207.
目の前には大量の最上位種族たち。しかも一部は敵意隠す気なし。というか、警戒されてる?
「サフィス!」
「ちょ、突っ込んでくんな!」
盛大に王太子殿下に突っ込んでいった方いるけど、悪魔ではないよね。天使にも見えない……。神様、なのかね。サフィスはたぶん、王太子殿下の悪魔のときの名前とか? だとしても、この人誰だ。
「……フローリア、他の子たちもいるから、あとでにしなさいよ」
「レヴィばっかりサフィスといてズルい! 私の番なのに!」
「いいから一回退け。バカ」
もうカオスだよ。この三人だけで情報量多いよ。てか今フローリアって聞こえたんですけど?
「フォールトに突撃したのが女神フローリア。察しの通り、花の女神で守護神。フォールトの番らしい」
「レヴィっていうのは?」
「サラクテアの前世の名前ですよ。愛称ではありますがね」
そう答えるのは天使の三人。男の人が二人に、女の人一人。天使と言っても翼があるワケではなく、きれいな光輪があるからたぶんそうってだけ。なんだっけこの光輪。ヘイローだっけな。そんな名前だった気がする。
「ルシファーと申します。皆さまのことは、こちらで見させていただいておりました」
「ミカエルと言います。一応、天使たちの長をさせていただいている者です」
「シェルシエラです」
シェルシエラさんが挨拶しようとすると、言い終わる前にリリアナが飛び付いた。少し驚いていたけれど、シェルシエラさんは抱きしめ返したし、知り合いだったのかな。
「ごめんねぇ。いなくなっちゃって」
「お待ちしておりました。リフィア様。ご無事で何よりです」
「シェルシエラ、皇女殿下。感動の再会のところ悪いですが、まだ挨拶が済んでいませんので」
「あぁ、その呼び方じゃなくていいよ。もう皇女じゃないから」
リリアナさん、情報量が多いです。真面目に丁寧にちゃんと説明ください。あなたたち説明する義務放棄しないで。私ら何も分からないから。
「……始めていいか?」
「勝手にすればいいじゃん」
リリアナ、ヴァーミリオンに喧嘩腰なのはなんで……。てか、敬語はどこに行ったのよ。
「なんか説明始まらなさそうだし、こっちで話しちゃうね。もう転生者たちについては知ってるだろうけど、あの子たちを転生させたのは元々自分たちの主、【調和の概念】を戻すためなんだよ」
「大雑把に言うと、バカに【調和】が殺されて均衡壊れた。じゃあ復活させようでやったけど、その子も死んじゃったし、人間に神の名前渡してる。じゃあもうそいつら管理して器作ればいいだろがハゼルト」
「で、生まれたのが……」
「私ってことだね」
……いや、分からないからね? 説明終わりって雰囲気出されても何一つ分かりませんよ? まず誰が何よ。そこから説明しなさいよ。




