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5.




授業もなんとか終わり放課後。


「お茶会?」

「今度私主催でやるから、アイリスもどう?」


ティアナにお茶会誘われたけど、それ身内だけだよね? 絶対公爵家のメンバーと皇太子殿下くらいしかいないよね? 一人伯爵家とか気まずいんだけど。


「お兄ちゃんたちに紹介したいからさ!」


押されて参加することになったけど、場違いだろうなぁ。

少し後悔しながらも、せっかくだし楽しみたいという気持ちの方が強く、お茶会当日。

ニーチェル公爵家に着くと、応接室……ではなく、本当になんか、私的な用事で使う部屋に通された。


「あ、来たね」


中には既に私以外がいるようで、目上の人たち待たせてしまった罪悪感が……。


「公共の場じゃないから礼儀とかなしで頼む。というか、そうじゃねぇと俺らがダルい」

「ゼクト、先に挨拶ですよ」

「俺とゼクトは既に一度顔を合わせてるからな」


男性陣は皇太子殿下とエルヴィスは当然として、ニーチェル公爵家長男のサジュエル・フォン・ニーチェル公爵子息と次男で時期公爵のアストロ・カティア・ニーチェル公爵子息。リリアナの兄の時期公爵であるユラエス・アクト・シティアル公爵子息とリリアナの専属従者であるゼクト。

女性陣はティアナとリリアナ以外に二名。どちらも有名だ。シティアル公爵子息の婚約者であるクラリッサ・フィオ・カディスト侯爵令嬢と王国騎士団団長の娘であるオリヴィエ・ヴィア・ムフロフ侯爵令嬢。


男性陣はアストロ公爵子息とゼクト以外攻略対象というフラグがいつ立つか分からないメンツ。


「改めてはじめまして。妹たちが世話になってる。アストロだ」

「アストロとティアナの兄、サジュエルです」

「ユラエスです。先日は幼馴染みが無礼な態度を取ったようで、すまないね」

「クラリッサ・フィオ・カディストです。よろしく」

「ゼクト。リリーが世話になってる」

「オリヴィエ! 好きなように呼んでね」


好きなように呼んでと言われても、恐れ多いと言いますかね。みんな美男美女だし、爵位上だし、よくゲームのアイリスはこんな中に突っ込めたな!


「ここで起きたこと、話したことは一切口外されないから安心してくれ」


安心できないです。漏れるとかは心配してないけど普通に無理です…。


「その、私が招かれたのって…」

「妹たちが気に入ってる人物に会いたくなるのは普通だろ?」


四人と仲が良いから見定めって感じなのかな。


「はい質問! アイリスちゃんって魔法属性何?」

「オリヴィエ、タイミング違うよ」


マイペースで有名なオリヴィエ様らしいと言えばらしいんだけれどもね。


「魔法属性は【風】です。そこまで強くありませんけど」


魔法属性と言っても、他の属性の魔法が使えないワケじゃない。単純にこの属性の魔法が一番使いやすいというだけだ。


「……? でもリリアナちゃん確か」

「確定ではないと伝えたでしょう。何かの間違いかもしれないとも」

「あー、そっか。やらないと確定しないのか……」


何の話なのか理解できなくて周りを見るけど、理解できていないのは私だけじゃなく、ゼクト以外も分かっていなそうだった。






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