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というか、ここにはなんの用で来たの? ただ来たかったからってワケではないだろうけど。
「ここは龍神を祀ってるんだよ。ハゼルトは必ずここに来ることになってる。今回は主の帰還とユラエスと君を連れてくるのが目的でしょ」
「あー、私もハゼルト判定なのか……」
「龍との縁も結べるから来ておいて損はないしな」
目の前にその龍いるんですけどね。なんならもっと上の存在がいるし……。
「俺は今人並み程度しか力ないぞ」
「それはそれで自分たちが嫌なんだけど」
「ニーチェル公爵、シエルさんたち半殺しにしたことあるもんね」
「いつの話だよ……」
聞いたことはあるね。なんか、ハゼルト侯爵邸が半壊したことがあるとかないとか。
「定期的に半壊してるでしょ」
「最近はほとんど姪だぞ」
「あ、逃げた。三割はそっちなのに」
「七割がリリィだからダメなんだよ」
一応人様の家だよね。身内だとしても普通半壊させるかな。てか、何をしてるの。魔法の実験だとしてもそうはならなくないですかね。
「公爵邸だと隠すのが大変なので」
「隠蔽クセついちゃってるじゃん」
「リフィアのときからそうだからなぁ……。そもそも、精霊たちが甘やかしすぎなのも問題があるかと」
まぁ、叱りそうなのジンくらいだもんね。あの三人見てると。フェンリルとフェニックスはなんか、甘やかしてくれるお母さんって感じ。
「よく面倒見てくれたとは思うけどねぇ。子どもの面倒なんて見ないだろうに」
「……あー、姪っ子殿は知らないもんね」
「はい?」
「知らないなら知らないでいいだろ」
なんかあるの? あなたたちが口を閉ざすの怖いんだよ。だいたい面倒なことが起きてるから。
「まぁ、どこぞのシスコンたちが動いてたってことくらいしか言えないな」
「ここブラコンシスコン多いだろ」
「仲が悪いのがいないのでは」
「ハゼルト三人組くらいじゃないか?」
まず、こんだけ年齢が固まることがおかしいんだけどね。どんなご都合主義だよって感じだし。
「双子率高いしね」
「ハゼルトは元々双子が多いのもあるだろ」
「リリアナ関連は壊れてるから」
「私が壊したみたいに言わないで!?」
半分はあなたが壊してるのよ……。




