213.
すれ違ってただけで、話している姿を見ると、ちゃんと兄妹なんだな。リリアナも少しずつだけど、緊張が解けてきたのか笑ってるし。
「お前ら、話し込んでるが、まだ話は終わってないからな?」
普通にまだ話があるんだよねぇ。そして順番的にたぶん次が私たち……。
「んー、まぁ。神代理愛」
「神代理央」
「あ、そういう系? 神坂日奈」
「あんたらねぇ……。浅野千佳。私たち四人が異世界組なんだろうけど」
唐突に言わないでよ。てか、リリアナは聞いたから分かってはいたけど、ヴァーミリオンは理央か……。神代三兄妹。理愛ちゃんと理央は同い年で、二つ上にもう一人、理雨ってお兄さんがいるんだよね。全員血は繋がってなくて、理愛ちゃんの両親が二人を引き取ったとかなんとか。これ、なんか理雨先輩も転生者な感じするよねぇ。一緒に死んではいないけど、しれっとこっちに来てたりしそう……。
「相変わらず俺への態度は冷たいようで。てか、お前らのせいで余計に働くことになったんだが?」
「勝手にやっといてよく言うよ……。連れてきたのそっちなのに」
「……アイリス、説明ちょうだい」
私に投げるのやめてよ。いや、説明するけどね? てか、リリアナが理愛ちゃんかぁ……。
「えっと、私たちは地球っていう別の星にいまして、この世界はとあるゲームとして元々知ってました」
「じゃあ全部知ってたり?」
「いや、知ってたやつと違いすぎてなんとも」
先輩が変えすぎなんだよなぁ。何してんのこの人は……。いや、まずあいつだけどね?
「クラリッサたちが知ってるここってどんななんだ?」
「リリアナちゃんが基本一人で、ティアナちゃんたちとは一切会話しないどころか、一緒に行動しないわね」
「ラテさんも出てこないし、誘拐事件とかもなかったし」
「魔術師がこんだけ干渉してくることもないですよね」
魔術師が干渉してきてるのはリリアナ関連なんだけどね? それにこれ、先輩のやらかしが多いよね?
「リリーちゃん、一回名前順番に言ってみて」
「リリシア、リフィア、理愛、リリアナ」
「リ攻めとア攻め……」
「これに関しては親たちが似たようなのにしすぎとしか言えないもん」
どんな奇跡なんだか……。てか、あんたらは揃いも揃って強いしさぁ。
「四人は死んだってこと?」
「俺は生きてる。こいつら三人死んだからこっちに連れてきた感じだな」
「なんであれで生きてるのよ」
「人間の身体じゃねぇから」
人間の世界に人間以外の身体を持ち込むのはルール違反なのでは……。




