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天使って、ニーチェル公爵が?


「あんまり天使ってのは好きじゃないんだがな。あと、俺ばっか見てていいのか?」


後ろを見てみればすくそこに龍がいて、こちらに向かって魔法を放ってくる。いやいやいや!


「……っとに、だから龍って嫌いなんだよねぇ。すぐ暴走するし、見境ないし」


間一髪のところで王太子殿下が魔法で龍を止めてくれたけど、どうするの。ニーチェル公爵は何もする気なさそうだし。


「リオ」

「さすがに無理!」

「役立たないねぇ。蛇もノロマだし」

「引きこもりに言われたくないんだけど?」


いつもより少し低いラテさんの声がして、振り向けばいくつもの魔法を展開していた。


「俺に当てるなよ」

「勝手に避けなさいよ」


……この二人、そんなに仲悪かったっけ。というかラテさん人格変わってない? そのくらい怖いんですけども。


「てかさー。お前は動かないワケ?」

「お前らが動けばいけるだろ? まさか、弱ってる龍一匹も倒せねぇなんて言わないだろうな」


さっきからこの人たち変わりすぎだし、なんなの。てか、次来てるし!


「とりあえず、四人は龍なんとかしてよ? 私のはさすがに通らないし、シエルさんたちは龍相手は無理だから」

「俺だけなんか格下がるんですけど」

「文句言わずにやれ」

「あんまりやると怒られるんだよなぁ」

「龍殺しなんていつぶりだろうね」


オリヴィエさんが結界を張って、四人が攻撃。それは分かるけど、なんでラテさんまで……。


「オリヴィエ、説明」

「こうなりゃ秘匿も何もないしねぇ。リオくんはリリアナちゃんの双子の兄。前に話してた亡くなった子。呪いなのか、はたまたハゼルトだからなのか。リオくんは亡霊として留まり続けてる。で、面倒だからまとめるけど、ゼクトくんとフォールトくんは元悪魔らしいよ。ラテちゃんは神族で諸事情で降りてきてるとかなんとか」


情報量が多いからやめてほしい。処理しきれないし、なんて? ゼクトと王太子殿下が悪魔? ラテさんが神族?


「で、合ってる?」

「少し違いはするが、そんな感じだな」

「なんでそれをオリヴィエが知ってるのかも聞きたいけど」

「先にリリアナ嬢の説明もほしいですね」


いや全部ほしいけど。てか真っ先にほしいのはニーチェル公爵の正体とかなんでこんなことしたのかなんだけども!


「お父さんは本当になんなの……」

「簡単に言えば体のいいように使われてる元神だが?」

「さっき天使って聞いたんですが……」

「一応そっちもやってた」


本当になんなんだよ。てか転生者多くない!? この世界ってそんなに転生あるあるなの? 普通転生者って多くても二人とか三人でしょ。


「てか先生たちなんとかできないの!?」

「さすがに信仰対象殺す気でやるのは無理。てか、あれ一応姪っ子殿判定だから攻撃したら普通に契約に抵触する」

「誰その契約持ちかけてきたの」

「ヴァーミリオン」


あいつかい!






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