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6.




「それで、何するの? 今日の当番あなたたちでしょ?」

「ティアナに任せてるから知らん」


話題を変えようとカディスト侯爵令嬢が話してくれた。何するかはティアナしか知らないって感じなのかな。


「アイリスとの顔合わせだし、聞きたいこと聞くでいいかなって」


まさかのこっち任せ……。そういうのは速く言ってよ。


「急にそれは困るだろ」

「とりあえずは、呼び方とかで良いんじゃない?」

「基本的には名前で頼むとしか言えなくね?」


まぁ、そうでしょうね。


「様付け禁止」

「年上相手にそれは少し困るでしょ」

「さん付けにすればいいだろ」


おぉ、呼び方だけでそんな盛り上がるんですか…。本当になんで?


「基本的にお好きなように。ただ、できるのであれば家名ではなく名前で呼んでいただけると助かります」


基本的にはさん付けかなぁ。ティアナたちは呼び捨てだけど。あとゼクト。なんかゼクトさんって感じはしないよね。


「えっと、みなさんが出会ったときの年齢とか」

「ゼクト以外は五歳の頃ですね」

「ユラエスたちが一で下は七」

「リリアナ嬢以外は基本すぐ会ってたよな」


なんでリリアナだけはすぐ会ってないのか気になるところだけど。


「私はずっと領地にいて、殿下の婚約者になってから皇都に来ましたので」

「ユラエスさんは?」

「俺はこっちにいたよ。ゼクトとリリアナだけ領地」


なんで二人だけ領地に? 普通は家族でいるよね。


「私は元々、ハゼルトに籍を移し表に出る予定でしたので」

「そうなの?」

「伯父様たちが婚姻すると思います?」

「シエルさんたちはだってあれ……あれじゃん」


それじゃ何も分からないですよ。あれってなんですか。


「ハゼルトだから」

「それで納得されるの、ズルいと思う」

「実際、好き勝手やってますからね」


ハゼルト侯爵家って、ゲームでぼかされてたから調べたりしてみたけど、よく分からないんだよね。


「ハゼルトに関する資料は全て国家機密ですよ」

「そのレベルなのにあんなに適当でいいの?」


国家機密って相当だよ? それなのに当主があんな感じで果たしてよろしいのか。


「あんな感じでも優秀な従者たちがいますからね。伯父様たちは実験ばかりの生活ですし」

「昔は一応公爵位だったしな」

「位が下げられたってことか」


リリアナ曰く、昔ハゼルトの人がとある国の皇女様と恋仲になったけれど、国が二人の関係を許可せず、それで暴れて問題になったのだとか。何してるんだ昔のバゼルトは。


「ハゼルトってなんで問題起こさないと気がすまないのかしら」

「最近は比較的平和ですよ」


比較的ってところが引っかかるんだけど。あと、平和なのか? お父さんとかハゼルト侯爵たちと同じくらいの年齢だけど、良い噂聞いたことないって言ってたよ。






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