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エイリアン討伐者〜彼は世界を侵略するエイリアンに抗う〜  作者: とのさまとバッタ
光の討伐者
1/20

エイリアン討伐社

毎週平日の八時半頃に投稿します

この世界は現在地球外生命体から侵略を受けていた、そしてそれに対抗するべくエイリアン討伐者

が現れた。その者は[能力]と言う人ならざる力を持っていた



「光輝は将来何になりたい?」


少年の父の優しい声が耳に入る


「将来はねー……うーんお父さんみたいな立派な人になるの!」


「おー、お父さんみたいな人かー、ならもっと勉強しなくちゃね」


母の温かい手、父の大きな手が少年の手を包み込む。しっかりと握られた手は誰にも引き剥がされない、少年はずっとそう思っていた。


だが、そんな()()な日々は続かない





「ねぇねぇお父さん」


「ん、なんだい?光輝」


「今日は楽しもうね!」


お父さんと少年は二人で遊園地へ来ていた


「そうだね、まずは何をしようか」


「僕はあれに乗りたい!」


少年が指差したのは大きく回転する遊具だったそれを見た少年の父は


「あ、あれか…じゃああれをしようか」


少年と父、母は遊具へと向かっていった


「たのしかったな今日は」


「うん!!」


三人の姿は沈んでゆく太陽の光に照らされていた


ビービー!けたたましい音が耳に入って来る


『エイリアン大戦がスタートしました直ちに一般人の方々は避難してください』


「やばいな……お母さん、光輝と先に避難を!」


「分かった、あなたは?」


「近くの第一支部に行く。だから……先に避難してくれ」


そして少年の父親は少年と妻に背を向け逃げる人とは逆に一人走り去っていった


「まってお父さん!!」


少年の叫ぶ声は父には届かなかった





「お父さん!」


……またこの夢か、あれから十年か……お父さんもあの時一緒に逃げようって言えば良かったな……


「光輝そろそろ出る時間じゃないの?」


「母さん、うん…そうだねそろそろ出るよ」


「ご飯食べてく?」


「いらない…じゃいくね」


玄関のとってに手をかける。いつか父さんの様になれるために。


「行ってきます」


会場はここかな?ずっと夢にまで見た場所だ此処を合格すれば父さんみたいに……なれるわけないよね…あんな立派な人に ドゴッ。!


「いった!誰?」


「おっす!…………」


「……………誰?」


二人の間に気まずい空気が流れる、その空気を最初に壊したのは相手の方だった


「あれ?知り合いじゃない?!えとえと…すいません!急に叩いたりして!それじゃ」


頭下げてから建物に入るまでの勢い凄一瞬残像が見えた、この人も同じ受験者なのかな……力も強かったしやっぱり俺なれないのかな


「俺も会場の中に入るか」


「ようこそエイリアン討伐社へ」


爽やかな声が部屋の中を駆け巡る


「受験者ですね会場の入り口はこちらです」


案内人はそういい扉を開ける、会場の中には既に数百人はいる


「え〜と席は何処ですか?」


「あそこに空いてる席がありますのでそちらにおすわりくださいそれでは」


静かに扉が閉まる、会場内は部屋の外と比べかなり涼しく感じる


「ここかな?あっ……」


「ん?……あっさっきの人、君も受験者だったんだよろしくな」


「よろしく……えっと名前は……?」


御歌会 堅持(おうたか けんじ)そっちは?」


光俊 光輝(こうしゅん こうき)です」


「光輝ねよろしく!」


明るい声が静かな会場に響く


「さぁみなさん集まりましたかね?」


中央に男性が現れ司会を始める


「まず本日の試験管を務めます魚崎 大鱒(うみさき だます)です、これから三日間合格を目指して頑張って下さい」



第一試験


筆記



「え~と大問一はっと『エイリアンとの戦闘時市民に被害が及んだ際貴方はどうしますか』か……う~む『大丈夫w』と」


ボーン!椅子が弾け飛ぶ音が部屋の中にこだまする


「えっ今何があったんだ?」



試験内容


不適切な言葉、間違った内容が規定以上合った場合椅子が弾け試験の不合格を告げる



合格者


二百六十四人 中 二百六十一人


「筆記疲れた〜」


「お疲れ光輝此処に居るって事は合格したんだな良かった……で、俺の友人見なかった?髪が長くて黒髪の女子とショートの茶髪の女」


「いや?見てないよ」


黒髪ロング……試験の時に見たような…いやしっかり見てないし合ってるか……まぁ合格はしてるよな


「あっ!いた!お~〜〜〜〜〜い」


「伸ばしすぎ」パーン!


堅持の後頭部に何かがぶつかる


「痛っってぇ!!」


「寸菊、堅持と誰ですか?」


黒髪ロングそして端正な顔立ち女優ですと言われても信じてしまうほど綺麗な顔をした女子と茶髪の女子が前に来た


「紹介するよこいつは光輝、んでこの黒髪のこいつが風花」


「私は?」


「あっ!忘れてた」


「俺は堅持な!」ドゴッ!


「本日2度目〜」



二日目


第二試験


身体能力検査



「二人一組となってもらいます、え~と一人余るんですか私と組みますか」


「光輝!一緒に組もうぜ!」


「おう!」


「寸菊一緒に…」


「あぁ」


こういう時って仲が良い人がよくわかっていいよねけど知らない人と組む人が多いけど


「え~まずやってもらうのは山登りです、勿論時間制限もあります」


「二人一組にした意味って…………そういう事ね、二人三脚の状態でこれをするのか」


「楽しそう!頑張ろう!」


足首に紐を巻きリズムを確認する


結構難しいなこれ足をどれぐらい上げらわれるかだな


「あのペア速ぇ〜!」


「風花、寸菊速っや!負けられね〜な」


「それでは位置についてヨーイドン」


スタートの音が鳴ると同時に堅持と繋がった足が前に出る、しかし俺の反対の足がその速さについていけず、思わず地面に倒れ込んでしまう


「大丈夫、ゆっくり行こう」


堅持に励まされながら立ち上がる


「うん……そうだね」


膝についた砂を払いながらもう一度スタートする、

先程のスタート時に比べかなりゆっくりになっているのが分かる……しかしそれでもコケてしまう


「ごめん、堅持…俺のせいで…」


「光輝、別に気にして無いよ?」


「でも、このままじゃ不合格になるんじゃ」


「来年だってあるし……他の……光輝?」


「来年じゃ駄目だ俺達は絶対に今年合格する絶対に俺も本気で走る」


俺は座っている堅持の手を取りもう一度二人で息を合わせて地面を蹴る、光の如く地面を蹴る、周りを見渡すと景色が光の光線の様に過ぎ去って行く


「はぁはぁはぁ、」


「ぐっはぁハハ」


石を蹴り地面をえぐる、川を飛び越え上えと進んでいく


「もう少しで頂上だ堅持」


「光輝……能力…つ」


堅持の言葉が速さで追いつか無くなる



「ゴーール、堅持、光輝ペアクリア」


身体能力検査


合格者


四十八人

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