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215.

明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします。


「名前はどうでもいいんだよ。どうせ誰もフルネームで覚えてねぇから」

「ある程度覚えてればいいし」


大丈夫なのかね、この人たちは。リリアナが第一魔術師の名前を覚えてるかも怪しいのは置いておくとして、自分のフルネームは覚えようよ。


「お父さんはフルネームとか」

「簡略式しか覚えてねぇよ」

「……私、眷属の簡略式すら覚えてない」


名前に簡略式という言葉が使われること事態がおかしいんだよ。どんだけ長いのよ。


「あ、てかいらないのない? リオに使いたいんだけど」

「下にいたろ。あれ使え」

「え、全部食べちゃったよ?」


笑顔で言わない。何しようとしてるの。この子は倫理観をどこに捨ててきたのよ。


「まぁ、あった方がやりやすいってだけだし、ないならいいや」

「……リリィさん、何しようとしてるんですかねぇ? 俺の記憶違いじゃなきゃ、なあんか蘇生魔術の陣な気がするんですけど」

「蘇生魔術だけど?」


誰か本当にとめて。違法だから。禁忌だから。当たり前かのように言うのやめてよ。


「大丈夫大丈夫」

「何が大丈夫なのか分からないんだけど」

「証拠隠滅はペットたちがやるから」

「何も大丈夫じゃないよね?」


よくそれで大丈夫って言い張れるね? てか魔術師たちはとめないの? あなたたちが禁忌指定したやつですよね!?


「蘇生が禁忌指定されたのは他者を贄にするからであって、贄がいらないならいいんだよ」

「リリーちゃんなら一人でできるってこと?」

「姪ってか、【概念】ならできるだろ。それに、危ねぇならリーダーが止める」


そうこう言ってる間にリリアナは完成させたらしく、できたできたと嬉しそうにしている。普通はこれ見たら卒倒ものなんですけどね。


「えぇ、マジでやるの?」

「やるけど?」

「大人しく従っときな。何言っても変わんないよ」


これはリリアナの行動力なのか、別の人の行動力が記憶が戻ったからリリアナにも出たのか。……リリアナは元からこんなんか?


「てか、本人の同意とかさ……」

「ちょっと知らないです」


本人が目の前にいるでしょうが。てか、リリアナはリオくんの説明をする義務があると思うんだけど。結局、なんでリオくんってこの状態で地上いるのよ。普通はいれないじゃん。

まぁ、それに答えてくれるはずもなく、普通に蘇生魔術を発動するために詠唱し始めた。一部認識不可能な音が聞こえたけど、【概念】とかの言葉だったりするのだろう。そもそも、蘇生って、魔法じゃなくて魔術なんだよね。魔法と魔術があるとだいたい魔法に分類されてるイメージあるのに。


「……お、できた?」

「いや、分かんないけども……」


けど、リオくんから感じられる魔力は明らかに増えたというか、強くなったよね。成功ってこと?


「できてるぞ」

「これで来年はリオも学院入りだ」

「待って、それ聞いてない!」

「今言ったもん」


この子は本当に、自分勝手というか、自分本位というか。説明もせずにやるからこっちは分からないんだって。






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