201.
でも、だとしたらなんでこんな姿に? ハゼルトの神様って、龍だったりする?
「龍神のお姫様、ですね……。一応、神族のお姫様でもあるんですけど、手を焼いているというか、焼かされたというか」
ラテさん、現役神様なの聞いたけどまさかのかなり歳上? 姿とかって変えられたりするのかな。そうじゃないと魔術師たちレベルの見た目詐欺だよ。
「この中で最年長まであるでしょ。この蛇」
「あんたいい加減海に沈めるわよ」
「喧嘩すんなって。戦争は禁止されてるだろうがよ」
「個人の争いはいいだろ」
こんなところで争わないでください。というか仲が悪いにも程があるでしょ。昔何したらそうなるの。
「それはもう死ね殺せの殺戮?」
「今の子は大戦期のこと知らないんだから言うのやめなさいよ」
「なんで悪魔はこう血の気が多いのか」
てかまたあの龍起き上がろうとしてるし、強すぎでしょ。何か対策ないの? というか、リリアナはどうすれば……。
「呪いと魔術自体は剣抜けば止まるぞ」
「ならやってよ」
「あの剣の持ち主俺じゃねぇから抜けねぇよ」
なんで刺せたのに抜けないのよ。ファンタジーあるあるの勇者の剣じゃあるまいし。そもそも、あれどんな剣なの。呪いと魔術が組み込まれてるとか、相当いい素材で作らないと壊れるよね。
「ヴァーミリオンの神器」
「なんであいつはホイホイ神器貸し出してるんだよ。あとあんたのはどうした」
「俺の神器は戦闘に向かないんだよ」
「嘘つくなよ。あれだけ被害出しておいて」
神器ってそんな持ってるものなの? 特別なものだと思うんだけど、この様子だとなんか四人とも持ってない?
「神器はその、一定以上の魔力あれば作れるんです。さすがに上位の者でないと作れないんですが……」
「全員上位なんだ」
「なので、普通に持ってはいます。誰かさんは番に没収されてますけど」
「お前マジでロアに言われてなかったら殺してたよ」
喧嘩するのやめません? 私たちの共通の敵が今いますよね? いや敵ではないんだけども。まずはあの龍とリリアナをなんとかしません?
「つっても、唯一使えそうなのが言うこと聞かねぇんだよ」
「使えそうなの?」
「リリィの龍でしょ。俺の言うことも聞かないから無理だよ」
リリアナの守護獣……。確かにやれることは増えそうだけど、解決策とまでは言えない。てか、あの二匹出てくるの?
「まず、あの二匹の手助けが得られるのか? 守護獣と意志疎通ができるのは確認してるが、あの二匹にそういう素振りはなかったろ」
「あの二匹は話す気がないだけで、やろうとすれば話せはする。……つーか、話せる奴はいるんだが」
なんでそこで躊躇うの。解決に繋がるならやるべきじゃないの?
「正直、俺が嫌われすぎてて話せる奴に話させても協力してもらえるか分からねぇ」
なんでその人が嫌われてるからじゃなくてゼクトが嫌われてるからなの? 関係ある? ゼクトに協力するのが嫌だからしないってこと?




