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リリアナ曰く、自分のせいでリオくんが死んだから生き返らせたとのことだけど、うん。分からないからね? なんでその説明で全員が理解できると思ったの。
「いろいろと私のせいなんですよねぇ」
「主にどこから」
「えーと、ハゼルトに名前あげて、祝福与えた辺り?」
ほぼ最初からなんですけども……。なんでそうなった。てか、本当にこの子問題児すぎません?
「ハゼルトって、家族愛強いんですよ」
「うん。そこから嘘だと思うのは気のせい?」
「シエルとメルトが家族省みてるところ見たことないですけど」
「基本的に家族愛強いはずなんだけど……」
確信持ててないじゃん。そもそも、家族愛が強いと思ってる理由は何……。どう考えてもこの人たち、家族どころか兄妹仲すら悪いよね。
「私の種族的にそうなるし、てかそうなってる子たちの方が多いんだけど」
「こいつらが違うだけで、普通はそう」
「親が子を守るっていうのは自然だが、ハゼルトはそれが異常なまでに強い。子を守るためなら死ぬくらいにはな」
それがリリアナとなんの関係が? 祝福とかってそういうのにも影響するの?
「……祝福というか、呪いの部分ですね。私はその、親と顔を合わせたこともなくて、家族というのに結構憧れがあって」
「皇子様たちいるのに?」
「皇子たちはその~、そのときは、その、反抗期と言いますか……」
歯切れが悪いにも程がある。仲悪かったんだな……。てか、リリアナが普通にやらかしまくって怒られてたのか?
「こいつが死んで面倒なことにはなったが、ハゼルトのおかげで転生先は絞れた。産まれてすぐの状態で殺されても困るから俺が呪い重ねがけしてある」
リリアナのせいってそういうこと……。リリアナが与えた祝福が呪いになって、さらにそこにヴァーミリオンが重ねてる。例外はあれどもハゼルトは子ども第一。けど、リオくんが死んだ理由っていうのは?
「……私は昔死んでいます。産まれる前、お母様の胎内で死んだのを、リオが自身の命と引き換えに助けてくれたんです」
魔力が強い子どもが時折引き起こすやつだよね。皇族に子どもが少ない理由もそれなはず。身体が未発達の状態であり、自身の魔力に耐えきれずに亡くなってしまう。リリアナもそれで、リオくんはリリアナのために死んだ……。けど、どうやって?
「ハゼルトの契約。あいつが子どもに継承させるために契約魔法を持ってた。無意識に使うこともある」
「契約魔法って継承式なの?」
「ものによるが、ハゼルトの場合は契約してないと当主になれないからな。必然的に継承式になった」
だから先生はアディッサさんと契約してるのか。メルトさんの契約者見てないのは契約してないから? てか、そうなるとユラエスはどうなるの……。




