217.
「別に継承者以外も契約できるよ。てか、自分もしてるし」
あ、できるんだ。あくまで契約が当主になるための条件ってだけなのね。
「よく前侯爵夫妻がお前たちに渡したな」
「可愛い我が子を化け物にしないために道具作ってるからね~」
相変わらず自分たちの親に当たりが強い。そもそもなんだけど、この二人は親の葬式に出てるのだろうか。公爵夫人の葬式に参加しなかったってのはゲームで知ってるけど……。
「あいつがうるせぇからやりはしたぞ」
「葬式に出たっけ……?」
「出ろって言って出席はさせたぞ。始まってすぐにアメリア嬢にあとのこと投げて三人で飲み行っただろ」
今最低なこと言ったぞ……。喪中にお酒飲みに行くな。非常識でしょ。なんなら葬式抜け出してるし……。
「だからお前たちいなかったのか……」
「珍しく二日酔いしたんだっけ」
「……でも、前侯爵たちの葬式をしたとき、私たちまだ学生ですよね?」
国によるけど、私たちのいる国だとお酒飲んでいいのは学院卒業後。けど、ハゼルト夫妻が亡くなったのは先生たちが学生のとき……。おい?
「不良学生」
「バレなきゃいいんだよ」
「今バレましたけど」
「魔塔でとっくに飲んでたからセーフ」
もっとアウトです……。魔塔も未成年にお酒勧めないでくださいよ。
「いやぁ、よく耐えてたと思うぜ?」
「もう少しだけ耐えてくれてたらな」
耐えてくるたらじゃないんですよ。しれっと言わないでください。ただでさえ感覚違うのにそんなこと言われるとワケ分かんなくなるので……。




