223.
「まぁ、基本無礼講だし」
それはリリアナだけじゃないかな……。ちゃんとルシファーさんたちは礼儀正しいし、気質の問題か……。
「リフィアが敬語を使うことの方が稀よね」
「基本敬われる側だしね」
「これでも偉いので」
「魔界じゃ身分関係ないしな」
最上位種族って上下関係はっきりさせないタイプなんだ。そういうの気にしそうな感じなのに。
「魔界は実力主義なのもありますよ。過去に七大悪魔を殺害してその地位に着いた方もいるくらいです」
「入れ替わりが激しいとは聞いたな」
「大戦時に暴れまわったのは天使たちなのに、悪魔は血の気が多いだの言われるものね」
「反省はしてますよ」
まったくそうは見えないのですが……。というか、その大戦って、いつの話よ。
「あのときはいいよねぇ。何しても敵殺せばいいんだから。おかげで魔術の研究が捗るし」
「兄さん、本性出てるよ」
「サフィス、研究のやりすぎでご飯食べてないとかないよね。ちゃんと寝てる?」
「マジでぶん殴るぞ。体調管理ぐらいできる」
できてなかったから心配されるのでは? あと、そう言いながら他の人に近づかないようにしてるの見えてますよ。これがツンデレか……。
「で、結局どこ行くの?」
「俺の執務室行って」
「礼拝堂行きたい」
「反対方向じゃね?」
執務室には七大天使の書類だかを取りに行くんだよね? そっちの方が優先度高いし、取りに行ってからでもいいんじゃないかな。
「俺が取りに行くから、先に行ってて。ルシファーたちは案内ね」
「え、私覚えてるよ?」
「昔迷子になったの誰よ」
自分の家でしょうが。かなり広いけどなんで迷子になるの。
「同じ場所しかいかないから、部屋と礼拝堂と図書館さえ覚えてればよかったし」
礼拝堂が入る違和感よ。神族なのに神様に祈りを捧げる礼拝堂あったの?




