺はバトラーに質問をする
「どういうことですか」その質問にバトラー
「ん?あぁ体の傷がもう無いかなと見ただけだよ」端的に答える。
まぁ壁にぶつかり爆風で吹き飛び大分体に傷はおったからな。でも見た感じは全部の傷は大体治っている、そんな事を頭の中で考える
「お疲れさん、四人共。………いや〜よくやってくれたよ。お前達のおかげで五体のエイリアンの詳細を知ることが出来た」バトラーは四人に労いの言葉を贈ると同時にスマホの画面を見せる
「これってエイリアンの情報?あのエイリアン達の?」
「そうだ。まだ分からない部分もあるがこの三人が五体分の情報をくれてな。この情報は全支部に公開されている」バトラーはそう言いながらスマホに書かれた五体のエイリアンの説明を軽くする
「………以上だ」ひとしきり話終えるとバトラーはすぐに部屋を出た。俺は少し疑問を抱く
「………?光輝大丈夫?」
「あぁ大丈夫だよ」俺はベッドから腰を上げ立ち上がる。三人を部屋からだし、横に置いてあった服に着替え部屋を出る
三人と並びながらリビングへと向かう
「……あれ?青さんと氷水さんは?」堅持はバトラーに二人について聞く
「二人か?とある廃病院に任務で行っている」
「廃病院!?」
◆
「ねぇ青さん……やっぱり帰りません?おばけが出そうなんですけど」氷水は声を震わせながら青に速く帰りましょうと懇願する。そんな氷水の願いに青は「外はまだ明るいから大丈夫」と返す
「いや…それでも通路って明かりがなくて普通に暗いんですけど……」光を無くした蛍光灯を指さしながら氷水は指摘する
「ハァ…分かったよ……」氷水は青の分かったの答えにニッコニコの笑顔で出口へと向かおうとする。ちょっと待てと青は氷水の肩を掴む「これなら文句はないだろ」
「……これって……!……ただの光の玉かよ……」氷水は光の玉を強く叩く
「あっ………つ!!!」氷水は叩いた方の手をフーフーと息で冷ましながら青の方を見る
「ただの光の玉じゃねぇよこないだも氷を溶かしてやっただろ?もう忘れてたのか」青は氷水をおちょくりながら光の玉を操作する。一つ一つの病室を開け光の玉を使いゲートの残滓を探す
「見つかりませんね」氷水は青と階段を上がりながら青に言う散々ゲートの残滓を探しかれこれ一時間が経とうとする時、『誰か………』か細い女性の声が何処からか聴こえる
「………っ!…おばけ〜〜〜!!!」青は一気に階段を駆け上がる。氷水は青の逃げる姿に少し時が止まる
「はっ?えっ?あ、青さん?えっ…あ?ちょっとまって下さいよ〜〜!」氷水は青の後ろを追いかける。階段を駆け上がりながら後ろを振り向く。後ろからは何の音もせず、自分達の階段を駆け上がる音がタンタンタンと木霊する
「あ………」後ろを振り向いたせいか次の段へと踏み出した足がバランスを崩す。そのまま……、ガン!氷水のスネは見事に角に当たり。「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」言葉にならない声を出す
「氷水!!大丈夫か!!?」青は慌てて登って来た階段を降り始める。その時また下から『誰か………』と同じ声が聴こえる。青は氷水を担ぎ急いで廃病院から出る。出口を出る際にもまた同じ声が聴こえてくる




