227.
なんか突然転移したんだけど、リリアナ?
「俺だよ。お前らどうせずっと話してて進まないだろ」
ヴァーミリオンがやったんだ。てか、ここって……。
辺り一面の花畑と、 中央にある巨大樹。あのときの場所?
「これ、死の森の巨木と同じやつか?」
「死の森のはこれの子どもみたいなもんだ」
「懐かしいねぇ。こっからあっちにもいけるんだっけ」
どこに行くんですかね。やめてよ。全員強制な気がするから。こういうのは大抵ろくなことがない。特にリリアナがやると。
「何かあるのか?」
「俺らの元いた場所に繋がる。いろいろと事情があって封鎖してんだよ」
「……あれ、あいつ出てこられる?」
「脱走済み」
誰か出てきてるの? てか閉じ込めてたの?
「丸投げして寝てる奴が悪い。起きたら挨拶もしねぇで遊び歩きやがって」
「久しぶりに会ったら金取られたのは驚いた」
部下からお金を取っていく上司とは……。パワハラどころじゃないんですけど。あと、抵抗してくださいよ。
「……たまに変なの置いてあるのって」
「あいつが置いてった土産だな」
荷物置き場にされてません? 絶対いらないお土産じゃん。
「こんな話をしている間に客が来ましたよ。会うつもりなかったのに……」
「少しくらい顔見せてけよ」
……なんか、かなりの数が近づいてきてない? 大丈夫? 個々がかなりの魔力持ってるんですけども。
「龍神はこんなものですよ。特に今回は龍王の騎士たちなので」
「創造主がわざわざ?」
「まぁ、来るだろうな」
かなりの速度で近づいてきてるけど、見えないんだよな。そういう魔法使ってる?
「飛ぶときに不可視魔法使わない龍神なんてこいつくらいだ」
「龍の鱗とか、意外と高く売れるよね」
「なんで売る前提なんですか」
まぁでも、なんとなく理由は分かったよ? これリリアナのお母さん龍神だな。なんなら龍王っぽくない? じゃないとわざわざ来ないよね。
「意外と人がいたわね。はじめまして、人間さん」
急に現れた女性と男性。ぬるりと現れましたけど、女性が龍王だよね? ガタイがいい男の人が隣にいるからそっちの方が龍王に見えてしまう……。
「お久しぶりです。リリシア様」
「みんなに言うけど、いいよそれ。面倒だし、君あんまりそういうの気にしないでしょ」
……意外と普通に会話してる?




