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「まぁ、こいつら死んだし、連れて帰ってきてそれぞれ器に入れたワケだが、どいつもこいつも好き勝手しやがって」
「せっかく転生したんだしねぇ」
「楽しまなきゃ損というか」
「私だけ記憶ないのフェアじゃない」
一人だけ不満の声なんだよなぁ。リリアナは魔法系統で強いんだし、いいじゃんよ。一番好き勝手してるんだから。
「だから龍の子を二つも持ってくんなって言ったろうが」
「面倒見るのはどうせ俺じゃねぇから」
「だとしても創造主の孫を放置するのはどうなのよ……」
「顔も見たことないならセーフなんじゃない?」
創造主の孫なんているの? てか、顔見たことないって何。大丈夫か、創造主たちは。
「そういえば、龍の声云々はなんだったんですか?」
「あの二匹はリリーの神獣だから、カトレアなら聞こえるってだけだ」
「あぁ、あれ結局分からなかったんだけど」
あの二匹には妹呼びされるし、なんなんだ。誰かと勘違いされてるよね。私、兄弟とかいたことないんだけど。
「それは普通にアイリス様の魂が私の子どもの魂と同じだからってだけです」
「……はい??」
「死んだはずの神の加護が人間に宿るワケねぇだろ。生き返ってはいるが、記憶すらない奴がなんで無関係の会って間もない奴に加護渡すんだよ」
いや、それはそうだけど、ゲームのご都合主義としか思ってなかったよね。てか、リヴァイアサンがそれっぽいこと言ってたからそれだとばかり……。
「さすがにそんな加護振り撒かないよ」
「ハゼルト」
「あの子たちは可愛い可愛い信者だから」
神がそれでいいのか。てか、リリアナは今自分の信者になってるワケだけども……。
「シアに信者は必要なのか聞きたいけど」
「ペットうるさい」
「まだそれ続いてたのかよ……」
ペットって何よ、ペットって。第一魔術師のことペット扱いなの? いらないでしょ。捨ててきなさいよ。
「発端はうちの主なんだよなぁ……」
「何したの」
「こいつがペットほしいって言うから、そこら辺にいたこいつをペットって言ってからずっとこう」
何やってんの……。そして第一魔術師は少しは嫌だとか言いなさいよ。
「ペットは私の眷属だから」
「うちのリーダーにロリコンに加えて従属趣味があるとか嫌なんだけど……」
「恥だろ」
「やっぱり老害」
魔術師からも批判がすごいご様子で……。第一魔術師をペットにした元凶はここにいないのなんなのか。
「てか、お父さんたちの前の名前って何?」
「ヴァルセド」
「アベラス」
「クロノアだよ~」
なんとなく分かりそうで分からない。たぶん、それぞれに当てはまるんだよね? 第一魔術師はたぶん、クロノスからなんだろうけど、ニーチェル公爵はなんだ……。音楽なんて知識ないから分からん。




