224.
案内してもらって来たけど、広いな。よくアニメやマンガで見る礼拝堂って感じがする。中央にはよく女神像とかがあるけれど、そこには龍の像があるくらいで、他はほとんど変わらない。
「よく一人で管理してるよな」
「私のために作ってもらった場所なんですから、私が管理するのは当然ですよ」
「あのときは大変でしたからね。シェルシエラをここに留まらせるために急いで作って、そのあとすぐに一部を除いて出入りを禁止して」
一人の天使のためにそういうことするって相当だよね。おっとり系かと思ってたけど、意外とお強い方でしたか。
「一部の天使は自分だけの主がいるんだよ。こいつの場合はリリー。ルシファーならヴァーミリオンだったりする」
「契約ってことですか?」
「契約とはまた別だな。こいつらは主の魔力でできた疑似生命体。主の魔力が供給される限りいくらでも復活できるんだよ」
「七大天使はほとんどそれだから新しい顔を見ないのよね」
ただでさえ長寿なのに、主が死なない限り生きてるのか……。ルシファーさんとかはそれこそヴァーミリオンが主だし、死ぬことないじゃん。
「死なないはずの奴ら、二回は死んでるんだよな」
「一回目はノーカンだから」
「それでも二回だよ」
「今回は寿命で死にたい」
ずいぶんと物騒な願いだね。もうその心配はないよ。よかったね。
「今生きてる【概念】はシア以外大戦期に一回生き返ってるよね。あいつら元気なのかな」
「何人かは外交先で見たぞ」
ちゃんと転生してるんだ。都合のいいように使われるって考えるとやだやよねぇ。
「二人が珍しいだけだとは思うよ。他はヴァーミリオンのことフル無視らしいし」
「嫌われてるわね」
「好き嫌いはっきりしてるからな」
極端な人たちが多いんだな……。




